2018-03-18

本年度の進士及第。

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-冬みかん「おっぱいマーチ」ヒット出版社 ISBN:9784894657564
話○ 抜○ 消小 総合○

極上童顔巨乳ティーンズと熱く激しくイチャラヴ三昧短編全10本。ふわふわ笑顔のキュートなおにゃのこ連中が制服じゃ隠しきれないビッグバストをご開帳しついでに下腹部もおっ広げてはステディな男子に精を注がれまくりの甘々性愛絵巻を読者の脳裡へ過剰供給の作者これが記念すべき初単行本だ。なおペンネームはなんらヒネリなく「ふゆみかん」と読み下します。
どのエロ漫画雑誌も新人発掘には熱心でそのルートもさまざまだけど、古くから行われているのが編集部主催による「○○(雑誌名)新人賞」のたぐい。今回評価の俎上に載せるこの人も当版元の「COMIC阿呍」誌上で毎月募集される「阿呍コミックオーディション」出身だ。ただこの手の入賞作家というのは実際のところ他誌で執筆経験があったり同人ではすでにバリバリ活躍してたりということが多いのだけど、検索したところそうした痕跡が見受けられずマジでまっさらな新人の様子。そんなわけでまずはさっそくお手並み拝見。
のっけからコミックス表題どおりにみごとな美巨乳をお披露目のナイスな表紙がぼくらをお出迎え。オーソドックスなアニメ絵をベースに適度な萌えテイストを附加した、いかにもいまどきのオタに受けそうな売れ線のタッチだ。ページを手繰り中身のモノクロ原稿を見渡してもその印象は変わらず、キュートネス炸裂のそのヴィジュアルはこの雑誌よりはむしろいまは亡き萌え専門誌「コミックポプリクラブ」(マックス刊)や先ごろweb化したガーリィなエロ多めの「漫画ばんがいち」(コアマガジン刊)あたりが似合いそうな雰囲気。収録作品は前述の漫画賞入賞作を含めすべて2016-18年にかけての阿呍掲載分と直近執筆のものばかりだが、基本的なラインは初期から一貫しているものの描線の強弱や顔パーツの配置はけっこう変化していてまだまだ成長中というところをうかがわせる。なおヒットの単行本はいつも出版社用意のコミックス情報ページからサンプル画像がおがめるので、まずはそちらをチェックしたのち本屋へおもむくのをオススメ。
このファンシィな筆致から生み出される女子連中は制服着用のハイティーン専科で、明記のあるものは当然のこと記載がなくても周辺設定からの類推によりJK固定かと。ただルックス的にはみんな実年齢より数歳下くらいの感じで、おっきな瞳に幼い顔立ちのお子ちゃまティックな出で立ちだ。そんなあどけない表情を見せながらも胸部では大人顔負けの雄大な双丘が強烈に自己主張しているのだからたまりませんね。その他の部分も適度にお肉がつきフニフニと触り心地がよさそうで、俺のような童顔巨乳大好きっ漢にはまことにたまらぬご褒美。
そんなヒロインたちが乗っかる物語たちは往年の少女漫画もかくやのスウィートな彼氏彼女の恋愛模様。わずかな例外を除き休み時間や放課後の校内で愛を交わすキャンパスラヴが臆面もなくくり広げられる。前述した学校以外舞台の作品を含め女の子はみな制服姿で最愛の男子とメイク・ラヴに及ぶという好事家にはたまらぬ仕様だ。たまにゲーム画面から女子が出てくるだの一方的にストーカーされるだの変化球もあるけれど、基本的には1on1のなんの変哲もない恋の物語が2人だけのクローズドな空間で執り行われる。したがって壮大なスケールだの奇想天外なアイディアなどとは無縁なものの、この空間的な狭さが逆に甘酸っぱいイチャイチャを訥々とつむぐのには好適で、カップルの関係性描写だけに特化することでスムーズに物語をドライヴし無理なく愛を成就させることを可能にしているのだ。
1本あたり20-22ページの平均的な容量ながらそこはガチ成年誌初出、コンビニ売り物件より濡れ場密度は高め推移で股間の慰撫に大いに貢献。プレイ内容自体は特段のギミックもない肉体言語の応酬にすぎないものの、ハート目トロ顔やガッツリ性器結合断面など昨今必須のエロ演出を抜かりなく取り入れながらの汗だく汁だくファックが怒濤のごとく投下される。とりわけ女子連中がお歳に似合わぬダイナミックボディをハードに使役しコミックス表題どおりに紡錘型のド迫力バストをブリブリ振り回すさまは圧巻で、M字開脚で惜しみなくまんこを見せつけながらドプドプ中田氏され昇天するJKたちのはしたなさすぎる痴態にティッシュの消費量もうなぎ登り。
授業も終わり人も少なくなった教室で少女は意中の男子へ大胆不敵なアプローチを敢行する。着衣の下に息づく大ぶりの乳房を自分から見せつければ彼も呼応してその先端に口づけゆっくりねぶり回して2人とも発情モード突入だ。愛撫の舌や指はやがて全身に及び彼女はいちばん敏感な部分を執拗に刺戟されては都度上半身をのけぞらせ夢心地。しとどに濡れ牝臭を放ちはじめた蜜壷を自分から押し広げ挿入を懇願するヒロインのご要望にお応えし、少年はその分身をゆっくり内奥へとねじこんでゆく。粘膜どうしハードに摩擦しあいながら体位を変え角度を違えて抽送に没頭するうち女子ども瞳にハートを浮かべ口からは間断なく淫語をまき散らし覚えたての快楽に夢中だ。いよいよ感極まりうわごとのように膣内射精をおねだりし続けるドスケベJKの子袋めがけて許容量オーヴァーの白濁を勢いよく叩きつけフィニッシュ。
まだまだ発展途上なものの非常にキャッチーな作画にコンパクトながらキッチリ組み立てられた作劇、そしてなによりも女体の柔らかさがダイレクトに伝わるかのようなモチモチボディをフル活用してのジューシィな濡れ場という具合に初手から高水準のデビュー作だ。欲を言えばせっかくナイスな性器結合断面/射精描写ができるのにどの話も1発出して終了なのはもったいなく、ここはぜひ中田氏複数ラウンド制へと発展させてもらいたいところ。執筆ペースもおおむね隔月でやって行けそうで、絵も話もさらに洗練されるであろう次回作の刊行もそう遠くないはずだ。私的嗜好ド真ん中な作風ゆえ収録作いずれも大いに息子がお世話になったが、なかでも恋愛ゲームの画面から突如具現化したおにゃのこをラストまで完全攻略の「おもいで二次元girl」と、厚着女子がみずから着衣をはだけ生真面目男子へ果敢にアタック「マフランチタイム」がことのほかfeel so good。

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