-へんりいだ「おんなのこぱーてぃ。」ジーオーティー ISBN:9784814800476
話○-△ 抜○ 消小 総合○
ことあるごとに性的侵攻を仕掛けてくる双子の妹たちにお兄ちゃん辟易本編&フルカラーショート続編+カラー/白黒短編14本+商業/同人イラストギャラリー。ふわふわキュートなニンフェットたちが大人顔負けの大胆な行為に及びちびっ娘まんこを精液で満たされる光景目白押しの作者最新刊は通算2冊めのコミックスにして当レーベルからの初見参だ。
極上の砂糖菓子みたくシルキーな絵柄でもって蠱惑的なちびっ娘連中と夢のような性の饗宴に耽溺するさまをヴィヴィッドにつむぎ出す驚愕のデビュー単行本「はつこいりぼん。」が世に送り出されたのが2014年晩夏のこと。当初からタダモノではないスケール感をまとっていたこの人はその後イラスト仕事やラノベ挿絵などで一般ピープルへの知名度も飛躍的に増した。その処女作リリースからちょうど3年、待ちに待ったセカンドエディションの登場である。
カヴァーイラストからしておそろしくポップかつオサレな感覚のぷに絵で訴求力は極限まで高いのだけれど、手に取ると表面にエンボス加工で星がちりばめられていてビックリ。さらに中身を手繰れば折りこみ式の目次、あとがきと奥付が別紙で挟まれ、さらにLINEスタンプ風のシールが付属してと異様なまでに凝った仕掛けだ。こちらはプライスが税込み1,500円と一般的なそれよりお高めなのだが、これだけ特殊なことばかりやっていれば当たり前、むしろよくこの程度の値付けアップでおさまっているもんだと感嘆する。その他出版社提供の単行本情報を参照すれば一部書店で有償/無償さまざまな購入特典がつくのを確認できるので、どうせならそれに該当する本屋でこのスペシャルな作品集を購入するのをオススメ。
淡い色彩と柔和な輪郭に彩られたファンシイなへんりいだワールドに君臨するのは当然のごとく滑らかな肢体の義務教育前半世代アリスたち。発展途上の華奢な体躯は繊細なトーンワークでうっすらと化粧をほどこされ、魅惑のボディラインからは彼女らの高めの体温やほのかに乳くさい匂いまで伝わってくるかのよう。どの娘も顔立ちは似通っているものの、それをおぎなってあまりある多種多様なおぐしや着衣のヴァリエイションでヴィジュアルを差別化。純真無垢なまん丸の瞳でじっと見つめられたらどんな男子でもその視線の意味を知りたくて心臓の鼓動がにわかに高まること必至。
商業作品のみならず同人原稿にも加筆をほどこして収録の物語たちはそのほとんどがマシュマロみたいな筆致にふさわしい甘美な世界だ。1on1もしくは♂1×♀2のクローズドなラヴ模様が彼ら彼女ら以外の夾雑物を注意深く排除した特別な空間のなかでくり広げられる。お話の傾向は前作に引き続き、ウブい少女を男子サイドが愛と性のプロミスト・ランドへと導く、もしくはおにゃのこ側から積極的にアプローチをかけ強引マイウェイにセックスを謳歌する2つのパターン。後半部にはイラストの延長みたく筋らしい筋のない掌編も散見されるが、これだけ目を惹く作画の力があれば相対的にストーリーの比重が軽くなっても特段の支障はないだろう。
前述したように通常短編のみならず極端にページ数の少ないお話も存在するけれど、エロシーンそのものはどちらのタイプの作品でも充分に尺を割かれており充実の陣容だ。ちんまいボディを汗みずくにしながらの濃厚ファックそれ自体もすばらしいが、へんりいだ謹製の濡れ場において特筆すべきなのはヒロインたちが未曾有の快楽におぼれはしたなくイキ狂うその絶品トロトロフェイス。理性の枷などすっかり外れ涙とヨダレでふだんのキレイなお顔をグシャグシャにしながら小刻みに身体を震わせコンパクトな子袋いっぱいにザーメン注がれ絶頂の艶姿にぼくらの股間も無条件降伏だ。
おずおずと男に身体を預けるあの娘も自分からシャフトにまたがるその娘も、狭隘なスリットへ怒張を迎え入れたらたちまち日常の無邪気な笑顔からいっちょ前のメスへとモードチェンジ。起伏に乏しいトルソをうねらせながら初潮前の女の子がまだしちゃいけないようなトロ顔をお披露目し大人ちんこをギュギュッと締めつける。執拗に内奥を貫かれ四方八方へ嬌声をばらまきながら昇りつめてゆく彼女の未成熟まんこの一番奥めがけ粘度の高い白濁を勢いよく叩きつけて長きにわたる性の饗宴もグランドフィナーレ。
端整きわまりない作画に甘美なストーリーライン、そしてなによりも夜のお供として充分以上の働きをしてくれるし、エロ漫画単行本としては異例なほど凝りまくった装幀は高く評価できる。しかしながら収録作の初出媒体の記載がどこにもなく、商業作品と同人原稿の区別もつかないのは困りもの。漫画家とデザイナーがいい仕事をしてるのに編集者だけが手抜きしちゃイカンでしょう。全作手元にファイリングしているような筋金入りのファンならともかくフツーの人には掲載誌も執筆時期もわからない、コレクターズアイテムとしては欠陥品としか言いようのないものをシレッと出すのはカンベン。とまあ納得のいかない点はあるものの、2017年度屈指のガチロリ物件として好事家はぜひ押さえておくべき。今回収められたお話たちのなかでは、突然押しかけてきた見ず知らずの少女をこれ幸いと美味しくいただき「何も聞かずに泊めてください。」と、本作中ではめずらしく後味のほろ苦いちびっ娘SM調教日記もの「妹、借りた。」がマイフェイヴァリット。
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