2017-03-25

今週のクラブメッド。

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-小倉脩一「ぱらだいす・はざーど」ジーオーティー ISBN:9784814800186
話○ 抜○ 消小 総合○

仲よし少年少女3人組の関係はある夏の日を境にして微妙に変化し……中編3話+独立短編5本。繊細な筆致でものされる極上キュートガールズが未曾有の快感に打ち震えトロトロのイキ顔さらしながらファーストアクメのすばらしき光景を視界360度ワイドにお届けする作者最新単行本は通算3冊めのコミックスだ。
新規参入組ながら書店売り本格成年誌としてすっかり定着した「comicアンスリウム」において、創刊当時から生え抜きの秘蔵っ子として育てられ編集の期待どおり順調にキャリアを築いてきている人。今回は当初のリリース予定から発売がわずかに遅れ少々やきもきさせられたが、基本的には安定した作品生産ペースを保ち続けている作家であり、前単行本「はにかむとらっぷ」刊行からおよそ1年半のインターヴァルを経てお目見え。
細めの描線を大胆に走らせるディフォルメ強めなぷに系の絵柄はキュートネス炸裂の非常に魅力的なもので、いささか人工的なアトモスフィアではあるものの無類の愛らしさ。3次元的リアルとは縁遠いけれども逆にすっかり虚構の世界になじんだ俺のようなオタには親しみやすいタッチだ。収録作の初出を見ると直近2年以内にアンスリウム掲載された新しいものばかりで、表紙に惹かれての衝動買いでも期待を裏切られるようなことはない。むろん昨今どの版元でもそうであるように出版社用意の単行本情報ページで内容サンプルが確認できるので、本屋へ足を向ける前にいちど参照しておくのがベター。
このマーヴェラスなお筆先から生み出される女性陣は年のころロウティーン~20代なかば附近とかなりワイドレンジ。とはいえちっちゃい娘は当然のこと年長キャラでさえ思春期同然のラヴリィな造形でありオトナ感など皆無なので熟女スキーは原則回避がよろしいかと。付随しておっぱいサイズも全般的には巨乳寄りながら大中小と多彩であり、さまざまな方面の需要にお応え。性格描写もすなおなのありツンなのあり、母性豊かに包みこまれたり蠱惑的な言動に右往左往させられたりと十人十色のキャラメイクを堪能できる。
お話のトーンもそのさわやかな作画にふさわしい明朗快活ほのぼのラヴコメがベースライン。行きずりの出会いからはじまる肉欲の日々あり恋人たちの甘やかなイチャイチャ模様ありとさまざまな愛のカタチをつむぎ出すなか(ちんこ生やして百合プレイなんて変化球もあり)、今回唯一の続きもの「アオイロトライアングル」では思春期入りたて♂1×♀2幼なじみーズの激しくもちょっと切ない性愛の目覚めを田舎町のうだるような暑さのもとしっとり細やかにスケッチしており、小倉脩一の新境地を見た感がある。デビュー作でも若干シリアス寄りの作品をものしていたが今回はたっぷり尺を取り濡れ場を犠牲にすることなく少年少女の微妙な感情の綾をすくい取っていて白眉。
1本あたり24-26ページ平均とわりかし余裕のある分量を利して、エロシーン密度も必要充分以上に確保。ファックそのものは奇抜なシチュや特殊な性的嗜好などないシンプルな肉体言語の応酬となるが、この人最大の武器はおそろしくファンシィななかにも喜怒哀楽豊かなおにゃのこ連中の絶品イキ顔百面相。随喜の涙を流しお口をはわわわしながら最愛の男子にギュッとしがみつきつつ子宮の奥へたっぷり精液注がれ恥も外聞もなくアクメ到達のその瞬間を大ゴマ使って展開のスペクタクルな情景を目の当たりにしてぼくらの摩擦運動もはかどりまくること必定だ。
女子サイドから積極的に着衣をずらしたわわな双丘をお披露目。野郎どもも辛抱たまらずその先端にむしゃぶりつき両者たちまち発情モード。ぷっくりスリットをヒロインみずから押し広げゆっくり腰を沈めて粘膜どうしの真剣勝負をスタートだ。激しく腰を打ちつけるたび乳房がプルンと揺れ、ほおを紅潮させ呼吸を荒げながら四方八方へ甘い吐息をまき散らす彼女の痴態が煽情的でたまらない。瞳の焦点が合わなくなり汗と涙とよだれまみれで日本語にならないうわごとを発しはじめたら絶頂も間近。ステディな彼氏の体躯にしがみつき必死に膣内射精を懇願する彼女のリクエストにお応えし、コンパクトな子袋の許容量いっぱいに白くねばつく飛沫を叩きつけて女体征服ミッションコンプリート。
露骨に実写的テイストを排除した絵柄ゆえ性器詳細描写原理主義の方にはオススメをいささか躊躇するものの、甘やかな雰囲気のなか肢体をハードに使役してはすっかり表情をトロけさせイキ狂う女子連中のナイスな痴態が脳みそへ大量投下されるさまは壮観。その一方でリリカルなお話運びが印象的な中編が象徴するように作劇技術にもいっそうの洗練が見られ、コミックス3冊めにしてひとつの完成形に達したと言えるだろう。そんなわけで物語的には良質のジュブナイル小説のごとく清冽な読後感の「アオイロトライアングル」が、抜き的にはお歳のわりに発育よろしい日焼け小悪魔っ娘と庭先えっちでガッツリ中田氏三昧「うぉーたーはざーど」がそれぞれ私的ベストでございました。

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