2017-09-13

本日のノイズ・ミュージック。

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-橋村青樹「血まみれエッチ」ヒット出版社 ISBN:9784894657335
話○ 抜○ 消小 総合○

凜とした少女たちの恥辱にまみれた受難劇短編全8本。無辜のヒロイン連中がこぞって抵抗するすべを奪われ四肢を拘束されながら望まぬ男根をねじこまれ苦痛と屈辱で表情をゆがめる地獄絵図波状攻撃を読み手の脳裡に容赦なくお届けする作者待望の1stコミックスだ。なお著者名はストレートに「はしむらあおき」と読ませます。
自分が長いこと定期購読している「COMIC阿呍」はいまや少なくなった昔ながらの総合エロ漫画誌で、おっぱいありロリあり、ラヴラヴから凌辱までなんでもござれのビックリ箱的雰囲気をずっと保ち続けている希有な存在。読む方もこのごった煮状態に免疫ができていてたいていの物件には驚かないものだが、この人の作品が同誌に初掲載されたときはさすがに目を疑った。いつから阿呍は「COMIC Mate L」になっちゃったの? と。
いきなり女の子が全裸で股間をおっ広げているのはエロ漫画の表紙としてとくに珍奇ではないけれど、淫裂からダラダラ垂れているのが白濁でなく真っ赤な鮮血だとしたらどうだろうか。てなわけでコミックス表題どおりのド派手な流血沙汰をお披露目しツカミはOK。やや古典的ながらも端整なアニメ/ゲーム系の絵柄はきわ立って個性的とは言えないが、このキュートネスにもれなくヴァイオレンスが付属するのは他にない独自性だろう。収録作すべて直近2年以内の執筆作で筆致は安定しておりジャケ買いも安心。なお版元提供による単行本紹介ページおよび作家公式ブログ内の発売告知記事で内容サンプルや各ショップ購入特典が参照できるので、橋村青樹初チャレンジの方はまずそれらを一瞥すべし。
このたび悪辣な企みの餌食となる子羊たちは年のころ10代なかば近辺の夢見る少女連中。愛らしい顔立ちでいながらボンキュッボンの大人顔負けなゴックンボディが付属するという万人受けの造形だ。誰が見ても美少女の範疇に分類するであろう見目麗しい彼女らだけれど、そのキレイな顔があっという間に苦痛でゆがみやがて生気を失ったうつろな面持ちへと変化する壮絶な情景を我々はいやがうえにも見せつけられることとなる。
橋村青樹漫画最大の特徴にして唯一無二のオリジナリティが発揮されるのがそのストーリーライン。ともすれば一般青年誌で人畜無害のラヴコメなど描いていてもおかしくないようなタッチでいながら、くり広げられるのは全編これ情け無用のストロング凌辱満漢全席。それも女の子の意志などおかまいなくひたすら暴力を振るい甚大な苦痛をその体躯に刻みこむガチのリョナ専科だ。借金返済のカタに身体を売り、蝶よ花よと育てられたあかつきに裏切られ、秘密の儀式の生け贄となり……ままならぬ運命に翻弄され抜き差しならぬ窮地へと追いこまれるヒロインは男たちのむき出しの悪意によって身も心も汚される。さすがに四肢切断だの臓器摘出だの取り返しのつかない人体改造までには踏みこまないが、チクチク言葉責めから実際に殴る蹴る流血するの狼藉に至るまで各種の荒事を取りそろえ。誇り高き美少女たちがいわれなき人権蹂躙のなか屈辱と憤怒に身を焦がしながら絶望の淵で打ち震えるさまを目の当たりにして憐憫をもよおしつつもぼくらの内なる悪魔は密やかな興奮をも抱くのだ。
必然的にエロシーンはサディスティックな責め苦のアラカルト料理と化す。1本あたり20ページ少々のそう多くない分量ながら展開される恥辱の趣向はじつに多彩。輪姦強姦フルコースは全作デフォとして、SMティックな拘束プレイに断髪や剃毛など精神をえぐる辱め、あるいは腹パンに関節脱臼など実際に痛みを伴うものまでひたすら女の子をいたぶり倒すのだ。オモチャのごとく体躯をもてあそばれ乳もまんこもあげく愛してもいない男の子種で孕まされたりもする。また行為のさなか少女たちの誰ひとりとして快楽にトロけた顔を見せないのも特徴的で、疼痛にあえぐ最中は当然のこと、敏感な部分を責め立てられ強引に絶頂を迎えさせられたときでさえ苦しみで引きつった表情は一瞬たりとも和らぐことはない。
平穏な日常から一瞬にしてハードな事態へ直面し四面楚歌の危機へおとしいれられる少女を待ち受けるのは阿鼻叫喚の生き地獄。破廉恥な行状を強いられ屈辱的な科白を言わされながら滑らかな肢体を悪漢どもの前でご開帳だ。無造作に指や舌先を這わせられたトルソはそののち拳や刃物で痛めつけられ切り裂かれて肌は赤く染まる。前人未踏の秘密の花園へは容赦なく男根をねじこまれ破瓜の衝撃も加わってヒロインは屈辱と痛みに涙するのだ。休息など許されずボロ雑巾のように性器を扱われ幾度となく精液を注がれたのち彼女は肢体をあざと切り傷だらけにしながらベッドへくずおれる。
頭からシッポまで女の子がひたすらひどい目に遭い苦痛にあえぎながら鮮血をまき散らす、昨今めずらしいくらいの純粋リョナ物件。人を選びまくるシチュばかりゆえ誰にでもお勧めできるものではないが、最近はヌルエロばかりで刺戟が足りんとお嘆きの好事家たちへは自信を持って推奨する。ふだんはイチャラヴの方を好んで摂取する俺もこのブルータルな乱暴狼藉乱れ撃ちに心を痛めつつも結局最後まで目が離せなくなってしまった。題材的に一般誌へステップアップするのは難しい作風だと思うので、今後ともストロング人権蹂躙にいそしんでもらいたいもの。どの作品も目を覆う惨劇に落涙しつつ大いに息子を活用したが、なかでも教団の聖女たるべく育てられた少女が教徒たちの肉便器へと堕とされてゆく壮絶な運命を活写の「セイジョ」と突如拉致され投薬や手術の実験材料としてモルモットのごとく肉体をもてあそばれるJKの艱難辛苦百景「ヒケンタイ」がたまらんできばえ。

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