-アシオミマサト「クライムガールズ」ティーアイネット ISBN:9784887746459
話◎-○ 抜○ 消小 総合○
あるときから同じ1日をくり返し続けるようになった主人公の堂々めぐりの日々に少しずつ変化の兆候が……表題作長編6話+前単行本収録作番外編。ド迫力ボディのガールズ&レディースのアグレッシヴな痴態を堪能しつつ重厚かつセンシティヴな物語をバックグランドで展開するひと粒で2度おいしい作者最新刊は当名義での通算8冊めにしてこの版元からの第6弾コミックスだ。
すでに10年以上のキャリアを誇り複数の出版社を股にかけ活躍するこの作家について、自分は長らくスルーしてきたことをまず真っ先におわびしなければならない。もちろんその存在は認識していたし単行本も過去に購入したことはあったのだけど、どうにもレヴュろうとするまでには至らず今日まで縁のない人となっていた次第。しかしながら今回は店頭見本をパラパラめくっているうち思わずその世界に引きこまれついに初の記事書きチャレンジですよ。
シャープながらも線の強弱をきっちり効かせたソリッドなタッチを基調にその輪郭へまとわりつくようにトーンを這わせ陰影のメリハリをきわ立たせる、非常にスタイリッシュな絵柄がアシオミマサト最大の特徴。ややもすると無機質にも見えかねないオサレ感の先立つヴィジュアルは業界内にあまり類例のないもので、良くも悪くも好き嫌いは明確に分かれそうな趣だ。間違いなくここがアシオミマサト受容の第1関門であるので、書店でサンプルを確認するか出版社提供の著者情報ページにある内容紹介を吟味のうえ購入の是非を判断すべし。
この鮮烈な筆致から生み出されるヒロインたちは女子高生を中心に上下方向数名をプラスの全方位外交。ただ元来頭身高めボンキュッボンのえらく豪華絢爛な肢体描写を旨とする人だけに、キャリアウーマンや人妻など年長ヒロインは当然のこと、あどけないJCちゃんまでもがたいへん盛りのよいゴージャスボディとなっているのでつるぺたスキーは回避で。わりかしクールな顔立ちとは対照的に首から下はむやみにお肉の存在を強調したエモーショナルな体つきというギャップがたまりません喃。
巻末に収録された前作「D-Medal」番外編を除き、ページ数の大半は冒頭からのタイトル・チューンで占められる。よって作品解説もほぼこちらに専念するが、中盤以降の展開についてはちょっと踏みこむと即ネタバレ直結ゆえボカしぎみの記述に。本作の帯コピーや広告の煽り文句ではとかく「痛快!膣内射精」だの「女性にお仕置き」だのいかにもガチな犯るだけ漫画的フレーズが横溢しているのだけど(まあエロ漫画の宣伝なので至極ごもっともではある)、実際に読み進んでいくと徐々にその先入観が揺らいでいくような物語構造に直面し思わずうならされるはずだ。
男子高校生・卯月ハル(うづきはる)を取り巻く時間はいつからかずっと9月14日固定で、浮気や万引きなど女性のよろしくない場面に立ち会ってはそれをネタに彼女らと関係を持ち膣内射精をくり返す日々である。犯行を押さえるのに失敗したり本番まで持ちこめなければ翌日同じ日時へリセット、中田氏に成功すると次の現場へ、という終わることなきループにいつしか順応しオンナを口説きイカせるのにも熟達したハルの日常はやがて時間ジャンプの環境が変わり親しい人たちを巻きこみながら徐々に彼自身をその真相へと近づけてゆくのだった……というのが物語のベースライン。テキトーに目の前の女子を食い散らかしてはちんこパワーで屈服させてゆく中盤までと、時間ループの概要が明らかとなりそれを引き起こした張本人との邂逅から一気にシリアス方向へお話が動く後半部との対比が印象的だ。そしてこの狂った世界から平穏な日常へと回帰するためにハルは苦悶し思い悩んだ末にある決断を下すのだが、それについてはみなさま自身で読んでのお楽しみ。
なにせ膣内射精しないとオハナシが進行しないというスーパーご都合主義なのでむろんエロシーンは大いに充実。同級生に女教師とか現役JCアイドルなど後腐れない情交を楽しみつつ、さらには義理の姉や妹との愛情あふれるセックスまでも美味しくいただけるのだからたまりませんな。ダイナミックな女体が画面狭しとうごめき派手に擬音を刻みながらのねっとり執拗なファックと、汗だく汁だくで行為に没頭し四方八方へ淫語まき散らしつつたっぷり精を注がれ絶頂のヒロインズのはしたなさすぎる痴態に自慰表明もはかどりまくること必定。
犯行現場を目撃され不承不承セックスを承諾する女たちもいざ濡れ場突入すればたちまち男根のとりこ。一心不乱にイチモツをしゃぶりご奉仕ののちはお返しに乳首をねぶられ秘部を刺戟されてすっかりトロ顔だ。準備万端の蜜壷へシャフトをねじこまれ激しく粘膜をこすり上げられてケダモノのごとく咆吼するさまが淫猥でたまらない。自分からエロワードを乱射しハートマークをばらまきながら下品きわまりないアクメフェイスをさらし昇りつめてゆく彼女らの淫乱まんこの最深部にお仕置きザーメンの奔流をたっぷりとお見舞いだ。
ドエロいシチュを惜しみなく投下しヒロイン連中が激しくイキ狂う光景を読み手の脳裡に叩きつけるストロングファックの応酬もさることながら、SF仕立ての物語パートがいかにもエロ漫画ティックなご都合主義の権化からやがて清冽な愛の物語へと鮮やかに変化するさまがなんといっても印象的。最後まるっきりの大団円でなくてどこかビターに収束するのもかえって主人公とその最愛の人たちとの切なくも真摯な思いをヴィヴィッドに描ききって好感。随所のレヴュウできわめて好評なのもうなずける作者会心の一撃といえよう。出てくる女子みな気持ちよく抜かせてもらったが、アシオミマサト謹製のおにゃのことしてはわりとレアなJCちゃん3名、現役アイドルのココロ&アスナと、とくに純真無垢でお兄ちゃんを一途に慕う義理の妹・ゆのちゃんでもって壮絶にちんこしごきましたね!
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