2019-08-18

今月のメイドラゴン。

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-歌麿「孕み堕つ戦乙女」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799212899
話○ 抜○ 消小 総合○

権勢を誇った冷血魔女は一転男どもの慰みものとして屈辱のご奉仕を強いられ本編&ボテ腹臨月になっても肉便器として大忙し描きおろし後日談+独立短編10本。闘いに敗れあるいは卑劣な罠にかかり豊満ボディを好き放題に蹂躙されては問答無用で特濃孕み汁を全部の穴に注がれ悶絶するヒロインたちの凄惨きわまりない受難劇を圧倒的な密度でお届けの作者最新刊は黄色い楕円仕様としての通算9冊めにしてこの版元からの4thコミックスだ。
おそろしく訴求力の高いポップな作画とそれにふさわしく明るく楽しくちょっとアホの軽快な作劇とのコンビネイションで長らく界隈の第一線に立ち続けている人。昨今はそのキャッチーなヴィジュアルを武器に一般誌進出を果たしむしろそちらでの活躍がきわ立つ。とはいえ引き続きエロの方でもコンスタントにお仕事を続けていて……なのだけど、自分がこの人の掲載誌から遠ざかってしまったあおりでしばらく単行本スルーが続き申しわけない限り。そんなわけで2013年にコアマガジンより上梓された通算6冊め「蕩乳」以来じつに6年近くの長大なインターヴァルを経て久方ぶりのレヴュウ投下である。
この新刊もいつもながらにクッキリハッキリした描線のアニメ/ゲーム系の絵柄が表紙から明確なのだけど、既刊とは異なりなにやらおどろおどろしいアトモスフィアが。従来は比較的ポップな仕上がりだったのに今回は単行本タイトルに合わせ妙にとげとげしいフォントでむやみに劣情をあおり立てるようなコピーが並びまことに剣呑。とはいえ出てくる漫画のタッチそのものはかつての記憶にあるとおりの明快なそれでありひと安心ですよ。さっそく収録作の初出を確認すると、こちらに収録のお話たちは当社の漫画/活字混淆ファンタシー誌「二次元ドリームマガジン」および各種テーマアンソロに掲載のものがズラリ。もはや芸風の確立した人であり表紙のみチラ見してのジャケ買いでも支障はないけれど、万全を期すのならKTCおなじみの異様なまでに充実した単行本紹介ページでたっぷりと内容サンプルをおがめるので、書店へおもむく前にそちらをチェックしておくのをオススメ。
デビュー当初はおもにハイティーン近辺の青春キラキラキュートガールを中心に描いていたのだけど、昨今はヒロインの高年齢化が顕著。この新刊も全般的に女子の年齢層は高めで、非現実舞台の作品主体ゆえ明確ではないものの現代日本換算で20代~アラフォー近辺のフェロモンダダ漏れレディースが中心だ。子持ちママンですらわりかしキュート寄りの造形ゆえ熟女苦手の自分もまだなんとか受容できるものの、基本的には青い果実スキー向けの物件ではない。ともあれ出てくる女子みなお歳を問わず異様にハリのよいマリモようかんライクなパツパツの肢体が特徴的で、物理法則を無視し飛び出したド迫力バスト&ヒップの表面がテラテラと淫靡な光沢を帯びまことにエロティックなのですよ。
しばらく歌麿作品に触れていなかったので今回いちばん驚いたのはその作劇面において。すなわち、多種多様なヒロインとイチャラヴだったりハーレムだったりのコミカルな恋愛模様をテンポよくくり広げる従来のプロダクトとは180度ありようを違えているのだ。変わってくり広げられるのは敗北したヒロインが性奴隷へおとしめられたり触手にとらわれた戦士が異物ぶちこまれたり亡国の王女が下賤な悪漢どもに犯されたりのファンタシー風味凌辱調教アラカルト。一部に存在する現代舞台のお話もダーク色の強い快楽堕ち系でまことに陰惨な雰囲気。いくつかの作品は最後ギャフンとオチをつけていてこれらを読んだときだけは往年の歌麿テイストにホッとさせられるのだけど、総体として和姦大好きっ漢は速攻回れ右推奨の危険物。
そんな彼女らが存分に犯されいろんなものを全部の穴にぶちこまれるエロシーンはまことに阿鼻叫喚。1本あたり16-20ページとかなりタイトな分量なのだけれどストーリーパートを最小限に抑え強姦輪姦凌辱調教へ全振りする。それもただ犯すのでなくファンタシー設定を存分に活かし異種間だの触手ウネウネだのをフィーチャーし人類では実現不可能なサイズの巨大なブツを問答無用でまんこにもアナルへもゴリゴリねじこむのだ。加えて多くの作品では特濃スペルマぶちこまれのち無残にも望まぬ子を宿しお腹ぽっこりふくらませるのだから好事家にはたまらぬ構図。モノ同然に扱われ乱暴に前後のお口を貫かれたのち受胎確実の濃厚孕み汁を執拗に叩きつけられ恥辱と屈辱のあまりヒロイン絶叫だ。
一敗地にまみれ、あるいはいつの間にか退路を断たれ、彼女らは絶体絶命の危機のさなかその裸身をさらすハメになる。四肢を拘束され身動きできなくされて男どもの汚れた指や舌先が好き勝手に身体をはうのに抗うこともできず涙。欲望に猛り狂った連中は矢も楯もたまらずビックバストへしゃぶりつきやがて下腹部へと魔手を伸ばしついに秘密の花園に到達だ。堰を切ったように怒張がぶちこまれたちまち無数の男根が穴という穴を埋め尽くしその都度彼女は耐えがたい苦痛に身もだえするも救いの手は差し伸べられない。ついには人ならぬ異物まで蜜壷へも菊門へも押しこまれ大量の白濁を放たれ続けるうちヒロインは誰のものとも知れぬ子種により胎内へ命を宿したことを悟り深く絶望するに至る。
もしかすると昨今はすでにこちら方面へ作風をシフトしていたのかも知れないが、だいぶブランクがあった自分はひさしぶりに見た歌麿作品の凌辱曼荼羅絨毯爆撃に腰を抜かした次第。マジメな読者でないのでしばらくチェックを怠っているうちにまさかこんなことになっていたとはとおのれの不明を恥じるばかりですよ。そうは言ってもあいかわらずのキャッチーな筆致はますます洗練され表現技法にも磨きがかかってここはさすがヴェテランの技を見せつけられ感嘆。個人的には熟女占有率が高すぎてやや実用度がダウンしたけれど凌辱もそんなに抵抗なくいただけるクチゆえ気持ちよく使わせてもらい感謝ですよ。たださすがに完全救いレスのお話よりはわずかにコミカルな後味を残す系のほうが受容しやすくはあるのでガチレイプ一辺倒でなくほっこりするのも描き続けていただければ。このたび収録の物語たちのなかでは、ゾンビの大群にとらわれ執拗に犯され続ける少女の終わりなき地獄「死霊の乱姦」と、地味メガネっ娘お嬢さまがみずからの意志で精液便所扱いへと堕ちおのが被虐欲を満たす「お嬢様欲求」の比較的若寄りヒロイン登場2作品でおもにヌキヌキ。

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