2019-10-22

今宵のやけくそ天使。

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-さじぺん「イジメられッ娘」ワニマガジン社 ISBN:9784862696687
話○-△ 抜○ 消小 総合○

彼女にフラれた腹いせにつきまとってくる別の地味っ娘を犯し性欲処理の道具として乱暴に扱うが……表題作短編+独立短編9本。状況に流され強引に組み伏せられながらも身体はそれを拒否せず情欲に思わず没頭してしまう受け身ヒロインズの痴態をたっぷりとお届けの作者最新刊は通算2冊めにして本レーベルからの記念すべき第1弾コミックスだ。
この人の存在を知ったのはじつは当社の雑誌ではなく「コミックペンギンクラブ山賊版」(富士美出版:現スコラマガジン刊)でのこと。実際そちらからも今年3月末にデビュー単行本「淫乱彼女の初恋情事」が出ていて当ブログでも記事にしている。長らくワニでも描いていることに気づかなかったのは自分が快楽天系列で唯一定期購読していない「COMIC失楽天」に漫画が載っていたせいなのだが、こっちでも活躍しているのを知ってからはその分のストックが単行本化されるのをいまかいまかと待ちこがれておりましたよ。
けっして最新流行という感じではないもののオーソドックスかつ端整なアニメ/ゲーム系の絵柄は誰にでも受容しやすいもの。単行本タイトルや表紙の印象から不穏な印象を抱くかも知れないがヴィジュアル自体はむしろ明朗快活だ。さっそく収録作の初出を確認すると一部系列誌への出張掲載を除き2015-19年にかけての失楽天掲載分をまとめた模様。前述した初単行本と完全に執筆時期がシンクロすることからペンクラ山賊版/失楽天両誌でほぼ同時に商業デビューしたことになるのだけど、だとすればたまたま分散しただけでじつはかなり量産の利くタイプなのかも。ともあれワニ恒例の単行本情報ページからサンプル画像や一部ショップ購入特典を参照できるので、さじぺん初挑戦の方はぜひそちらを先に覗いておくべし。
このナイスなお筆先から生み出される女性陣は推定ハイティーン~20代後半あたりとなかなかワイド。とはいえ10代女子はむろんのこと子持ち主婦やキャリアウーマンなどれっきとした大人女性でもかなりキュート寄りの造形なので熟女スキーには最初から向かない。富士美から出た前作だとヒロインは巨乳一辺倒だったけどこっちではもう少しフラット方向の方もいてよりヴァラエティ豊か。かくも愛らしい彼女らがベッドのなかでは一転ドエロく乱れまくるのだからたまりませんね!
ストーリーラインは(元)コンビニ売りの失楽天掲載分だけにどの作品も穏健な和姦ベースのそれではあるけれど、コミックス表題やタイトル・チューンが示唆するようにけっしてイチャラヴ尽くしではない。なかばトバッチリで乱暴されたり強引に関係を結ばされたりとけっこうひどい導入のオハナシも多く、その意味ではなかなかにチャレンジャブル。ただ最終的には平和に収束するお話がほとんどで、客観的に見てそう幸せなオチではない一部の作品も当のヒロインはその状況に順応し受け入れているので読後感はそう悪くないはずだ。ともあれ極端に甘エロ嗜好でなければこれも刺激的なスパイスとして興味深く読めることだろう。
1本あたり16-22ページとずいぶんタイトな構成を強いられるなかストーリーテリングにも相応の分量を割くぶんエロシーン密度では若干他社物件よりも見劣り。とはいえたわわな肢体をハードに活用し汗だく汁だくファックにいそしんではコッテリ粘度の高そうなスペルマを膣内深く打ちこむストロングエロスの破壊力はさすがさじぺん。けっして奇抜なプレイに走るのではなくシンプルな肉体言語の応酬の積み重ねではあるけれど、多彩なアングルから女の子のイキまくり艶姿をフィーチャーしつつ最後ドプドプ膣内射精の濃密な交合にティッシュの消費量もうなぎ上り。
無理やり褥へ横たえられ乱暴に唇を奪われて屈辱に涙するも彼女の体躯はこれからはじまる行為への期待で意図せず火照りはじめる。滑らかな肢体をあらわにされ敏感な部分を刺戟されてたちまち蜜壷をしとどに濡らすのだ。すでに準備万端のそこへ屹立した男根をねじこまれ執拗に内奥を突き上げられるたびはしたない吐息が周囲に響きわたりまことにエロティック。いよいよ感極まり日本語にならない咆吼を放ちながら昇りつめてゆく彼女のドスケベまんこめがけ粘度の高い白濁を疾風怒濤の勢いで叩きつけたその刹那ひときわ高い嬌声を発しファイナルアクメ。
初単行本とは同じ時期の作品群ながら誌風の違いにより微妙にテイストの異なる、さじぺんanother sideとでもいうべき趣。よって本作ではじめてこの作家を知った方はぜひさかのぼって1冊めもセット購入することを強くオススメ。個人的には抜きツールとしては富士美からのブツに軍配を上げるものの、著者の人となりや漫画の制作意図を知るうえではこちらの方が資料性も高く非常に示唆されるものがあった。このたび収録のお話たちのなかでは、才色兼備お嬢さまの親友にあこがれる平凡な少女が思わぬ形で性の深淵を知り……の「鳥籠」がお話的に、イマイチ感じてくれない彼女を性具でドエロく開発「奥のオクのイイところ」がちんこの活用的に、それぞれ私的フェイヴァリット。

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