-石川シスケ「あなとも」ワニマガジン社 ISBN:9784862696458
話○ 抜○ 消小 総合○
同じマンション住まいの元同級生たちと精神だけ入れ替わって彼らの妻を合法寝取り中編3話+不真面目メイドにお坊ちゃまは逆レイプされ童貞喪失本編&すっかり腑抜けにされたお坊ちゃまを同僚メイド連中が奪還続編+独立短編7本。おバカなラヴ模様からアンモラルな快楽堕ちまでビッグバスト女子の痴態アラカルトをほのかに頽廃的な筆致で活写する作者最新刊は通算5冊めのコミックスだ。
そのときそのときの売れ線ど真ん中な絵柄の執筆陣をそろえ万人受けの明朗快活和姦を大量供給というのが業界最大手・ワニマガジン社の戦略であり、それが間違いなく成功していることは現在の覇権ぶりを見れば一目瞭然。ただそればかりではなく常にそれとはラインの違う個性派も逐次投入しているのが同社の多様性の証であり強みでもある。このたび評価の俎上に載せるこの人も間違いなく快楽天メンバー中のスパイスとして機能するタイプで、デビュー以来独自路線を邁進中だ。執筆ペースは決して速くないもののコンスタントに掲載を積み重ね、前単行本「好きなんだけど」刊行からおよそ2年版のインターヴァルを経て待望のニューエスト・モデル登場である。
デビュー当初のあからさまに高踏的なタッチから現在はそれなりに俗っぽさも付与されたものの未だにしっとり艶やかなそのヴィジュアルは唯一無二の存在感。ド迫力おっぱいモロだしのカヴァーイラストでのっけからツカミはOKだ。1本のみ書店売りの「コミックゼロス」初出でそれ以外は現本拠地の「COMIC快楽天」掲載分となるこちらはすべて前作刊行後に執筆の最新型石川シスケで占められる。帯コピーで「大幅加筆修正」と謳うのは作者ツイートによるとトーン貼り足しとのことで(しかしいまどき全編アナログ原稿とは驚いた!)、より画面密度が高まり緻密さを増した作画を堪能できる仕掛け。この出版社の常で公式サイト内のコミックス情報ページでサンプル画像をおがめるので、石川シスケ初挑戦の方はぜひそちらを一瞥したうえで購入可否決定を。
このたびぼくらの股間の愉悦に貢献してくれる女性陣は年のころミドルティーン~アラサー近辺と、従来よりやや年齢層がワイドレンジ。とはいえキュートフェイス&ビッグバストのダイナミックボディは基本的に踏襲されておりいつもの石川シスケ印だ。この人の特徴がもっとも出るのは目の処理で、シャープで鋭いその目つきはとりわけツリ目っ娘だと非常に蠱惑的。髪型や着衣の趣向、さらには性格づけも巧みに描き分け多彩な登場人物の誰ひとり印象がかぶらないあたりキャリアのたしかな蓄積を感じさせる。
そんな彼女らが載っかる物語たちは軽妙バカエロから真摯な恋愛まで、甘ラヴありダーク輪姦ありとまことにヴァラエティ豊か。いっときかなりシリアスに傾倒していたのが若干コミカル方向へ戻したかなという印象だが、いずれにせよ硬軟自由自在なストーリーテリングの妙を楽しめる。他人と精神が入れ替わるのを利用して次々と人妻をゴチになる今回最長の中編「人格転移の夜」のようにワン・アイディアを上手にエロとからめつつ進行させてゆく非常に洗練されたお話運びはまさに石川シスケの本領発揮。また唯一のゼロス掲載作「訪問」は快楽天では御法度となる、実妹/セーラー服/並乳といった要素をここぞとばかりに投下しまた新たな一面を見せてくれるのだ。
すべて20ページ以下の掌編ということでエロシーン密度は下がりぎみにならざるを得ないけれど、イキイキ動くヒロインたちが各自独特のアプローチで精液搾取にいそしむさまはなかなかに扇情的。奥手なのあり積極的なのあり、すっかり主導権を握るのからなすがままに犯されるのまで様々なスタイルで乱れイキ狂うのだ。とりわけ圧倒的なヴォリュームの双丘を景気よく揺らしながらトロトロのイキ顔見せつけ絶頂するさまは白眉で、読み手の勃起中枢を問答無用でダイレクトドライヴ。
規格外バストを惜しみなく開陳し男子の股間にしゃぶりついては谷間にそいつを挟みこみ熟達のテクで口腔から白濁を搾取だ。休息など許さずすぐさまこんどは準備万端の秘密の花園へシャフトをねじこみ粘膜どうしのハードな摩擦運動をスタート。ガツガツ内奥を貫かれるたび四肢を打ち震わせほおを朱に染めながら未曾有の快感に体躯をよじらせるさまがいとおしくもエロっちい。いよいよ感極まり四方八方へ嬌声をまき散らしながら昇りつめてゆく彼女の子袋の許容量いっぱいに特濃ザーメンの奔流をプレゼント。
毎度おなじみのどこかオフビートな物語空間を堪能しつつ超弩級おっぱい乱れ撃ちのナイスなファックを大量摂取し愚息もご満悦。欲を言えば一部存在する外出しフィニッシュがガッツリ膣内射精だったらさらに私的実用度がアップしたところ。今後コンビニ売りの呪縛が外れる快楽天ではさらに題材の自由度も増しこれまで以上にその異能を発揮できるはずなので次回作がまことに楽しみ。石川シスケ謹製の絶品ショートヘア女子大好きっ漢たる自分としては、実家を出て暮らす兄のもとへ訪れ禁忌の愛に没頭する妹ちゃんのけなげな姿にグッとくる「訪問」と、貞操観念ナッシングな幼なじみ女子の奔放ぶりに怒りをあらわにしつついつしか結ばれ「おともだち」の短髪ヒロイン大活躍な2作品が今作中のベストバウト。
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