2019-06-20

今夜のコンサート・マスター。

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-鮫葉いくや「セカイ・カワイイ・アラカルト」エンジェル出版 ISBN:9784873068633
話○ 抜○ 消小 総合○

ピザと一緒にパツキンねーちゃんまでデリバリーされてどちらも美味しくいただき本編&お次は米露連合で怒濤のサーヴィス続編+独立短編8本。ワールドワイドな美女たちと出会い身体で異文化交流三昧のマーヴェラスな光景を疾風怒濤の勢いでお届けの作者最新刊は通算3冊めのコミックスだ。なお機種依存文字ゆえ置き換え表記しているが、単行本タイトル中のナカグロ2つは本来それぞれハートマークでございます。
安定感抜群のヴィジュアルと軽妙かつ都会的なストーリーテリングの両輪でもって独特のポジションを獲得している(キャリア的には大ヴェテランだけど)中堅どころの作家。元来はゲームや同人など異分野での活動が長かった人でそれゆえ単行本の数も少ないのだけど、一昨年初めに上梓された前単行本「なんでもあり」刊行後はにわかに商業漫画執筆のペースが上がり、2年ちょっとのそう長くないインターヴァルでの最新作リリースとあいなった次第。
金髪碧眼キュートガールズてんこ盛りのおそろしく豪華絢爛なカヴァーイラストがぼくらをお出迎え。さっそくページを手繰ると少々オーセンティックながらきわめて完成度の高い端整な作画がアタマからシッポまでみっちり続く。やたらと収録作の執筆時期がワイドだった前作に比しこの新刊ではすべて直近2年以内の当社刊「アクションピザッツ」/「ピザッツDX」掲載分ということで最新型鮫葉いくやの筆致を堪能できる仕掛け。なお作者サイトの書誌情報から収録作一覧や一部ショップ購入特典を確認できるので、そちらをチェックしたのちおもむろに本屋へ向かうのがベター。
この滑らかな筆致でもっておおむね10代ラスト~子持ちママンまで幅広く描きこなす人なのだけど、今回は年齢層よりなんといってもそのヒロインの国籍が特徴的。すなわち、タイトルや表紙絵で明らかなように女子の圧倒的多数が外国人なのだ(巻末短編「ストーリー&ラブ・メイキング」のみ大和撫子)。それもほとんどが金髪碧眼グラマラス系と、日本男児の多くが夢見るフォーリンガールズの理想像を具現化する。巻末著者あとがきによると前作収録の異文化交流ネタがことのほか好評でこの路線になったとのこと。登場順に彼女らの出自を列記すると、ロシア/フィンランド/フランス/アメリカ/スペイン/スコットランド(ただし香港在住)/イタリア/ドイツ/日本という具合。彼女らにはそれぞれいかにもお国柄を反映したバックグラウンドがていねいに描写され異国情緒をさらに盛り上げる。かくもエキゾティックな彼女らに我々は股間で大和魂を体現するって寸法ですよ。
3P展開の1本を除き日本人男子×外国人女子のタイマンラヴの構図を採る物語たちはコンビニ誌初出ということもあり不快指数0%のスウィートなラヴ・アフェア専科。日本文化に興味津々の女の子サイドから積極的にアプローチしてきたり、はたまた注文したデリバリーピザの配達娘に美味しくいただかれたり、あるいはちょっとカッコいいところを見せたらすっかり惚れられたり……書き出してみるとわりかし露骨にタナボタ展開ではあるのだけど、実際に読んでみればそうしたむき出しの願望は上手に隠蔽されていて、異文化どうしの出会いからはじまる恋する彼氏彼女の誠実かつ熱烈な愛の交歓としてきっちり成立させる巧緻な職人芸が光る。国の違いなど真摯な恋の前ではなにひとつ障害とはならず、心も体も通じあわせた2人はこの先いつまでもも永遠に愛することを誓うのだ。
白磁のごとき素肌に触れ多国籍の子宮へゴリゴリ膣内射精しまくりのエロシーンは1本あたり20ページほどのコンパクトな分量ながらよく考えられた構成により充分なヴォリュームを確保。たわわな双丘に挟まれ口腔を大胆に使役してのパイズリ&フェラにはじまり、黄金色の密林をかき分けビッグなウタマロをゴリゴリねじ込む本番へと至るスムーズな流れにはうなるほかない。加えて母国語でラヴワード連射し擬音まで横文字を横溢させながら派手派手しくイキ狂う彼女らのワールドワイドな痴態に自慰表明もはかどりまくること必定。
言葉や文化の違いすら愛のスパイスへと変えて国籍を異にする2人は褥のなかで重なり合い溶け合ってやがてひとつの存在となるのだ。泰西名画からそのまま抜け出してきたかのような美貌に目もくらみながらその完璧な体躯へ唇を寄せ強く愛撫するとやがて漏れてくるのは異国のアクセント。我に返り片言の日本語で改めて思い合う気持ちを打ち明けギュッと抱きついてくるさまがいとおしくもエロっちい。ついには自分から準備万端の秘密の花園をご開帳し執拗に挿入をおねだりする彼女の願いどおり屹立した怒張をねじ込みハードな摩擦運動を開始する。激しくストロークを刻むたびマザータングで四方八方へ嬌声を発し幾度となく昇りつめてゆくヒロインの異国まんこめがけ白くねばつく液体を大量リリースだ。
多くの読者が夢想するところの「パツキン美女に存分に精液注ぎまくりたい!」というニーズに対し美麗な作画と洗練された作劇とでお応えのユースフルな1冊。まあ多国籍といってもほぼ欧米のみで人種もコーカソイド限定なのは昨今うるさくチクられそうではあるけれど、ちんこのお供としてはこのいささかステレオタイプな外国観こそが逆にわかりやすく使いやすいのだ。個人的にも各国文化への細かい考察が随所に反映されおもしろく読み大いに使わせてもらい満足。唯一重箱のスミをつつくなら、昨今は当たり前の演出となった性器結合/射精断面図描写が皆無ゆえその手のシーンが大好物の自分は少なからず実用度が減退し残念無念。逆に断面図なんてキモい!という諸兄にはむしろ自信を持ってオススメ。各国個性豊かな美女たちのなかでは東欧女子登場の話がもっともマイちんこ的にラヴで、ヌードモデルのロシアっ娘と2人だけの射精大会で大ハッスルの「冬休みのヴィーナス」と、冷戦終了のご時世ゆえ米露仲よく宅配先のウブな男子にご奉仕合戦「ゴールデン・ヒップス~スプリング・スペシャル」が今回のフェイヴァリット物件。

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