-楝蛙「春と青」ワニマガジン社 ISBN:9784862696052
話○ 抜◎-○ 消小 総合○
思春期真っ盛りの好奇心旺盛ガールズが性春の扉を開き短編10本+フルカラーショート1本。素朴な雰囲気の少女たちがステディな男子の前でだけ秘められた情欲を開花させ大人のオンナ顔負けに乱れまくる光景を硬軟自在の作劇をバックに従えつつ活写の作者これが記念すべきファーストコミックスだ。なおこの難読ペンネームは「おうちかえる」と発音するので全員覚えておくように。
創刊以来どんどん雑誌のヴォリュームが増してくる当版元唯一の書店売り誌「コミックゼロス」は必然的に新人発掘のサイクルも早く、しばらくすると執筆陣の大半が入れ替わっていたりする。そんな新陳代謝の激しい誌面で近ごろグッと存在感を増している期待のニューカマーがこの人。自分も当初はそんなに印象に残っていなかったのだけど昨今はこの人の掲載がすっかり楽しみに。そんな伸び盛りの新星がゼロス初登場から2年と経たずに処女作リリースの早業だ。
冬真っ盛りの時期に発売だというのに小春日和のごとくおだやかな彩色の表紙がまず目を惹く。中身のモノクロ絵も第1印象を裏切らないセンシティヴな筆致で、いわゆる典型的なエロ漫画絵とは一線を画すそれは濡れ場抜きに一般青年誌に載っていてもおかしくない雰囲気。収録作は2017-18年にかけてのゼロス掲載分を中心にいくつか初出媒体の異なるものもまとめてパッケージとなるが、執筆時期が直近に固まっていることもありクオリティは高値安定だ。いつものように出版社公式サイト内の単行本情報ページでサンプル画像をおがめるので、楝蛙にはじめて触れる方はそちらを先にチェックしておくのが吉。
本作登場の女性陣はハイティーン女子を中心に上下方向数名をプラスという現代エロ漫画として一般的な構成だが、特徴的なのが彼女らの顔立ち。瞳おっきめ目鼻クッキリのアニメティックな造形をあえて回避しプレーンにまとめた個性的なキャラメイクはモンゴロイド的美人のアトモスフィアをかもし出し楝蛙ならではの独自性がもっとも表出する部分だ。おっぱいサイズも昨今ありがちな爆乳一辺倒ではなく大中小各種取りそろえで多彩なニーズにお応え。顔パーツのありようはほぼ共通でいながら女の子たちの性格づけはみなバラバラで、誰ひとり類似品がいないみごとな差別化は新人らしからぬ達者さ。
ストーリーラインもまた一様ではなく、和姦ベースのタイマンラヴを基本線に据えつつもさまざまなタイプの恋愛模様を描いて飽きさせない。ことに無邪気だったり純朴だったりの女の子がセックスには俄然前向きとなり自分から積極的に行為を主導する肉欲開眼系のオハナシをやらせると白眉で、ヒロインのルックスが比較的地味めなだけにいざオンナの本性をむき出しにするとそのギャップがきわ立ち非常にスリリングなのだ。甘々だったり刺激的だったり多彩なラヴ・アフェアをどれもウェルメイドに読ませるさまは実際のところギョーカイ歴長いんじゃないの?とつい錯覚させられる(そうではないどころかむしろ極端に若いらしいのが作者SNSを見ると判明するぞ)。
もちろん抜き物件であるからにはエロシーンもおこたりなく、1本あたり20ページ内外のそう多くない容量のなかじつに扇情的なファックを展開。女の子連中がこぞってほおを朱に染め法悦の態でイキ狂うアクメ顔百面相やちんこまんこがハードに合従連衡する性器結合シーンなど現代エロ漫画に不可欠な各種演出をもれなく完備しているのはいかにも最新型の作家だ。加えてことのほか素晴らしいのが肉ヒダの1本1本まで細かく刻まれたヒロインの子袋いっぱいに粘度の高い白濁を際限なく注ぎこむ膣内射精断面図の充実ぶりで、執筆時期が新しくなるほどに描写がエグくなっているのが楝蛙の急激な成長をも反映しているようでなんとも頼もしいですね。
ついこの間まで子供だと思っていた娘が気がつくと一丁前のメスの顔を見せ蠱惑的な表情で男を誘うのだ。辛抱たまらず10代特有の弾む肢体へダイヴインし青い果実を存分に味わう。やがて濡れそぼちすっかり準備万端の蜜壷を彼女は自分から押し開き挿入を懇願。リクエストにお応えし屹立した怒張を強引に押しこみ激しくストロークを刻みはじめると少女はいつの間にかオンナの顔で甘い嬌声をもらし全身をよじらせながら覚えたての性の快楽に夢中となる。四方八方へハートマークをばらまきはしたなくエロワードを放ち続けながらはじめての絶頂に達しようとするヒロインの思春期まんこの最深部めがけ幾たびもザーメンの奔流をお見舞いだ。
ヒロイン造形も物語構成もじつにヴァラエティ豊かで新人らしからぬデキに驚嘆させられっぱなしだけど、作品を発表するごとにまたひとつ成長と洗練が加わるのが手に取るようにわかる、作家として現在進行形で力をつけてきているのを実感できる1冊。これだけの成長曲線を見せられると一般から速攻で青田買いされそうで不安ではあるものの、もうしばらくはエロのフィールドで存分に活躍してもらいたい逸材だ。どの作品もおもしろく読みハードに股間を活用させてもらったが、すっかり巨乳に育った小学生時代の同級生女子とひさびさの再会でいきなりガチファックの「牛丸さんは牛乳が好き」と、落ち目の元子役女優がちんこの味を知ってひと皮剥け「誘い」のショートヘア/ビッグバストっ娘主演2作品でもってことのほかマイサンを酷使。
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