2019-02-11

本日のカルーア・ミルク。

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-ぎうにう「ぴゅあ×シコ×みるく」ジーオーティー ISBN:9784814801558
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

熱愛中の受験生バカップルは勉強も上の空でえっちに没頭中編3話+セックス大好きなのに全裸だけは見せてくれない奥さんのそのワケは……前後編+つれない彼女は寝ている間だけ素直になって本編&描きおろし後日談+独立短編7本。極上キュートガールズが大好きな彼の前でだけエロエロに豹変し膣内にたっぷり精液注がれて絶頂するベタ甘ストロングエロス満漢全席をお届けの作者これが記念すべきファーストコミックスだ。
このたびめでたく初単行本のこの作家、しかしながらじつはけっこう前から漫画家としてのキャリアをスタートしている。自分がはじめてその名を脳裡に刻んだのは当版元が以前刊行していたコンビニ誌「キャノプリcomic」に登場したのを見てのことだからもう7、8年前の話。以後同誌が書店売りの「comicアンスリウム」へと看板を掛け替えたのちも期待のホープとして描き続けていたのが途中で急に執筆活動がストップしてしまった。その後はエロ漫画よりはイラストなど別分野のお仕事が中心となり極度に登場頻度も減ってこのまま原稿はお蔵入りしてしまうのかと思っていたところにようやくコミックス刊行の報で欣喜雀躍。当然のごとくデフォ買い確定で発売日まで全裸待機しておりましたよ。
実本を手にしていきなりこの秀逸なカヴァーイラストが目に入るのだからキャッチーネスは抜群。とびきり愛らしいフェイスでいながらこのむやみに肉感的なボディライン、そして透き通るようなお肌の彩色とまさに完璧な女体だ。正直ページを手繰る前にまずこの表紙絵で1発抜いてしまったほど。むろん漫画本編も流麗なタッチの萌え絵で、キャノプリ/アンスリウム掲載原稿に他社仕事分1本をプラスしたそれは帯で謳われるとおりデビュー作からのすべてを網羅。ただ前述したようにいっときお仕事のブランクがあり、大まかに2012-14年にかけての原稿と2017年末から直近までのそれとで時期が二分され、その新旧差はハッキリわかる部類。誰が見ても可愛いと感じる描線そのものは不変だがトーンワークや顔立ちのバランスはずいぶん変化していて年月の変遷を感じさせる。ただ古い原稿でも手抜きだとか雑だとかいう印象はいっさいないのでその点はご安心を。あと出版社提供のコミックス情報ページから内容サンプルや各ショップ購入特典が確認できるので、書店へ直行する前にそれらを覗いておくのがベター。
この非常にソフィスティケイテッドな筆致でものされる女性陣はハイティーン~20代前半あたりの黄金世代。昔の作品だと10代オンリーなのが直近作だとOLや人妻など年齢が上昇しているけれど、造形としては老若問わずキュートフェイス&ビッグバストの万人向けな構成だ(わずかに例外あり)。萌え萌えな顔立ちでいながらグラマラスかつ筋肉の存在がハッキリわかるフィジカルな肢体描写が独特のアンバランスネスをかもし出しなんともエロっちいのですよ。そんな彼女らは多種多様な性格づけながらそろってガール・ネクスト・ドア風の親しみやすいキャラメイクがなされ、どのヒロインにしても「こんな娘とときめくような恋愛をしたい!」と思わせるのがこの作家のたしかな力量を物語る。
すべてのお話はウブな彼氏彼女のドキドキタイマンラヴの構図が貫かれ、さまざまな形で恋に落ちてゆく2人の糖度10000%純愛模様を目の当たりにしてこっちまで赤面しそうな勢い。同級生から年の差カップル、昔からの腐れ縁あり偶然の出会いあり、ド直球に気持ちを表明するのから素直になれないのまで、いろんなタイプの愛の物語を訥々とつむいでゆくのだ。ときに強引なアプローチに出るお話もあるものの最終的には愛ゆえにすべては大団円となりハッピーに決着するので読後感はきわめて爽快。着実に心を通じ合わせ固く結ばれるバカップルたちの幸せな結末に読んでるこっちも心ほっこり股間はモッコリ。
そして意外にも(作者さますいません)しっかりしているのがそのエロシーン。純愛エロスゆえとりたてて奇抜なアイテムを援用するわけではなく基本はシンプルな肉体言語の応酬なのだが、艶めく肢体をハードに活用しながらガツガツ性器どうしの真剣勝負をくり広げるそれはなかなかにユースフル。1本あたり20ページ内外のタイトな分量ながらシズル感にあふれた汗だく汁だくファックを展開しシメはたっぷりナマ中田氏の光景を詳細射精断面図付きで大々的にフィーチャーだ。ことに秀逸なのがヒロインの子宮に景気よく注がれた白濁を彼女のその部分がゴクゴクと音を立てて受容するさまで、愛する人のすべてを全力で吸収せんとする心意気が伝わってきて感激至極ですよ。
紆余曲折ありつつもようやく互い想いあう心を確認したのちは2人してきつく抱き合いベッドイン。たわわな肢体をときに優しくときに激しく刺戟されたちまち瞳をうるませ甘い吐息をもらすのだ。すっかり準備万端の蜜壷へ元気いっぱいの暴れん棒をインサートしガツガツとストロークを刻みはじめると彼女の矯正もヴォリュームアップ。汗と涙とよだれまみれで未曾有の快感に体躯を打ち震わせ瞳にハートマークを浮かべながらギュッとしがみついてくるさまがいとおしくもエロっちい。内奥をきゅんきゅん締めつけながらはしたなく淫語まき散らし執拗に膣内射精を懇願するヒロインの子袋いっぱいに最後怒濤のごとくザーメンの奔流を叩きつけフィニッシュ。
その存在を認知したときからコミックス刊行をずっと待ちこがれていたけれど、2019年に入り間違いなくこの業界最高なデキの表紙を含めた完成形のコンテンツとしてこのたびようやく享受することができ感無量だ。先に述べたとおりデビューからしばらくの古い作品とブランク後の直近作との差異はあるが品質的には遜色なし。外出しエンドだったりおっぱい控えめ女子だったりの一部作品で若干私的実用度が低下したものの、総体としてはほぼ文句のつけようがないハードコア萌えエロの金字塔。現在はいろんな場所で引っぱりだこなので昔ほどコンスタントにエロ漫画を執筆するのは難しいかも知れないが、可能な限り雑誌でその姿を目にすることができればと願うばかりですよ。収録作いずれも大いに息子を酷使させてもらったが、なかでもキャノプリ初出時から脳天を撃ち抜かれた低身長ロリ顔爆乳作業着女子と体格差熱愛ガチファック「つなぎっこ」と、カヴァーを飾ったどこか不器用でいてほんとは彼氏大好きっ娘なヒロインの寝込みに猫耳装着エロを敢行の「すなおな」/「すなおなafter」がことのほかマイサンを直撃。

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