2018-02-24

今夜のシャンペン・スーパーノヴァ。

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-蒼井ミハル「私だけ見て」ワニマガジン社 ISBN:9784862695451
話○ 抜○ 消小 総合○

千々に乱れる心のまま男根をねじこまれて少女らは未曾有の快感に打ち震え短編全9本。ひとクセありそなヒロインズがいつの間にやら本番突入で恥も外聞もなくドスケベな本性をさらけ出しては怒濤のごとく精液を叩きつけられ絶頂のダイナミックファックを清冽なタッチで描き出す作者これが記念すべきファーストコミックスだ。なおペンネームは特段ひねらずに「あおいみはる」と読み下せばよろしい模様。
創刊からしばらくして編集スタッフがゴソッと他社へ流出し読者目線でどうなるか不安にも思った「コミックゼロス」だけど、元来別ラインである快楽天系列の血を導入する一方で自前の新人発掘にも積極的に取り組み現在ではすっかり一本立ちした。このたびめでたく処女作刊行にこぎ着けたこの人もそんな同誌が自信を持って送り出す生え抜きのニューフェイスである。
あでやかな色使いのなか繊細なフォントが踊る表紙は非常にセンスのよろしいもので、なにやらアートな雰囲気すらただよう上品な仕上がり。さっそくページを手繰り出てくるのも細めの描線でありつつ要所では力強く輪郭の引かれた流麗なタッチだ。若干ザックリした感じもあるけれど強弱のコントラストが効いたオサレテイスト満点の絵ヅラはエロ漫画というより美大漫研かコミティア常連かという趣である。収録作すべて2016-18年にかけてのゼロス掲載分と執筆時期が接近しているので品質の新旧差もなく脊髄反射ジャケ買いでも問題ないと思うが、気になる向きは版元公式サイト内のコミックス情報および著者pixivの発売告知エントリでサンプル画像や各ショップ購入特典を確認できるので、それらをチェックしたのち書店へ足を向けるのをオススメ。
かくして我々の股間にご奉仕してくれるヒロイン連中は年のころ推定ロウティーン~20代中盤と比較的ワイド。お歳を問わず顔立ちはおっきな瞳のプリティフェイスで共通するものの、肋骨の浮き出たスレンダーボディありボンキュッボンのグラマラスさんありと肢体描写はヴァラエティ豊か。おっぱいサイズもあるやなしやの甘食クラスからお顔を凌駕する勢いのビッグバストまでよりどりみどりの全方位外交。あとまったく個人的嗜好の問題ながら、単行本全体を通じ一般的な黒髪ロングよりショートなおぐしの女子が多数派となっており短髪ヒロイン大好きっ漢の俺大歓喜ですよ。
すべて読み切り作品となる物語たちは総体としてオーソドックスな1on1の和姦ラヴにカテゴライズされるものだが、その味つけは個々のお話できわめて多彩。袖振り合うも多生の縁的なものからずっと前からなじみの間柄まで、ちびっ娘に手出ししたりおねショタを展開したり、いろんな関係性のカップルたちがそれぞれのイチャイチャ模様をくり広げる。そんななか蒼井ミハル作品ならではの特徴は恋するヒロイン連中のたいそうなはっちゃけ具合。偶然の出会いからいきなりベッドインしたり他人に取られる前にと逆レイプを敢行したり想いを寄せる相手へ性的軍事侵攻を仕掛けたり、だいたいは女の子側からアクションを起こしときにはテンパり空回りしながらも強引に相方たる男性陣を巻きこみやがて熱き想いを成就させてしまうのだ。最終的には男子の方もすっかり愛情のアトモスフィアに脳髄まで支配され2人して名前を呼び合い睦言をせわしなく交わしながら仲よく絶頂の躍動感あふれる一大ロマンスに読み手の心身まで高揚させられること必至。
むろんエロ漫画であるからには濡れ場の方もおこたりなく、1本あたり20-24ページの平均的な総容量ながらファックの密度は相応に高くぼくらの利き手もしごくのに大忙しだ。とりたててスペシャルな行為や特異な趣向を導入しているわけでなく普遍的な男女のまぐわいではあるけれど、前述したヒロインの暴走ぶりがエロシーンにおいても炸裂していて、自分からモリモリ怒張へ腰を落としてはブリブリ体躯を揺らしゴリゴリ内奥を貫かれてイキ狂うさまがたいそうエロっちい。せわしなく体位を変え角度を違えながら肉食獣さながらのハードな交合がくり広げられ、肉厚まんこに屹立したシャフトが激しく出入りするさまをクローズアップしつつおにゃのこ連中がすっかり理性のタガを外しド派手なアクメ顔をさらしながら昇天するまでの一部始終を実況するのだ。
経験も浅いくせに無理して股間にしゃぶりつきご奉仕するものだから舌技もつたないけれど、そのぎこちなさが逆に気持ちよくてあっさり第1ちんこ汁を放出。ほおを赤らめ呼吸を荒げつつ彼女は自分から淫裂を押し広げ大胆にも下のお口で暴れん棒を飲みこんでいくのだ。最愛の人に抱かれる歓びを全力で表現しながらはしたなくイキ顔さらし遠慮会釈なくエロワードをまき散らすさまが淫猥でたまらない。ついには日本語にならない咆吼を発しきつく抱きつきながら執拗に中田氏を懇願するヒロインのご要望どおり、ガッチリお尻を抱えこみながら大量のザーメンを子袋の奥深くまで注ぎこむ。
一部外出しフィニッシュがあったり途中経過では結合断面図を描いておきながら最後省略したりと若干興奮を殺ぐ要素があり実用度をわずかにマイナスしたが、ふだん引っこみ思案だったりコミュ障だったりする女の子がいきなり大胆な行為に及んでは情熱的なストロングファックをくり広げる情景がなんともナイスな上々のデビュー単行本。スタイリッシュな絵柄や随所にはさまれる小ネタの方向性からして成年向け以上にちょいマニアな一般漫画誌が似合いそうでありサクサク青田買いされていきそうなのが不安であるものの、しばらくはこちらのフィールドに滞在し続けてもらいたい逸材だ。ショートヘア女子愛好家たる自分としては当然あまたの収録作ではソレ系ヒロイン登場のものがお気に入りで、いつもフォローしてくれる先輩男子に対しコミュ障ヒロインが自身の身体を武器に大胆アプローチ「repaint」と、ネトゲで知り合った女子とオフパコ期待で待ち合わせたら来たのはオドオドちんまり洋ロリさんで……の「俺たちの人生に温もりを」でもって我が包皮も発火するほどしごきまくり。

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