2018-03-13

今期の棚卸資産。

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-まうめん「小悪魔すいっち」文苑堂 ISBN:9784861172892
話△ 抜○ 消小 総合○

極上キュートガールズが最愛の相手にだけドスケベな痴態を見せつけイキまくり短編全11本。清楚なのありギャルギャルしいのあり、ちびっ娘からオネーサマまで多種多様な女子連中と思う存分イチャついてはハードに愛しあいガッツリ膣内射精のハッピーワールドをお届けの作者これが記念すべき処女単行本だ。なお本来は先月末発売のものをいささかディレイしての評価記事となっていることをまずはお詫びしておく。
まずまっ先に陳謝しておくと、自分は今回初コミックス刊行となったこの人のことをてっきり駆け出しの新人だとばかり思っていた。しかしながら本稿の作成にあたり検索してみたら作者公式ブログに華麗なるお仕事履歴があり、ルーキーどころかずっと前から手広く執筆し果てはエロゲーや1枚絵までも手がけるマルチクリエイターだとわかりまことに恐縮ですよ。そんなわけでおのれの無知っぷりにひたすら赤面しつつレヴュウを開始。なお版元サイトの新刊情報から1話試し読みが、そして著者pixivアカウントの単行本宣伝から各ショップ購入特典の参照が可能なので、みなさまにおかれましては先にそちらを覗いておくのを推奨。
のっけから美味そうなおっぱいをドドーンとお披露目する非常に訴求力の高いカヴァーイラストがぼくらをお出迎え。中身の絵柄も表紙に準ずる端整なアニメ/ゲーム系の親しみやすいもの。前述したように早くから絵描きとして活動していただけありクリーンで迷いのない描線がまことに美麗だ。収録作の初出をチェックすると現本拠地である「コミックバベル」掲載分を主体に、いまは亡き萌え専門誌「コミックポプリクラブ」(マックス刊)から2本、業界最大手たる快楽天系列の「COMIC失楽天」(ワニマガジン社刊)から2本と、この作家の多岐にわたる仕事ぶりをそのまま反映。そのぶん執筆時期は2013-18年とバラついているのだが、最古の作品でも作画はおおむね完成形であり原稿の新旧間で品質にほとんど差がないのは美点。
この滑らかなお筆先から生み出される女性陣は推定ロウティーンから20代といったあたり。この種の作品ではJK中心になりがちなところ、意外に制服女子の出番がなくて設定年齢のメインはもう少し上なのかなと思う。ただしルックスは明確に童顔寄りで、キラキラ輝く大きめの瞳にあどけない顔立ち、そこへわずかな例外を除きおわん型のビッグなおっぱいが標準で付属するというエロ漫画購買層の最大公約数的需要を突いたボディデザインだ。折れそうに細い腰つきでいながら胸部と臀部はドドーンと突き出す2次元でしか実現不可能なプロポーションがなんとも勃起中枢を刺戟してたまりませんね!
物語の方は誰でも受容しやすいスウィートな和姦仕立てで、3Pものが1本あるほかは男女タイマンラヴの構図に徹する。妹だの従妹だのの血縁関係からメイドに許嫁や黒ギャルなど多種多様な女子連中と甘やかにメイクラヴってな寸法だ。わずか10ページの掌編が3本あるほかかなりの作品が20ページ以下と分量がタイトなぶん展開は性急で恋愛模様もかなりインスタントではあるものの、脳みそのリソースをひたすら自慰表明に集中できて抜きツールとしてはある意味正解かと。
前述したとおり少ないページ数ながらも濡れ場占有率はなかなかに高くファックは充実。この限られたスペースのなか大半のお話にはフェラやパイズリなど前戯もみっちり盛りこまれ、たっぷり本番をいたしたのち作品によっては複数回射精にまでこぎ着けるのだからたいしたもの。引き締まったトルソから大ぶりのバストをブリブリ揺らしあたり一面へハートマークを飛散させながらイキ狂う女子連中の痴態がたまらない。あとパイパンもモサモサも両方配備してどちらのニーズにもお応えするあたりさすが。
軽いおたわむれから長年の思いを成就させるのまで、いろんな形の恋の行き着く先は甘く激しいメイク・ラヴ。自分から豊満ボディを押し開いた少女はたわわな双丘でいきり立つ怒張を迎え入れては先端をお口に含みディープにご奉仕だ。執拗な舌技に辛抱たまらず先走り汁を発射したのちも彼女は休息など許さずこんどは秘密の花園をご開帳し挿入をおねだり。覚悟を決め男子諸君も屹立したままのシャフトをおもむろに淫裂へねじこんで激しく抽送を開始する。ガツガツ内奥を突き上げられるたび呼吸を荒げ小刻みに嬌声を発しながらトロトロのイキ顔さらけ出すさまがなんとも淫猥だ。全身に汗を浮かべ随喜の涙を流しながら体躯を打ち震わせイクイク連呼する彼女のドスケベまんこめがけ最後にたっぷりとザーメンの奔流をプレゼント。
華のあるヴィジュアルから生み出されるファンシィな女子連中が艶めくボディをフル活用しストロングファック満漢全席をくり広げる上々のデビュー単行本。他分野などで相応にキャリアを積んできた人ゆえ作画の安定感は抜群で、これが1冊めとは思えぬウェルメイドなできばえ。物語パートが抜き優先で情緒にやや欠けるのは否定できないけど、そのへんの追求は長編連載などの機会を持ったのち存分に発揮していただければ。個人的にはあとせっかくナイスな性器結合断面描写ができる人なのにフィニッシュではほとんどそれを省略しちゃうのがもったいなく、ここを惜しみなくフィーチャーしてもらえれば抜き評価は二重丸にしていたところ。とまあ小姑ティックに注文はつけたものの次回作が大いに楽しみなので、今後は執筆ペースをさらに上げていただければ重畳きわまりない。今回収録のお話たちのなかでは、偶然出会った家出少女と同居するうち彼女に惹かれようやく結ばれて「かもめかもめ」と、フィアンセと自称する少女を追い出すつもりが既成事実成立の「押しかけLady」がとりわけよござんした。

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