2018-07-25

今月のロング・スロウ・ディスタンス。

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-ほた。「ラブみごろ。」ワニマガジン社 ISBN:9784862695703
話○ 抜○ 消小 総合○

温泉マニアな従妹と甘く激しく湯けむりH紀行連作2本&父母馴れ初め別エピソード+幼なじみ同士年上女子/年下男子は一線を越えたのち堰を切ったようにガチハメ三昧連作3本+独立短編2本。キュートネス炸裂な萌え絵でもって重厚長大ストロングエロスを展開するというなんともマーヴェラスな光景を頭からシッポまでみっちり充填の作者最新刊はマークつき物件としての通算2冊めにして当社からのファーストコミックスだ。
この人のことを知ったのはけっこう昔のことで、たしか10年ほど前の「コミックペンギンクラブ」あたりだったと記憶している。そして申しわけなくも自分はレヴュらなかったのだけど富士美出版より2010年に成年向け初単行本「ほった。ん!」を上梓。しかしながら発売からまもなく活動の主軸を一般誌に移し、以降はオリジナルにコミカライズにと各社で引っぱりだこ。だもんで個人的にはもう「卒業」した作家だと思っていたところ数年前の「コミックゼロス」誌上でいきなりエロ漫画業界に復帰したのだからビックリ。その後もエロ/非エロ二足のわらじで執筆を続けじつに8年ぶりの成年向け作品集刊行にこぎ着けたというわけ。
ふんわりやわらかな彩色のカヴァーイラストはともすれば萌え4コマ誌連載作品のそれと錯覚しそうな勢いだが、女の子がしっかりと魅惑のおっぱいを見せつけていて本作が間違いなくガチのエロ漫画であることを証明している。中身のモノクロ原稿も基本的には表紙のカラー絵と印象を同じゅうするもので、おっきな瞳に愛らしい丸顔のキュートガールズが乱舞する過度にキャンディコーテッドな絵柄に読者はきゅんきゅんさせられっぱなし。すべて2016-18年にかけゼロス掲載分となる収録作たちは必然的に直近のものばかりで品質も安定だ。むろんワニマガ単行本の常で出版社公式サイト内のコミックス情報ページからサンプル画像を参照可能ゆえ、ほた。初体験の方はまずそちらのチェックを。
この優美なお筆先から生み出される女性陣はほぼミドル~ハイティーンで統一。唯一ゾーンから逸脱する子持ち人妻さんもルックス的には10代同然というかむしろ作中でもそうとう童顔の部類(さらに背も小っちゃい)という始末なので熟女スキーは間違っても手出ししないこと。おっぱいサイズは大中小取りそろえであらゆるニーズに対応するが、自分としてはこの萌え萌えしい絵柄だからこそそれとは不釣り合いなビッグバストにグッとくるのでそういう系が今後増えると重畳きわまりない。
ファンシィな作画にふさわしく、物語の方も明るく楽しくちょっとアホな明朗快活エロコメ専科。とはいえその趣向はじつに多彩で、さすが長年一般誌舞台で鍛えられているだけのことはある。幼なじみに血縁関係、教師×教え子などさまざまなカップリングの元彼ら彼女らが惚れたハレたのドタバタ騒がしい恋愛模様をくり広げるのだ。また読み切りもしくは数話連作の一見バラバラに見える作品群をじつはとあるキャラの存在によりリンクさせ物語世界を巧みにつなぐという凝った手法が用いられており、雑誌初出時はそのカラクリを意識していなかった読者も1冊にまとまってようやくほた。の周到な仕込みに気づき感嘆するって寸法ですよ。万一本編だけ読んでピンと来なかった方は読了後カヴァーを剥げばバッチリ理解できるはず。
そしてこう言っては失礼だけど、意外なほど充実しているのがそのエロシーン。いわゆる萌えエロというのはカワイイくせしてガチ本番というのがウリとはいえ行為そのものはどうしても薄味だったりするものだが、ほた。のつむぐそれは質量ともなんら寂寥感などなくマイサンも大喜びですよ。1本あたり18-28ページと容量に幅はあれど濡れ場占有率はいずれも高く、また巧みな科白まわしで2人が徐々に気分を高揚させ情欲の炎を燃えたぎらせてゆくさまをしっかりと背景で描写するのでエロスが薄っぺらくならないのだ。むろん各種の擬音嬌声乱舞やハート目アヘ顔百面相にガッツリ膣内射精断面図フィーチャーなど現代エロ漫画に必須のエロ演出は抜かりなく投入され、長きにわたるブランクなどまったく感じさせないデキ。
気のないフリしたりつっけんどんにしてみたりしてもいざ行為に突入すれば女子どもたちまちラヴラヴモード発動。自分からステディな男子の股間へがっつきいとおしげに陰茎を舐めあげては先走り汁を搾取だ。昂ぶった気持ちのまま準備万端な秘密の花園をおのれの指で押し開きレッドスネークカモン。すかさず侵入してくるビッグコックの衝動に息を呑み続けて刻まれる執拗な抽送のリズムにたちまち随喜の涙を流しだらしなく淫語マシンガン連射の彼女の痴態に興奮しきり。だいしゅきホールドをみごとに極めハート目アクメ顔さらして昇りつめてゆくヒロインの子袋いっぱいに白くねばつく液体を怒濤のごとく叩きつけ女体征服ミッション完了。
カワイさ炸裂のヴィジュアルを用いつつ問答無用ガチセックスでナマ中田氏三昧という、まさに我が嗜好ド真ん中ストライクの1冊であり愚息もお世話になりまくり。童顔巨乳大好きっ漢たる自分はお胸のヴォリュームが乏しい女子だと若干チンピク度が下がりトータルでこの抜き評価になったけど、巨乳でも貧乳でもドンと来い派の諸兄なら採点3割増しで。成年向けカムバックから本作リリースまでやってくれただけでも圧倒的感謝だが、可能ならば今後も引き続きエロの現場に居座ってまた我々を楽しませてもらいたいもの。今回収録のお話たちのなかでは、ヒロイン中最年長にもかかわらずお歳を超越したロリフェイス&ビッグバストを誇るちびっ娘ママン・佳実(よしみ)さんが回想のなかでその後の夫との熱烈ファックを振り返る「みに×まむ」と、オーソドックスなおねショタの構図を採りつつたっぷり尺を取って2人の性愛のエスカレイションを描写の「ななみごろ」/「もっと! ななみごろ」/「ずっと! ななみごろ」連作がfeel so good。

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