今夜のイスラム解放戦線。

-たなかななたか「もてあましづま」ティーアイネット ISBN:9784887747067
話○ 抜○-△ 消小 総合○

隣家の少年とふとしたことで結ばれた子持ち寡婦のヒロインは若々しく精力的な彼とのセックスにおぼれてゆき……表題作連作2本&ショート後日談+父の再婚でやって来た若く美しい義母に惹かれる主人公はやがて本性をあらわにした彼女の下僕となり本編&ショート後日談+独立短編2本。熟れ盛りの肢体をせつなく火照らせる人妻たちがヤングちんこパワーに続々陥落しはしたなくイキ狂う光景を怒濤のごとくお届けの作者これが記念すべきファーストコミックスだ。
当ブログを長らく読んでいただいている方はおわかりだと思うが、自分はもっぱらキュートな10代女子嗜好で逆に奥さまだのママンだのは極端に評価の俎上に載せる率が低いナチュラル・ボーン・ティーンエイジスキーである。そんなわけで申しわけなくも世にあまたある人妻ものエロ漫画を取りあげることはほとんどないのだけど、今回はそんななか数少ない例外。なかば恐怖すら覚えるほどに熟女さんアレルギーの俺がなぜ本書を購入しレヴュウするに至ったのか縷々述べていくとしますよ。
まずはこの非常に端整かつ美麗なカヴァーイラストを見てほしい。間違いなく奥さま漫画以外のなにものでもないタイトルがついていながら熟女感は薄くむしろラヴリィですらある。中身の白黒原稿も完成度の高い一般青年誌系の絵柄で、往年のTIによくあった泥くさい半劇画調のそれとは雲泥の差だ。収録作の初出明記はないがググってみたところ当社の熟女専門誌「COMIC MILF」誌上で直近2年以内に描かれたもののようでクオリティも高値安定。出版社公式サイトにある単行本情報ページおよび著者pixivアカウントの発売告知エントリでサンプル画像をおがめるので、うちのレヴュウなど信用ならんという疑い深いお方はご自分の目で確認するのをオススメ。
人妻専科の媒体に載ったものだから当然のごとく登場するのは奥さまオンリーで、再婚の若妻さんでも推定アラサー、なかには高校生の息子がいるということで40代は間違いない姥桜までインハイギリギリを突いてくる。ただ前述したようにルックスは設定年齢よりずいぶん若々しく、いちばんの年長さんでもがんばれば20代で押し通せそうな雰囲気。首から下はたしかにお歳相応の崩れかけそうなドカ盛りボディが標準装備されるとはいえ、これだけキュートなママンぞろいならアダルトさん恐怖症の自分でも美味しくいただけますよ。
透明感のあるタッチにふさわしく、ストーリー展開の方も奥さま漫画らしいドロドロ感は希薄でむしろ青春漫画さながらのさわやかなラヴ模様をくり広げる。どの話も構図としてはオーソドックスな1on1で、基本的なカップリングは奥さまヒロイン×夫以外の年少男子。そう聞くと敏感な方はすわNTRか!と即座にアラートが走ると思うが、たなかななたか漫画では彼女らの配偶者を死別という形で直接この世から抹消するかセックスレスだったり最後まで姿を見せなかったりという形でその存在を隠蔽するかして、ヒロインが関係を取り結ぶ相手――近所の少年/義理の息子/偶然関わり合った青年/子供の同級生――に愛情を抱くうえでの障害や禁忌感を可能な限り除去しているのだ。そうは言っても愛した/愛している夫への貞節との狭間で揺れ動く女たちの心情は細やかに描写され、単にちんこを乗り換えるだけという薄っぺらいラヴ・アフェアにならないよう配慮されているのは新人らしからぬ巧緻を感じさせる。
とまあ理屈はいろいろつけるけどいざ本番突入すれば若いツバメの圧倒的ちんこパワーにたちまち熟れ熟れボディを濡らしまくりド派手にイキ狂うって寸法ですよ。1本あたり短くても28ページ、大半が30数ページの大容量を存分に活かし女盛りの肢体を分泌物まみれにしながら幾たびも気をやる奥さま連中の痴態を詳細実況中継。彼女らに相対するひと回り以上年下のヤングな男子たちはいずれも巨根かつ超絶倫で、夫との淡泊だったりご無沙汰だったりのもの足りないセックスに不満げだったヒロインの体躯を若さに任せハードに突き上げ完熟ボディを乱暴にこね回して新たな性の悦びをプレゼントしてやるのだ。ここにやらしく屹立した乳首だのぷっくり充血した肉ヒダだのおそろしく扇情的なエロパーツ描写が加わり読み手の勃起中枢をいっそう効果的に刺激。
肉欲のうずきとは無縁となっていたはずなのに猛り狂うヤングな怒張を目にしたその瞬間彼女のなかのオンナが再び目覚め一気に発情モード突入。夢中で目の前のシャフトへしゃぶりつきだらしない巨乳で包みこみながら絶妙な舌技ですぐさま精液搾取だ。茂みの下ですっかりうるんだ蜜壷を自分から押し開きゆっくり腰を沈めて久方ぶりに男根を味わう。乱暴に胸を揉みしだかれ力任せに内奥を突き上げられて年上女の余裕などすぐさま吹き飛び新たなるエクスタシーの横溢に目を回しっぱなし。はしたなくヨダレたれ流し法悦の態で昇りつめてゆくヒロインの人妻まんこの奥底へ問答無用で特濃年下ザーメンを幾度も叩きつけられその都度彼女らは全身を打ち震わせ絶頂するのだ。
熟女ものらしからぬ甘やかな恋愛模様とこちらは期待どおりな完熟ボディ乱舞の超高密度ストロングエロスとの奇妙なマリアージュに遭遇して青い果実大好きっ漢の俺も全面降伏ですよ。唯一ドS義母の射精管理短編のみは私的実用度がいちじるしく低下したものの、それ以外は人妻だとわかっていてもマイサンを気持ちよく行使できまことに感謝。予備知識ゼロの作家とこうして偶然出会えた奇蹟に乾杯しつつ次回作もぜひ購入せんと決意を新たにした次第。このたび収録の物語たちのなかでは、唯一の続きものであり一人娘と暮らす未亡人とお隣の少年とのスウィートラヴ&ガチファック絨毯爆撃というこの単行本の芸風を代表するタイトル・チューン「もてあましづま」が最愛。