2017-07-26

今期の異次元緩和。

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-龍牙翔「彼女とH」コスミック出版 ISBN:9784774731605
話△ 抜○-△ 消中 総合△

ふとしたことでクラスの優等生女子の隠された性癖を知った主人公は彼女とえっちなお突き合いを実践本編&描き下ろし後日談+独立短編11本。とびきりキュートな萌えっ娘たちと恋に落ち若さゆえの暴走でヒロインズのド迫力ボディをむさぼり尽くしてはドプドプ膣内射精三昧のスペクタクルな光景を惜しみなく大サーヴィスの作者最新刊は新作抜き物件としての第11弾コミックスだ。
今世紀初頭にはすでにプロ作家としての活動を開始していた大ヴェテランで、自分も大昔から息子がお世話になりまくり。ただ一般誌へ進出したり他分野のお仕事が増えたりで成年向けでの執筆は近年フェイドアウトぎみだったのも事実。それが今年に入って突如立て続けに2冊の単行本が出て欣喜雀躍したものの、それらはいずれも再録で当ブログでの評価対象とはならず購入をパスした。今回は事前に新作単行本という話を聞いていたのでようやくネットでポチった次第である。なお初単行本化原稿ばかりの作品集としては2010年刊行の「Hでゴメンナサイ。」以来じつに7年ぶり。
エロゲ風味のラヴリィな作画がキャリア初期から最大の特徴で、少女漫画的繊細さとオタ的な直球のキュートネスとがほどよくブレンドされた端整な筆致がかつて若かりしころの俺のハートをきゅんきゅんさせてくれたものだ。ひるがえってこの新刊を見るとカヴァーイラストはずいぶんいま風のタッチに変貌していてビックリ。しかしながらいざページを手繰れば出てきたのは自分が記憶していたとおりの古きよき龍牙翔のそれで、おそらくゼロ年代末~2010年代初頭あたりに描かれたものが中心と思われる。ゆえに表紙と中身とのギャップは明確であり、可能ならば店頭見本を手に取れる環境で吟味したうえでの購入可否決定をオススメ。
このたびぼくらを慰安してくれる女性陣は年のころハイティーン~20代なかば付近の食べごろ世代。といってもブリブリの萌えフェイスでJKはおろか社会人女性でもキュートネス炸裂の愛らしい造形ゆえ、逆にお歳相応の婀娜っぽいレディースがお好みの方には回れ右推奨。そんなラヴリィなお顔なのに首から下はボンキュッボンのたいへんグラマラスな体躯をお持ちで、とりわけおわんをそのまま伏せたみたく不自然に盛り上がったビッグバストが逆に2次元ならではのバロキッシュな美しさを感じさせて読み手の勃起中枢を大いに刺戟するのだ。
著者公式ブログのお仕事告知で明言されているとおり、今作は単行本未収録原稿+同人初出作品の構成。ほとんどが1話完結のオーソドックスな短編群であり大半は甘口のタイマンエロスと普遍的な造りで意外性には乏しいけれど、ワン・アイディアを軽妙に引っ張りスムーズに濡れ場へとつなげるよどみない進行はさすが大御所作家。同級生に先輩後輩、幼なじみから血族に人外さんまでとヴァラエティ豊かなおにゃのこたちと想いを通じあい首尾よく結ばれてハッピーエンドの心暖まる光景に君のハートはほっこり股間はモッコリ。
同人からの収録が多いせいか10ページ以下のむやみに尺の短い作品が目立つのだけど、そんな掌編でもエロシーン容量は充分に確保され自慰表明を効率よくアシスト。ノーマルな肉体言語の応酬のなかにもイジメティックに責めてみたり逆に女性主導でいたぶられてみたりと変化球を交えて多彩な営みをくり広げるのだ。龍牙翔お得意の肉厚ビラビラ描写が無粋な白抜き修整で遮断されぎみなのはうれしくないけれど、ふだんの端整な笑顔をすっかり涙とヨダレで濡らしながら彼氏ちんこで貫かれはしたなくイキ狂うヒロインズの痴態を存分に堪能。
いつもは柔和な笑顔を向けてくる彼女もいざ発情すればすっかりメスのツラをさらけ出し自ら衣服を剥いでたわわな肢体をオープンセサミ。辛抱たまらずド迫力おっぱいへむしゃぶりつき舌先や指で執拗にニップルを刺戟すればたちまち甘い吐息が漏れはじめる。グショグショの下着越しに秘密の花園へ暴れん棒をねじこんで粘膜どうしのハードな摩擦運動をスタートだ。ストロークを刻むたびほおを紅潮させアンアン嬌声を発するさまがいとおしくもエロっちい。全身を打ち震わせながらのぼりつめてゆく彼女のドスケベまんこいっぱいに最後白くねばつく液体を怒濤のごとく叩きつけ女体征服ミッションコンプリート。
新作作品集と謳いつつもだいぶ昔の作品が多かったのはまあ措くとして、収録作の初出記載がいっさいなかったのと性器修整がまるでコンビニ売り誌みたいに真っ白テープ貼りつけだったのはもったいない部分。前者はコレクターズアイテムとしての価値をかなり減じてしまうし、後者はやっぱり本作の採点を辛くするに充分な理由となってしまう。とはいえひさしぶりに龍牙翔謹製のうさんくさいほどの巨乳をたっぷりおがめ、なおかつ直近作ではみごとに現代のトレンドを取り入れた画風へチェンジしているのを確認して、この人には再度商業誌でバリバリ活躍してほしいと心より感じた次第。このたび収録の物語たちのなかでは、後日談を含めた唯一の連作であり最新型龍牙翔の柔和な筆致&ヒロインのナイスな痴態がじっくり味わえるタイトル・チューン「Hな彼女」/「彼女とH」が私的フェイヴァリット物件。

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