2018-02-04

本年度のメフィスト賞。

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-星憑ネオン。「少女連続誘拐事件」ティーアイネット ISBN:9784887746770
話○ 抜○ 消小 総合○

東京から南海の離島へ転校してきた主人公は突然のモテ期到来で次々とJKまんこをゴチになるも、彼と関係を持った女子たちはその後どういうわけか姿を消してゆき……長編全6話。孤島で花咲く酒池肉林ライフとその陰で進行する身の毛もよだつ陰謀とをパラレルに堪能できる前代未聞のエロス&ミステリをお届けの作者最新刊は当名義での5thコミックスだ。なお本作からペンネーム表記の末尾に句読点(「。」)が添付される形となる。
以前の筆名である「さきうらら」時代も含めれば10年以上にわたり当社の看板誌「COMIC Mujin」/「COMIC夢幻転生」でレギュラー掲載枠を確保し続ける大ヴェテラン。TIに来る前は他社で前世紀から仕事し単行本を出していたからそれも合算すると現役エロ漫画家としても相当に息の長い部類に入るだろう。自分がこの作家のキャリア最初期にその存在を知ったころから現在まで絵柄も芸風もずいぶんと変遷はあったけれど、2018年のいまに至るまで第一線に立ち続けているのだから最大級の敬意を払うにやぶさかでない。
2016年末に刊行された前単行本「いもうと4人、みだれ射精ち」から1年ちょっとといつもどおりのペースで送り出されたこの新作、この版元の物件としてはめずらしく初出一覧が付属していてまことにありがたいこと。それによると全編2017年以降の夢幻転生掲載分ということでこの作家最新の筆致を目にすることができる。デビュー当時の繊細で壊れそうなタッチはずいぶん力強さを増したけれど、細めの描線で端整につむがれるいささか頽廃的なラインはあいかわらず他にない個性だ。なお例によって出版社公式サイト内の単行本情報ページからサンプル画像閲覧や1話試し読みが可能なので、星憑ネオン。初体験の方はそれらを確認したのち購入可否の判断を。
今回は1冊まるまるの学園ものゆえ必然的に登場ヒロインズはJK専科と言いたいところだが、女教師が参戦したり回想シーンでアダルトさんが犯られたりで従来からこの作家の描く熟女が大好物な層にも配慮する。作品の性格上人間関係の綾が複雑でメンツも増え登場人物の差別化に苦心しがちなところ、外観的特徴と性格造形のいずれも個々にキッチリ描き分けているのはさすがの職人芸(なお意図的に相似形のルックスにしてあるキャラもいるのだが、それは本編を見てのお楽しみ)。女子のおっぱいサイズも貧~爆までじつにワイドで、あらゆる方面のニーズに対応できる仕掛け。
雑誌初出時は「蓮葉島(はすはじま)の娘達」で連載された長尺シリーズが本作コンテンツの全容となる。単行本化に当たり内容に即した表題とAVさながらのマヌケなサブタイトル「裸のぬるぬるアイランド」が賦与されたが、最後まで読んでみるとこの副題もそれはそれでジャストフィットだと気づくはずだ。もとより長編志向の作家であり今作も従来の路線を踏襲するものだが、カヴァーの惹句や各種媒体での宣伝で高らかにアピールするとおりミステリやサスペンスの要素をふんだんに盛りこんだのがこの新刊の特徴。
南国の小さな島にある女子ばかりの高校に都会から転校してきた主人公・中環零(なかたまきれい)。冴えないルックスで運動音痴の彼は当初バカにされるも帰国子女と知れて一転周囲からチヤホヤ。零が自分のイトコでありなん度か島へも遊びに来ていたことに最初気づかなかった幼なじみ・芳乃(よしの)が、彼のモテっぷりに焦り独占欲を起こして熱烈アタックを敢行するところからお話が動き出す。彼女をはじめ個性的なクラスメイトたちが次々とまんこおっ広げてくるところを美味しく頂戴のハーレム性活が零の目前で実現するのだが、彼とセックスした少女たちが続々と消息を絶つものだから学園は騒然。さらに最初に姿を消した芳乃がそののち水死体で発見されるに至り事態は緊迫の度を増す。この連続誘拐事件を目の当たりにして島の住人は古くから伝わる土地神「ハスハオロコ」の祟りだと噂するが……と本格ミステリさながらのドラマが次々とくり広げられるのですよ。そして中盤以降に挿入される過去の回想から事件の背景が示唆され、さらにすべての事象の後ろで糸を引く真犯人が最後に正体を現してストーリーの盛り上がりも最高潮に達するのだが、そのスペクタクルな結末はむろんここでバラすわけにはいかないので本書を買ってね!
スリル/サスペンスもいいがむろん抜き物件たる本作はエロスの方も盛りだくさんに装備。ストーリーの根幹に関わるクラスの女子連中とは当然のごとくガンガン濃厚ファックにいそしみ彼女らのヴァラエティ豊かなまんこたちへ代わる代わるザーメンを見舞うのだ。幼なじみの芳乃、ヤンキー性豪同級生・花崎七香(はなさきななか)、褐色スポ根ボクっ娘・足立律夏(あだちりつか)、零のサポート役ともなるソバカス眼鏡さん・千鳥史緒(ちどりふみお)、好奇心旺盛トランジスタグラマー・時田胡春(ときたこはる)、才色兼備先輩女子・瀬戸内秋帆(せとうちあきほ)、そしてド迫力ボディの女性教師・時田眞冬(ときたまふゆ)etc……。多種多様な女子連中が全員そろってゴリゴリ巨根をねじこまれ子宮口の奥まで突き上げられながらトロトロのイキ顔をさらけ出すさまが扇情的でたまらない。星憑ネオン。お得意の見開きページ使って大量中田され絶頂の光景ももれなく提供され読み手の摩擦運動を強力にアシスト。加えてハーレムものならではの複数女子まとめてセックスシーンを用意し同時進行でいろんな穴を堪能する後宮生活の醍醐味を実感。
女の園へ投げこまれた健全男子の剛直はそれだけで彼女らを夢中にさせる。フルフラットからスイカップまで、パイパンありジャングルあり、あらゆるタイプの女体に囲まれながらまんこアラカルトをつまみ食いだ。こちらの意志などおかまいなく勝手にイチモツを取り出され腰を沈められて性器どうしの天下一武道会をせわしなく開催。柔肉のなかを激しく前後するシャフトのもたらす未曾有の衝撃に全身を打ち震わせ激しく咆吼する彼女らのはしたなさすぎる痴態にいっそう興奮。四方八方に淫語マシンガン連射しながら執拗に膣内射精をおねだりし続ける彼女らの願いどおり、子袋の許容量いっぱいに怒濤のごとく白濁の奔流を叩きつけ女体征服ミッションコンプリート。
問答無用ストロングファックが横溢するいつもの星憑ネオン。節に猟奇的な味わいの推理サスペンスをプラスした意欲的な構成が光る1冊。個人的には前半部に登場した女の子たちはうしろの人々――とくに特権的にエロが盛られた時田先生と比較してファックがもの足りなく感じたけれど、お話込みで考えればそうなるのはやむを得ないところであり納得。あとこの記事では意図的に説明不足な紹介しかしなかったけど、実際に本作を手にしてみればいろんな伏線が密に張られてちょっとした記述でも即ネタバレにつながりかねないのを理解できるはずだ。よそのレヴュウではもう少し踏みこんだ書き方をしているところもあるけれど自分はこのへんでとどめてあとは読み手自身の解釈にゆだねたいのでこうした次第。登場した幾多の女子たちのなかでは、1話限りの出番なのに超絶ドエロいボディとセックスに対する貪欲な姿勢がなんともナイスな短髪低身長巨乳女子・胡春ちゃんが私的イチオシですね。

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