今週の福山醸造。

-笹森トモエ「放課後の優等生」コアマガジン ISBN:9784866530734
話△ 抜◎ 消小-中 総合○

南国の離島でタイプの異なるJK2名と朝な夕なにガチハメ中田氏三昧前後編+ハメ撮り志願してきた彼女の欲求はどんどんエスカレート&友人は美味しくショタの童貞食い連作2本(うち単行本描きおろし1本)+独立短編5本。清楚な正統派美少女たちが仮面の下に隠し持つ淫乱な本性を解き放ちストロングファックに没頭しては膣内射精され放題のめくるめく光景をスロットル全開でお届けの作者これが記念すべきファーストコミックスだ。
申しわけなくも現在はこの出版社の雑誌を定期購読していないので本作リリースの報を目にするまでこの作家について確固たる認識はなかったのだけど、リキの入った宣伝とWEB上での異様な前評判の高さにとりあえず予約注文してみた次第。のちほど調べてみるとどうやら自分もなん冊かの薄い本でお世話になっていた方と判明したものの、商業作品を手に取るのはこの処女作が本当にはじめて。そんなわけで現物が届くまでドキドキしながら待機していたのですよ。
かすかにほおを紅潮させ笑顔を向ける清純そのもののセーラー服少女がしかしながらいきなりド迫力バストを景気よくご開帳のカヴァーイラストはむやみやたらと訴求力が高く、2017年度エロ漫画単行本表紙として五指に入るできばえ。中身のモノクロ原稿も第1印象を裏切らない端整なタッチで、一般青年誌系のシルキーで静謐なヴィジュアルがなんとも優美だ。収録作の初出が2012-17年にかけての当社刊「コミックホットミルク」とわりかし年月のスパンが広いこともあって原稿の新旧差はハッキリとわかる部類だが、昔の作品でもベースラインはあらかた確立しており極端な違和感はないはず。なお版元公式サイト内の著者別情報ページでサンプル画像がおがめるので、近所に見本を置いている本屋がない方はそちらを購入の参考に。
単行本タイトルから想像がつくように、登場ヒロインはハイティーン制服世代専科。私服モードが存在する娘が若干名いるとはいえ、みなさんこぞってセーラー服着用なのがマニア心を的確に突いていてナイスですね。加えて全員が日本人としてスタンダードな黒髪ロングorセミロングの保守本流美少女なうえに豊かな双丘を例外なく装備済みと来れば、こりゃ世の男子諸君にウケないわけがないというもの。
くり広げられる物語はじつにシンプルで、唯一の3Pエロス「パラダイスファウンド」前後編を除き女子高生×同世代or年下男子との特濃1on1一本やり。それもほぼ全編女子サイドから積極的に男子の股間へまたがり問答無用で精液搾取にいそしむタイプのお話ばかりだ。あまりにも肉欲オリエンテッドに過ぎヒロインは恋人のことを単なるザーメン供給装置と見なしているのではとさえ思えてしまう執拗なファック描写のせいで、熱烈ラヴな関係であっても逆に恋愛色が薄く感じてしまうのだからすさまじい。導入部のシチュこそ各話それぞれ趣向を凝らしているものの本番突入後はほぼ犯るだけ漫画と化すのでストーリー的旨みなどをお求めの方向きではないけれど、そのぶん自慰表明用物件としてはとてつもない働きを示してくれること必定だ。
お話によっては1ページ目から即ハメ状態だったりしてエロシーン占有率は極限まで高い。純真無垢な顔立ちの女の子たちが光の速さで発情モードへ突入しいとおしげに男根をくわえこむ場面からすでに主導権は彼女らのもの。お口でお乳でまんこで休むいとまもなくひたすらザーメン採取作業にいそしむエロ女神どもの乱暴狼藉に野郎どもは振り回されっぱなしだ。いくつかの作品では序盤ゴムつきファックながらもナマ中田氏の気持ちよさに気づいてからはヒロインもひたすら膣内射精のみを懇願しては幾たびも子袋に精液注がれ絶頂する。笹森トモエ特有のむっちり弾力ボディが各種の液汁まみれになり女子連中が陶酔しきったアクメ顔さらけ出しては白濁を叩きつけられるたび昇天のエンドレスエロスにぼくらの精嚢の店頭在庫もたちまち品切れ。
高嶺の花や憧れの存在だったヒロインと念願の恋人関係になってみれば、現実の彼女は肉食獣さながらのセックスモンスター。性の悦びに目覚めた少女は自分から暴れん棒へむしゃぶりつき貪欲な舌遣いで熱い迸りを口腔で受けてみせる。休憩なしにこんどは性器どうしの真剣勝負へと移行し肉ヒダのその奥をシャフトでえぐる作業に没頭だ。10代ならではのみずみずしい素肌を汗と涙と愛液とでグシャグシャに濡らしつつ自分から激しく腰を使い手足を彼氏の体躯へ巻きつけながら法悦の態でハートマークをマシンガン連射の艶姿が淫猥でたまらない。だいしゅきホールドをガッチリキメて子宮の最深部へ2度3度4度と白くねばつく液体を叩きつけられドスケベガールズは全身を打ち震わせ昇天だ。
ソフトAVのようなパッケージからは想像もつかない本格ガチファック絨毯爆撃の雨あられにティッシュの消費量もうなぎ登りとなること疑いなしの超絶実用ツール爆誕。個人的にはこういう正統派の黒髪大和撫子ヒロインズとかむしろ好みでない方なのだけど、これだけパワフルな肉体言語の応酬を見せつけられては無条件降伏せざるを得ない。細かくアラを突けば展開が同工異曲だとか女の子の造形の幅が意外に狭いとか言えるのかも知れないが、そんな枝葉末節なんかよりこの業界はとにかくエロきゃ正義なのですよ。巻末著者あとがきを読む限り今後も活動の中心は同人誌であり商業執筆はスローペースになりそうではあるものの、早いうちに2冊めのコミックスで再会したいものだ。収録物件のなかでは、人気爆乳アイドルの幼なじみ女子に中田氏志願され毎日セックス漬けという全男子の夢実現な短編「ドロップアイドル」と、逃避してきた南の島で2人のセーラー服女子と交互にハメまくりのうらやましすぎる日常を淡々と描く「パラダイスファウンド」前後編でもってことのほか愚息を酷使。