2018-07-23

本日の秋丸機関。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-駄菓子「交尾の時間」ワニマガジン社 ISBN:9784862695710
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

メスの貌をあらわにして少女たちはめくるめく快感に豊満な体躯を打ち震わせ分泌物まみれでなん度も絶頂短編全11本(うち前々単行本収録作続編1本)。漆黒の空間で妖しくうごめく男女が理性など完全に忘却し欲望のおもむくまま互いの体躯をむさぼり合う浅ましき情景を読者の脳裡へ無差別大量爆撃でお届けの作者最新刊は通算3冊めのコミックスだ。
ともすれば「テンプレ作家陣」などと揶揄されるように売れ線ながらいささか似通った傾向のあるワニマガの土壌からはまったく異なるラインの作画/作劇を引っさげ衝撃的なデビューを飾ったのちは「COMIC快楽天BEAST」の看板作家として定着。以後の歩みもまことに順調で、2015年末に刊行の前単行本「契りの家」も引き続きパワフル&ドスケベ度青天井の逸品であり、当ブログ恒例の年間ベスト企画において2015年度第8位へランクインしたほど。そんなこの人の新刊となればたとえ全財産を売り払ってでも即座に購入するのがエロ漫画レヴュワたる俺の使命でござ候。
1冊め/2冊めと同様に差し色程度にしかカラーを用いずほとんどモノクロ処理の表紙は今回もインパクト抜群。キャリア初期にはともすれば鉛筆書きのように見えた独特のタッチはいくらか普通っぽくなったけれど、ベタを効果的に配した印象的なヴィジュアルはやはり唯一無二の存在感だ。掲載誌が快楽天BEASTから書店売りの「コミックゼロス」へ異動したことで、今回の収録作はBEASTの落穂拾い1本を除けばすべて2016-18年にかけてのゼロス掲載分となっている。そんな数年のスパンを経て目尻のバランスやボディラインなど絵柄にはいくらか変遷があり、とりわけおっぱいやまんこなどのエロパーツ描写はやけに輪郭がいびつになっていっそう淫猥だ。なお例によって出版社用意のコミックス情報ページから内容サンプルを参照可能なので、この個性あふれる作家にまだ触れたことのない方はぜひ一瞥すべし。
このたび我々の息子を慰安してくれるヒロイン連中はセーラー服女子を中心にJDや女教師など上方向数名をプラスしさらに人外さん(サキュバス)1名を投下の構成となる。慎太郎シール誌→ガチのマークつき物件へという本拠地異動の余波なのか露骨に熟女が減りティーン優勢になったのは人によって賛否両論だと思うが、青い果実大好きっ漢の自分はむろんこの措置を熱烈歓迎だ。そうは言っても駄菓子ヒロインのこと、若くても肢体はぽってり肉付きがよく巨乳さんが圧倒的多数と基本造形は揺るぎない。逆にまだ10代のクセしてもうバストの輪郭が崩れかけてたり下半身がだるんだるんしてたりしてる女の子が多くてお兄さんちょっと心配ですよ。
この濃すぎる絵柄だと誰もが問答無用レイプだのエンドレス調教肉便器化だのを連想するところ、駄菓子作品ではむしろその先入観をくつがえすような糖度1000%の恋のハーモニーがくり広げられる。といっても展開される恋愛模様がやたらと過剰なせいでその甘さは濃縮シロップぶっかけとか糖蜜原液ドバドバとかのエキセントリックなものになりがちなのだけど。3Pもの1本およびビッチ先輩乱交ネタ1本を例外として同級生どうしやおねショタに夫婦などのタイマンエロスを基本に据えた物語空間のなか彼ら彼女らが性欲フルスロットル全開で体液交換の儀にいそしむのだ。その他今回は一部の作品たちがゆるやかにリンクしていて、ある話で主演を務めた少女が別の作品でカメオ出演してたり(ヒロインから降りた娘は顔なしの存在となって登場する)、1冊めの短編で描かれたカップルの後日談が語られたりといろいろな仕掛けが施されている。世界観の共有は以前にもあった試みだけど、今回はそれをもっとさりげない形で織りこんであり気づいた人だけがニヤリとできるという寸法だ。
そしてこの作家の本領が発揮されるのはなんといってもエロシーンそれ自体。大半が1本20ページ、なかには10数ページの掌編もあったりとヴォリュームは潤沢でないはずなのに、汗だくの肢体が画面狭しと行き交いヒロインが下品きわまりないイキ顔をさらけ出しながら獣さながらに咆吼するド派手な痴態が読み手を釘付けにする。大ぶりの乳暈からいやらしくニップルを屹立させモサモサの陰毛をかき分け侵入してくる怒張に肉ヒダが激しくこすり上げられては各種の分泌物が噴出する壮絶なまでの濡れ場は駄菓子作品でしか味わえない臨場感だ。グルグル目を回し日本語にならない嬌声を四方八方へばらまいては幾度となく子宮に精液注がれ続ける女子連中のハードコアアクメ連続投与にティッシュの消費量もうなぎ登り。
ひとたび理性の枷が外れれば恋人たちはただのオスとメスへと先祖返りし肉食獣のごとくむき出しの欲望を解放する。自分から男子の股間へしゃぶりつきだらしなく口腔をゆがめながら執拗にヴァキュームをくり返したちまち第1ちんこ汁を搾取だ。興奮も覚めやらぬまま土手高まんこをみずから押し広げ狂ったように挿入をおねだりしてくる彼女のご要望どおり極太ディックを勢いよくインサート。たちまち表情をアヘらせ勢いよく発汗しながら日本語とも思われない奇声を発し快感に打ち震えるさまが淫猥でたまらない。激しくストロークを刻まれるたび結合部から愛液ビュービュー吹き出しだらしなボディを痙攣させまさに夢心地なヒロインのドスケベまんこめがけ2度3度4度とザーメンの奔流をお見舞いだ。
いつもながらにほの暗い雰囲気のなか延々とくり広げられる濃密な肉欲の宴に圧倒されっぱなしの1冊。肢体描写がずいぶん駄肉寄りとなりアヘ顔百面相にもドライヴがかかってとさすがに1冊めの作風からけっこう乖離が見られるようになってきたものの、コッテリ系の作画とそれとは裏腹のイチャラヴ三昧をベースの作劇は変わらぬテイスト。ストーリー上の要請とはいえいくつかゴムつきフィニッシュのお話があり膣内射精原理主義者の俺は一部採点をダウンさせてしまったが、そのへんが特段ハードルにならない方は評価3割増しで。どの作品もたいそう愚息がお世話になりまくりだったが、なかでも一見地味なメカクレ後輩ちゃんのドエロいボディに先輩男子は耽溺しまくりの「夜の教室」と、主人公宅にホームステイ中の金髪碧眼留学生と熱く結ばれ汗だく汁だくケダモノファック「Golden Days」がことのほかナイス。

0 件のコメント:

コメントを投稿