2017-04-29

今夜のハイパーレスキュー。

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-リリスラウダ「巨乳優等生」ジーウォーク ISBN:9784862976697
話○ 抜○ 消小 総合○

純真無垢な同級生や凛とした委員長が卑劣な罠に堕ち執拗な調教のもと性奴へと転落してゆき短編6本+描きおろしフルカラーショート1本。キュートフェイス&すべすべボディのおっぱいっ娘連中が見るも無惨なメスブタへの道一直線の凄惨な光景を頭からシッポまでたっぷりと充填の作者最新刊は通算3冊めのコミックスにして初の巨乳ヒロイン作品集だ。
予備知識ゼロの状態で手にしたこの人の初単行本「いいなりっ娘」に強い衝撃を受け以後すっかりデフォ買いするようになったのももうだいぶ前のこと。掲載媒体がややマイナーで書店店頭ではなかなかお目にかかれないもののコミックスは欠かさず購入してきた。そんななかずっとつるぺた専科だった彼の新刊がなんとビッグバスト女子オンリーとの報がもたらされ驚愕しながら発売日を待ちこがれておりましたよ。
前作「つるつるまん娘」刊行からおよそ1年半ぶりの再会となったこちら、単行本タイトルでもう露骨に明らかだがホルスタイン級の雄大な双丘がまる見えなカヴァーイラストを前に「ついにリリスラウダが巨乳ものを……」と感慨にふける。中身の作画は従来どおりファンシィかつ愛らしい端整なタッチでホッと安堵するも、暗く禍々しい表紙の彩色がいやがうえにも股間を刺戟。なお出版社公式web内の新刊案内から内容サンプルが見られるので、本屋へおもむく前にそちらで全体の雰囲気をつかんでおくのも一興だ。
この艶めく筆致でものされる女性陣はちんまい女子専科の既刊3冊から平均年齢が若干アップして制服JKオンリーとなる。お顔の造形はロリっ娘同様おっきな瞳に丸っこい輪郭の親しみやすいものながら、首から下はおわん型の雄大な2つの頂が目を見張る存在感を発揮。巻末著者あとがきで「制服+おっぱいという組み合わせが好き」と自身述べるとおり、カッチリとフォーマルな着衣からメスの記号たる淫靡な乳房がまろび出されているさまがなんとも扇情的なのだ。この作家特有の強いディフォルメで描かれる、リアル女子では実現不可能なボンキュッボンの2次元ならではの理想体型がナイス。もっともそんな彼女らの美しい女体ものちの調教次第では無残に崩れ奇怪な様相を呈してゆくのだけれど。
肢体描写こそ大幅にチェンジしたものの、くり広げられる物語たちはどこをとっても明確なメイド・イン・リリスラウダ。すなわち、薬や器具によるコントロールを多用した凌辱調教堕ちもの系の雨あられ。単行本のサブタイトルで「ドMの淫乱雌豚に大変身!」とあるように、純真だったり高潔だったりのヒロインを被虐の悦びに目覚めさせどのような下劣な行為もいとわぬ立派なビッチへと作り替えてゆくのがオハナシの通奏低音となる。収録作の初出については記載がないものの、作者サイトの発売告知記事によると過去に発売した同人作品に加筆し新作をプラスしたとのことで、そのぶん作者の欲望がよりストレートに表出された作品群といえよう。
大半のお話が30ページ以上の大容量ゆえ濡れ場の物理的なスペースもその密度も過去単行本以上に充実だ。なにも知らない少女が毒牙にかけられ無残に純潔を奪われては悪夢のごとき凌辱を受け続け一人前の肉便器へと堕ちてゆくまでの一連のシークエンスをSMティックな趣向を交えながらじっくりねっとりお届け。加えて調教ネタという性格上ただ女の子に射精して終わりなのではなくむしろそのあとこそが本番に相当するもので、ピアッシングや性器拡張などエグい肉体改造系の描写が頻発する。身の毛もよだつような投薬や器具操作の成果で爆乳の先端からだらしなく乳首を伸長させ男性器のようにクリトリスを長く猛々しく屹立させられる屈辱にももはや感応せずニッコリほほえむ彼女の精神は完膚なきまでに破壊され動物のごとく浅ましき肉欲のみが残るのだ。
ありとあらゆる手段で人権を蹂躙され人間としての尊厳を徹底的におとしめられながら少女たちは徐々に脳の回路を灼き切られ即物的な欲望にだけ反応する一種のオートマタへと作り替えられてゆく。当初口答えし反抗する余裕のあった彼女らもやがて全身を拘束され怪しげな薬物の副作用でちんこのことしか考えられない立派なメス奴隷へと堕ちてゆくのだ。ビッグバストをブリブリ揺らし下腹部からドバドバ愛液垂れ流しながらハート目で咆吼し四方八方へ淫語マシンガン連射の壮絶な痴態はもはや人類とは思えない。肉体を切りつけられ奇妙な形へ歪まされながらヒトならぬモノへと変容してゆくももはやヒロインの摩滅しきった精神からはいっさいの苦痛も苦悩も失われ一体のセックス人形として解脱する。
以前からイラストではよくおっぱいっ娘を描いていたのを目にしていたので、リリスラウダの巨乳ものと聞いても自分はそれほど違和感はなかった。それにこの新刊を読み通し改めて認識したのは、結局のところこの作家の本領はバストの大小とは関わりなく彼の創りあげる物語世界自体なのだということ。壮絶な人格破壊プロセスを細かな感情表現のディテイルにまで気を配りながら緻密につむぎヒロインのビフォー/アフターの悲劇的なまでの落差を浮き彫りにするその荒涼とした精神のありようが読み手の心の奥底にヒリつくような感触を刻みこむのだ。だもんで俺とは逆に乳オバケだからと敬遠しているようなリリスラウダ愛読者はぜひ本作を手にしてほしい。一読すればこの作品集がなんら異端ではなくこれこそリリスラウダの王道なのだと理解できるはず。まあそんなエグい作風なので甘々イチャラヴ大好きっ漢には間違っても推薦できませんがね! 収録作いずれも心はキュッ股間はふっくらだけど、なかでも見るからにおぼこい純情可憐制服っ娘が脅迫のうえレイプされ恋人以外のセックス奴隷へとおとしめられては見るも無残な最期を迎える「寝取肉便姫」と、才色兼備強気生真面目爆乳委員長をマインドコントロールで知らぬ間に従順なドM露出狂ビッチへと人格改造の「操姫(アヤツリヒメ)」が私的ベスト。

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