2017-06-26

今夜のハード・キャンディ。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-飴沢狛「抱きしめたい。」ワニマガジン社 ISBN:9784862694959
話○ 抜○ 消小 総合○

つるぺたちびっ娘から豊満ボディのお姉ちゃんまで多種多様なヒロインズと甘く激しくイチャラヴ三昧短編全10本。繊細かつリリカルな筆致で描かれる極上乙女たちがステディな男子の前でだけはしたなく乱れ大胆にイキまくるピュアエロス絨毯爆撃に読み手も無条件降伏の作者これが初の商業成年向けコミックスだ。なお筆名の方はこの表記で「あめざわこま」と読ませます。
今回はワニマガジン社からの単行本刊行となったが、自分がこの人の作品にはじめて触れたのは日本が誇るガチロリ専門誌「COMIC LO」(茜新社刊)でのこと。その後薄い本などもいくつか買わせてもらったけどいずれも登場していたのは貧乳っ娘で、どちらかというとロリ専門作家という印象だった。それが今回の本をパラパラめくっているとそうした先入観をくつがえされるヴァラエティ豊かな作風が展開されていてビックリですよ。
ちんまいボディをチラ見せしつつニッコリ微笑み両手を拡げてぼくらをお出迎えの本作表紙、そのキュートネス炸裂ぶりときたらまさに反則級。ただカラー彩色のカヴァーイラストと中身の白黒原稿のそれとではいささか受ける印象が異なり、後者の方がより明確な形で飴沢狛の個性がきわ立っている感じ。ベースとなるのは往年の低年齢向け少女漫画絵なのだと思うが、あえてトーンの情報量を抑えたカロリー少なめの画面やザックリ感の残るパサついた雰囲気の描線がこの業界のトレンドとは一線を画したワン・アンド・オンリーの存在感を発揮しているのだ。エロ漫画というよりはコミティアでオリジナル創作でも出してそうなタイプの絵ヅラで(ググったら実際に参加している模様)、他作家との差別化という点ではのっけから大成功。なお版元用意のコミックス情報ページで見本画像が確認できるので、店頭サンプルを閲覧できない環境の方は購入前に一瞥すべし。
このたび我々を慰安してくれるヒロイン陣は第2次性徴もはじまらないロリっ娘からド迫力ボディのハイティーンまで各種取りそろえのほか年齢不詳の人外さんなども用意して多彩なニーズにお応え。ちなみに年少さんは当然のことJKやJDでもルックス的にはかなり童顔寄りであり熟女スキーには速攻回れ右推奨。一方おっぱいサイズはあるやなしやの甘食クラスから迫力満点スイカップまで非常にワイドレンジながらも初出媒体が巨乳の殿堂「コミックゼロス」ということもありわずかながらビッグバスト優勢といったところか。このへんは自分が持っていた飴沢狛作品=貧乳女子という思いこみを完全にひっくり返されたのだけど、このロリロリフェイスにこんもり豊かな双丘が盛りつけられるのもたいそうナイスなものですね!
くり広げられる物語の方は帯訴求コピーで「小細工なしのド直球」と謳うとおりの甘々タイマンラヴ専科。カップル成立済みもしくは誰がどう見ても両想い確定のアツアツな男子女子コンビが圧倒的多数だし、そうでないのも含め合意エロオンリーのセイフティ設計ゆえ純愛スキーはご安心を。軽いノリでえっちを描くのからようやく身も心も結ばれる悦びをしっとりつむぎ出すのまでさまざまな系統のスウィートなラヴ模様を過剰摂取してなんだか読んだだけで虫歯になりそう。また野郎サイドも単なる竿役としてでなく確固たる存在感を持ち誠意を尽くして女の子を愛するひとつの人格としてていねいに描写されており、そのことが彼ら彼女らの恋の進行プロセスにさらなる奥行きを与えるのだ。
1作品あたり平均20ページそこらのそう多くない分量のなかで日常パートにも相応のスペースを割くのでエロシーン密度はそれほど高くない部類。そうはいっても女の子側から積極的にアプローチしふだんのあどけない表情をたちまちとろけたイキ顔へと変貌させながらよがり狂う光景を巧みなコマ割りでもって存分に見せつけてくれ読者の勃起中枢をダイレクトドライヴ。ツヤツヤテカテカの濡れそぼつ性器描写だのド派手な淫語/擬音マシンガンだののオーソドックスなエロ漫画的演出はむしろひかえめなだけに、女子連中の感極まったアクメフェイスが逆にグッと股間に響くのですよ。
彼女の方からじゃれついてきてはギュッと抱きつき唇をねだるものだからこちらも辛抱たまらず舌先をロックオン。らぶらぶちゅっちゅからすみやかに指先をおっぱいや下腹部へと移行させ敏感な部分をコリコリ刺戟だ。すっかりうるんで受け入れ体勢万端の蜜壷へゆっくりと怒張を沈めてゆき性器どうしの真剣勝負をスタートする。ほおを紅潮させ小刻みに嬌声を発しながらなおも体躯にしがみついてくるヒロインズの艶姿がいとおしくもエロっちい。未曾有の快感に全身を打ち震わせハートマークを四方八方へばらまきながら昇りつめてゆく恋人まんこのいちばん深い部分へ熱い白濁の奔流を打ちつけて性の饗宴にもようやく終止符。
そのペンネームが如実に物語るとおり、恋する男子女子がくり広げる糖度1000%純愛エロスを満腹になるまでゴチになり心もちんこもご満悦だ。問答無用のストロングファックを希求する向きには強いてオススメしないけど、辛い現実に日々精神をすり減らす諸兄へ癒やしと安らぎの特効薬として抜群の効能を発揮すること間違いなし。いずれ他社物件も早急にまとめすみやかに2冊め刊行へこぎ着けてもらいたいもの。収録作いずれもニヤニヤしながら愚息を活用させてもらったが、爆乳後輩ちゃんが流されるまま先輩男子に好き放題されちゃう「ビンカンときどき恋愛占い」と、親どうしの再婚でできたちんまり妹ちゃんと心底愛し合いついに覚悟を決めてナマ中田氏「繋-ケイ-」の対照的な味わいの2本がマイフェイヴァリット。

0 件のコメント:

コメントを投稿