-やまい「地味系無垢っ娘、発情中!」三和出版 ISBN:9784776991571
話△ 抜◎-○ 消小 総合○
大人しい顔してじつはえっち大好き女子たちの性欲全開セックスライフ短編全10本。ツンツンしてたり奥手だったりの地味目ガールズ&レディースがベッドのなかでだけ豹変し自分からド派手に腰を振っては精液搾取にいそしみまくりの壮絶なギャップを披露の作者これが当名義でのファーストコミックスだ。
さて本作の帯には「やまい」待望の初単行本とのアオリがありそれ自体は間違いでないのだけど、じつはこの人は昔「山井」というペンネームを用い前世紀からこの業界に足を踏み入れていた超のつくヴェテラン。もっとも当初はそれと知らず購入したのだが、帰宅し周辺情報を検索していたら作者pixivアカウントに以前の名義での発売告知などが載っておりその事実に気づいたのだ。俺の不確かな記憶だといまは亡き平和出版でおもにロリものを描いていたはずで当時とは絵柄もまったく異なっており、そりゃパッと見わからなかったわけだと得心。そういうわけで実際のところは旧名での前単行本「ナマイキ性欲少女」(久保書店刊/2012年:当ブログでは未評価)刊行から6年以上の歳月を経てひさびさのリリースということになる。
かつてのおぼろげな思い出の痕跡すら残っていない、やや古典的ながらもキュートなアニメ/ゲーム系の絵柄が我々を熱烈歓迎。いくらか画面処理に粗さは感じられるものの、描線そのものはまったく崩れず端整な筆致だ。収録作すべて当版元の「コミックマショウ」誌上で2016-19年にかけ掲載の作品たちということで作画の新旧差も少なくジャケ買いも安心。本来ならサンプル画像などが付属した単行本情報が出版社から提供されるのだが、公式サイトにそれが載るのはおそらく本則発売日以降と思われるので作成されたのを確認後にリンクを張るつもり。
このたびぼくらを慰安してくれるヒロイン連中はハイティーン制服女子を中心に上方向数名をプラスの万人受けなラインナップ。タイトルで謳うほどには地味っ娘オンリーではない感じだが三和出版お得意のギャルなどはたしかにおらず系統としてはたしかに清楚寄りかも。加えてティーンはむろんのこと人妻やキャリアウーマンなど大人女性ですらキュートネス炸裂の顔立ちで童顔巨乳大好きっ漢の俺欣喜雀躍ですよ。それでいてボンキュッボンのグラマラスボディが全員にもれなく付属するのだからたまりませんね!
すべて短編読み切りとなる物語たちは行為内容はともかく全体のトーンとしては穏健な合意エロの構図を採る。どちらかというと陰キャだったりオドオドだったりの一見性に興味薄そうな女の子たちがあるきっかけでスウィッチが切り替わり一転ビッチ化して問答無用で快楽をむさぼるさまに興奮しきり。普遍的な甘エロを多めに配合しつつ体よく身体を売らせたり露出調教をほどこしたり謎アイテムで肉体を好き勝手に蹂躙したりのヤバいシチュがしばしば挿入されるのだが、そんな作品でも最終的にはなんとなくハッピーにねじ伏せてしまうのはヴェテランならではの巧みな手腕といえようか。総体としてインスタントな展開で物語的コクは希薄なものの、そのぶん脳みそのリソースをちんこの摩擦運動に集中させられる仕組み。
いい意味で裏切られたのがそのエロシーン。1本あたり20ページ固定とヴォリュームはさほどないのだけど、そんなハンディをものともせず大量の体液が行き交い性器結合部を直近まで接写しながらくり広げるハードファックはまことに壮観だ。とりわけすばらしいのが土手高まんこを景気よくおっ広げ子宮口の奥まで見せつける光景を大ゴマで展開するシーンを怒濤のごとく盛りこむサーヴィス精神で、派手派手しく愛液を噴き出しながらお返しとばかりに粘度の高い白濁をくり返し注がれ絶頂するドスケベ女子連中のダイナミックな痴態で自慰表明もはかどりまくりですよ。
引っこみ思案だったり生真面目だったりの仮面の下でオンナの本性を突如あらわにした彼女らは自分から男子の股間へしゃぶりつき執拗なパイズリ&フェラで先走り汁を確保だ。火照ったままの下腹部へみずから誘導しこんどは怒張へまたがり性器どうしの真剣勝負をスタート。汗と涙と愛液にまみれながらほおを紅潮させトロトロのイキ顔さらしてはケダモノのごとく行為に没頭するさまが淫猥でたまらない。四方八方へハートマークをまき散らし淫語乱射しながら昇りつめてゆく彼女の子宮の許容量いっぱいに2度3度4度とザーメンの奔流をお見舞いだ。
書店で見本を手にするまではまったくのノーマークだったのだけど、その秘められた正体を含め幾度もビックリさせられた物件。ともあれ抜きツールとしての実力の高さは折り紙つきで、私的嗜好によりアダルトさん主演作品では若干抜き度が低下したとはういえほぼ文句のつけようがない。充分にモダナイズされているとはいえ時代のトレンドからやや乖離した絵柄やディテイルの充実ぶりはともかくイージーゴーイングに過ぎるお話進行など瑕疵はあるけれど、精液分泌支援物資としてそこらへんは目をつぶれるポイントゆえ個人的にはノー文句。このたび収録のお話たちのなかではやはり表題に即した地味っ娘大変身系の話がお気に入りで、大人しい三つ編みメガネ図書委員さんの寝込みをこっそり襲い「好きなあの娘が寝てる間に…。」と、清楚な短髪巨乳同級生を科学の力でちんこ大好きっ娘へ調教の「臨床ファイル:苗木野 千夏」がとりわけfeel so good。
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