今夜の選択希望。

-茶否「氷河期世代処女おかし隊らちっくす!!」ジーオーティー ISBN:9784814800513
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

バブル崩壊後新卒世代の負け組パワーで上流階級子女へ報復強姦輪姦合戦連作4話&解放されてもセカンドレイプ描きおろし番外編+独立短編6本。頭からシッポまで女の子の人権を徹底的に蹂躙し避妊クソ食らえで種つけ三昧の阿鼻叫喚凌辱絵巻を展開する作者最新刊は通算12冊めにして当レーベルからの4thコミックスだ。
少し前までは鬱度0％の萌え萌えイチャラヴ漫画ばかりを描いていたのに、数年前に当版元のweb配信誌「コミックグレープ」へ移籍してきてからは路線をキレイサッパリ変更しいまやすっかりガチレイプ専門。とはいえセールス的には大成功した模様で、単行本は出すたびにバカ売れしいまや強姦輪姦エロの第一人者の貫禄すら出てきた。そんなわけで制作も快調に、前単行本「NO! NO! レイプ」から1年ちょっとの短いインターヴァルで早くも再会。
かつては女性作家も多数集う萌えエロの殿堂「コミックポプリクラブ」(マックス刊)で活躍していた経験が物語るとおり、滑らかなアニメ/ゲーム系の作画はキュートネス炸裂の端整なもの。プロの漫画家として10数年以上のキャリアを誇るヴェテランなだけにすでに絵柄は完成形で、とりわけ今回は2015-17年にかけてのグレープ掲載分と最新の原稿ばかりゆえクオリティは高値安定。例によって出版社公式サイト内の単行本情報ページからサンプル閲覧が可能なので、茶否初挑戦の方はそちらを確認したのち購入可否の判断を。
執筆時期によってロリから大人まで自在にヒロインの年齢層を違えてきた人だが、今回は帯訴求コピーで謳うようにそのほとんどがJKとなった。もとよりこのへんの世代も大いに描いてきた作家であり彼女らの無類の愛らしさには定評のあるところだが、既刊のあとがきなどから察するに本来はメインに据えたそうなちびっ娘は不在になってしまって著者の心中やいかに。造形的にもたまに描いていた貧乳女子はだいぶ減り巨乳方向へのシフトが顕著なので、おっぱい星人の自分はうれしいものの純粋つるぺた大好きっ漢の方々にはご愁傷さま。
別媒体からの収録が途絶えすべてグレープ初出の作品群となったことで、たまに混入していた和姦ネタは皆無となり全編これまごうかたなきレイプの殿堂。中和剤的にコミカル寄りな強姦を描くお話もいくつかあるけれど、中心となるのは救いレスの勧悪懲善ストロング凌辱満漢全席だ。とりわけ冒頭からの連作「氷河期774 十代美少女リベンジテロレイプ」をはじめとしたロスト・ジェネレーションズ野郎どもが怨念むき出しで社会の勝ち組たちへ復讐と称し終わりなき婦女暴行の果てに無責任ナマ中田氏をくり返す系統のオハナシからはドス黒い憤怒が湯気を立て横溢しており壮観。汚れなき少女たちを明確な悪意を持って絶望の淵へたたき落とし抵抗する気力すら喪失するまで彼女らの尊厳を踏みにじっては執拗に精液を注ぎこむ一連のシークエンスを飽くことなく反復するさまになにやら背筋がゾクゾクするのですよ。
必然的に行為内容は女の子の意志などおかまいなしに無理やり男根をねじこみ乱暴に純潔を散らしては10回20回30回とザーメンの奔流を子宮へ叩きつける純度100％の落花狼藉フルコース。誰ひとり快感にあえぐ様子などなくヒロインたちはゴミクズ同然に扱われわずかな安らぎすら許されずにただただ辱められ貶められる凄惨な光景を展開。大半のオハナシにおいて凌辱者は複数であり、多数のペニスが休むいとまもなくぶちこまれ幾人もの精を子袋へ放たれて誰の種かもわからない子を孕まされるに至るまことの地獄絵図。ようやく帰宅を許された幸運な部類の娘さえ再び罠にかかりあるいは逃げられぬ枷へ追いこまれてセカンドレイプの餌食と化すのだ。
蝶よ花よと愛でられ純粋培養で美しく育てられた無垢な少女らははじめて直面する脅威になすすべなく屈し、狩りの獲物よろしく逃げ場のない隘路へ追いつめられては着衣を剥がれ男どもの下卑た情欲の贄となる。滑らかな肢体を白昼堂々さらされたわわな双丘を乱暴に揉みしだかれて悶絶し落涙。そんな様子にも同情などいっさいせず汚ッサンたちは前人未踏の秘密の花園を怒張で強引にこじ開け破瓜の血を流させるのだ。強烈な痛みに身もだえし絶叫するのにもおかまいなく乱暴に内奥を突いては白濁を幾たびもまき散らされて彼女らの悲痛の声も都度か細くなってゆく。やがて絶望と諦念に全身を支配され瞳から光も失われた彼女の膣口からは逆流する鮮血混じりのザーメンがひたすら流れ続けるのみ。
いくらかギャグ混じりのお話もあるとはいえ、問答無用のヴァイオレンスが横行し善意はすべて無に帰される荒涼とした作品世界を脳裡へ怒濤のごとく浴びせられて君のハートもすっかり絶対零度。この絶望に満ちた空間にのみ安らぎを覚える倒錯した心理構造の方以外には積極的にオススメしにくい作品集ではあるものの、ここまで徹底的に輪姦強姦に徹するいさぎよい割り切りぶりになにやら感動すら覚えるのはたしか。個人的にはたまに以前みたいなベタ甘和姦も読んでみたいけれど、この路線でバカ売れしているうちは迷うことなく凄惨たるレイプロードを邁進してもらいたいものだ。収録作のなかでは冒頭からのオムニバスシリーズにして実質的な表題作でもある「氷河期774 十代美少女リベンジテロレイプ」の終わりなきルサンチマンにすっかり脳髄を冒されるとともに、ただそこにいるだけでレイプされてしまう少女の朝から晩までの受難劇を描く短編「エンドレスレイプ～JKは今日も犯される～」のある種開き直ったコミカルテイストにも感嘆。