2017-07-02

今宵の赤ヘル軍団。

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-左カゲトラ「そーじゅくダイアリー」コアマガジン ISBN:9784866530567
話○ 抜○ 消小-中 総合○

メールが縁で男性ボーイズラヴ漫画家宅へ押しかけてきた腐女子ファンはそのまま美味しくいただかれつつも2人の関係は徐々に深まって……長編5話+姉の導きによりBL開眼する彼の少年時代前日譚前後編+独立短編2本。洗練された筆致でものされる10代前半女子'Sが清純そのもののルックスとは裏腹のえげつないド淫乱ぶりを白日の下へさらけ出す作者最新刊は通算3冊めにしてこの出版社からの第2弾コミックスだ。
キャリア初期はおもに他社で活動していたのが途中から主戦場をコアマガジンに移し、そこでの執筆分をまとめた前単行本「はつじょーでいず」を上梓したのがちょうど3年前。もとより作品産出スピードがそう速い部類ではないもののポツポツ原稿を発表し続けているうちストックもたまり待ちに待ったこのニューエスト・モデルの誕生ですよ。
派手さこそないけれど丁寧につむがれた繊細な描線に落ちついたトーンワークの静謐なヴィジュアルはおそろしくセンスのよい都会的なもので、エロ漫画というよりは美大漫研とか非エロの創作系イヴェントなんかによくいそうなタイプ。収録作の初出を見ると2014-17年にかけ当社の「コミックメガストアα」掲載の作品群と執筆時期の新しいものばかりゆえクオリティも高値安定だ。コア単行本の恒例で版元公式サイト内の作者別紹介ページから内容サンプルを参照できるので、左カゲトラ初体験の方はまず真っ先にそちらを確認するのが吉。
このオサレ感あふれるタッチで描かれるヒロインたちは作者自身が従来から義務教育後半世代専科を標榜しているだけに、明示的にわかるものも特段それと表記してないものでもおそらくちうがくせいオンリーかと。まだくびれの発達していないスレンダーな肢体に甘食クラスのちんまいバスト、いまだ視界をさえぎる植生の皆無な下腹部という具合に思春期入りたて女子の記号がてんこ盛りのボディデザインがある種の嗜好の紳士たちの内なる獣を呼び起こすこと必定だ。
物語パートは読み切り作品を冒頭/ラストに配置しその狭間に続きものをサンドウィッチの構成。おおむね従来の芸風を踏襲する1on1の軽妙なラヴコメ仕立ての読み口良好な作品群だが、そのなかで目を惹くのが実質的な表題作に相当する長編「パレード」。男性BL作家とそのファンの少女とのただれた愛欲生活が徐々に真摯なラヴへと変容してゆく関係性の変化を縦軸に据えつつ、作品の背景となるボーイズラヴ文化の豊富なウンチクを横軸として配置しコマ外の随所に挿入される注釈とともに詳細解説する異色作だ。ノーマルな男性向けエロはともかく腐女子カルチャーにはまったく不案内な自分にはしばしば???な記述が続き混乱もするのだけど、はじめてその意味を知る事柄があったり理解不能だったのがようやく腑に落ちたりでいろいろ勉強になりまくり。そんな風に推移するお話の方は終盤で思わぬ急展開がありビックリするのだが……その結末はみなさま自身の目でご確認を。
1本あたり平均20数ページの標準的な分量でエロシーン密度も極端に高いわけではないけれど、清楚で素朴な印象のおにゃのこ連中が一転だらしないアヘ顔さらし淫語マシンガン連射のナイスな痴態を惜しみなく披露してくれ使い勝手は良好だ。また左カゲトラといえばなんといってもまんこ以上にアナルファックを重視する作家なのだが、巻頭からしばらくフツーにヴァギナばかりを使用していたので「あれ宗旨替え?」と思ったらやっぱり中盤以降は怒濤のごとく肛門性交連発である意味安心。前後どちらもパックリ開いた穴洞めがけて熱い白濁のほとばしりを大量に流しこまれたその刹那法悦の態で前人未踏アクメに到達するえっちなJCたちの艶姿に我々も興奮冷めやらず。
自分から積極的に男子のちんこへしゃぶりついてきてはご奉仕をスタートする彼女のつたない舌技に思わず先走り汁を発射。なおも着衣をはだけ誘惑してくるニンフェットたちのタイツを脱がし下半身をあらわにしつつ暴れん棒を蜜壷へねじこみ反撃開始。狭隘な膣内をキュッと締めつけながら未曾有の快感に全身を打ち震わせお顔をとろけさせるさまがなんとも扇情的だ。男根で性具で女院と菊門を動じ攻略され悶絶しながら感極まり絶叫する少女のジュニアハイスクールまんこ&アナルの最深部へ最後たっぷりとザーメンの奔流をプレゼント。
いつもながらにアーバンでクールな作画とそれにふさわしいコージーなラヴ・アフェアを描きつつ濡れ場ではストロングファック満漢全席のすばらしきギャップに愚息もご満悦。前作のご無体なモザイク修整からやや面積大きめとはいえ黒ノリ乗っけに緩和されたのもありがたい限り。若干アナル使用率が減ったのは肛門性交大好きっ漢にはうれしくない点かも知れないが、個人的にはそこは無問題ゆえ大いに活用させてもらい感謝ですよ。収録作たちのなかではやはり題材といいヴォリュームといい他を圧する存在感の「パレード」が白眉で、典型的腐女子タームを自在に操り背伸びした行為に耽溺しつつもつつときとして等身大の思春期少女の姿をかいま見せるヒロイン・ゆあこちゃんの卓越した造形に感じ入りつつゴリゴリ我が砲身を酷使。

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