2017-10-22

本日のリヴァプール・サウンド。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-いちこ「不純異性交配のススメ」ワニマガジン社 ISBN:9784862695192
話○ 抜○ 消小 総合○

現役エロラノベ書きの同級生女子にネタ提供で生ハメ突入本編&変態プレイに拍車がかかって……描きおろし後日談+独立短編11本。キュートガールズ&レディースがその秘められた性癖を全開しド派手にイキまくり射精されまくりのすばらしき光景をノンストップでお届けする作者最新刊は記念すべき完全新作エロ単行本としての10冊めにしてマークつき物件としての8th、そして当レーベル作品としての第2弾コミックスだ。
一般にエロ漫画界の女性作家というのは多産の人が多いのだが、この人の仕事量はいまこの界隈でも5本の指に入ると思う。いろんな出版社から声がかかり作風もクライアントの要請次第で微妙に使い分けてと、まさに八面六臂の活躍ぶり。当然のごとくコミックス刊行も素早く、今年9月にエンジェル出版から前単行本「ハメともおねえちゃん」を上梓したばかりだというのに、そこから本作リリースまでわずか1ヵ月の早業だ。といってもワニマガ物件としては久々のコンテンツで、2015年刊行の「あまくちとろけずむ」以来2年半ぶりのお目見え。
今回はわりとセクシー方向へ攻めた表紙イラストだけど基本的にはキュートネス炸裂のラヴリィな絵柄で、作画の雰囲気をチェックするには裏表紙にある本編からの抜粋カットを参照するのがベターかも。描きおろしパートを除いた収録作すべて掲載誌である「COMIC快楽天BEAST」に2015-17年にかけての掲載分ということで、最新型いちこの端整な筆致が楽しめる仕掛け。むろん例によって出版社提供の単行本情報ページからサンプル画像や各ショップ購入特典を確認できるので、あわてて書店へ直行する前にそっちを覗いておこう。
掲載媒体のシバリしだいでょぅι゙ょからアラサー熟女までおよそなんでも描きこなせる作家だけど、快楽天BEASTでは最大公約数的需要にお応えしたハイティーン~20代なかばあたりの世代が女性陣のヴォリュームゾーン。学生さんはむろんのこと社会人女子でもルックス的にはたいそう若々しいのでフェロモンダダ漏れアダルトさんをお好みの方には不向きかも知れないが、表紙/裏表紙の印象どおりの愛らしいフェイスにグラマラスな体躯の組み合わせが乱舞する光景はまさに眼福。またヒロインたちの性格づけは周到に味つけが違えられていて、おっとりオドオドから強気タイプまで、はたまた流され系あり強引マイウェイありと十人十色の女の子アラカルトを展開。
掲載媒体がコンビニ売り誌なだけに物語傾向は穏健な和姦ベースのイチャラヴ中心でありきわ立って特徴的とは言いがたいものの、そのぶん誰にでも受容しやすい普遍的な味わいだ。1本あたり16-18ページの非常にタイトな空間のなかでどうにか起承転結を成立させ破綻なく読ませる実力は充分なキャリアの蓄積のたまもの。もっとも後述するようにプレイ内容はリミッターもろくに効かせていないキワキワなシチュの応酬であり、その奇妙なカクテルこそがいちこ作品のキモと言えよう。
同じワニマガの前作「あまくちとろけずむ」では女子連中にそれぞれ異なった性癖を持たせ物語にトゥイストを加えていたが、それは本作でも同じ。野郎側のリードでヒロインの本性を引き出してゆくタイプのものと女の子サイドから積極的にアブノーマルプレイにいそしむ系統のと2通りあり、全般的には後者優勢な感じで戸惑う男子諸君を無理やりその気にさせ思いどおりにコトを運んじゃうドスケベガールズが多数君臨ですよ。コスプレHやキメセクなどエロ漫画的にオーソドックスなのから甘えプレイに女性上位など徐々に変態度を増し、しまいには公共空間で恥も外聞もなくガチファックという具合にどんどん日常の枷を外し乱れまくるさまがなんとも淫猥なのだ。一方で他社のいちこ作品で頻発するアナルセックスのみはやや含有率が低いが、このへんは媒体ごとの棲み分けを意識しているのかも知れない。
清楚で愛らしい笑顔を一転妖艶な肉食獣のごときそれに変え、彼女はみずからのストレートな欲望を満たすべくそのたわわな肢体で男に体躯にのしかかる。自分からビッグコックをお口へ含み先端を執拗になめ回してただちに先走り汁を確保だ。うっとり瞳をうるませほおを紅潮させながら白濁を飲みこむヒロインの艶姿にいっそう興奮。視線で誘いをかけられるまま下腹部の蜜壷へシャフトをねじこみ性器どうしの真剣勝負をスタート。激しく内奥を貫かれるたびケダモノのごとく咆吼しいっそうハードに腰を使うドスケベビッチの行状がたまらない。四方八方へ淫語ばらまきながら昇りつめてゆく彼女の淫乱まんこめがけ特濃ザーメンを怒濤のごとくお届けだ。
いつもながらカワイイ系の絵柄に似合わぬフェティッシュで倒錯的なプレイの応酬が得も言われぬアトモスフィアをただよわせる充実の1冊。女の子がドSぶりをあらわにする一部の作品では若干私的実用度が低下したものの、総体としては精液分泌支援物資として手堅いお仕事だ。引き続きラヴリィな雰囲気のなかこっそり毒気を忍ばせる独特の芸風を貫いていただきたい。唯一ワガママを言わせてもらうならば、いちこ謹製の絶品短髪巨乳女子が今回とても少なかったので次のコミックスではもっと増やしてほしいです。本作コンテンツのなかでは、唯一の連作にして超積極派メガネっ娘小説家JKがエロいアイディアを即実践の「ブンガクガール」/「ブンガクガール~after~」と、ヴァーチャル彼氏ちんこをお楽しみ中だったヒロインが本家本元に行為を見つかり二本差しで絶頂「どっちツかず!?」がとりわけえがったです喃。

0 件のコメント:

コメントを投稿