話○ 抜○ 消小 総合○
突如はじまった女子高生との同居生活もお互いを知るごとに関係が深まり表題作長編7話(第9-15話、以下続刊)&巻末おまけ4コマ。2人がそれぞれのバックグラウンドを知ることで愛情は深化し肉体も新たなる歓びを覚えてといっそうエスカレートの作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。
雑誌媒体を思い切って整理し一気に漫画の供給数が減った茜新社だけど、意外にも月数冊の新刊発売ペースはそのまま維持されている。それというのも本作のようによその編集スタッフによるweb配信漫画の紙単行本化を請け負うことで仕事量を保ち続けているから。どんどん刊行ペースまで落ちていった雑誌と違い電子媒体は供給間隔も短くストックもすみやかにたまって、去年11月に上梓された第1巻(ただし巻数表記なし)から1年経たずに2巻リリースの早業である。
くしゃくしゃのウェイヴィ・ヘアを床に横たえおねむするヒロインをクローズアップの表紙絵は1巻に引き続きたいそうキャッチー。ハッキリ女性作家の手になるとわかるきらびやかなタッチは端整かつ繊細で、この魅力的な絵柄を武器に男性向けエロに殴りこんできた時点で勝ったも同然。収録作すべてwebエロ漫画誌「アナンガ・ランガ」掲載分のこちらは明記こそないがおそらく前作刊行前後から直近までの最新原稿のはずでクオリティも高値安定。書店で見本をおがむことのできない環境の方でも電子配信版の作品紹介ページで気前よくサンプルを閲覧可能なので、シイナ初チャレンジの方はまずそちらを覗いておくのをオススメ。
当ブログでは本作の1巻レヴュウ時にストーリーの基本設定や登場人物の説明はすませたのでそちらを参照していただきたいが、コミックの方に前巻のあらすじやキャラクター紹介がまったくないのは困りもの。こういう一見さんお断り商法はただでさえ続きものの読まれないエロ漫画界では致命的とも言えるミスで、もし3巻を出すのならここは絶対に改善してもらいたい部分。とまあ小姑ティックなツッコミはさておき、いちおう物語のその後の進展を中心にザックリ概要を。
身寄りをなくし母の遺言を頼りに平凡なサラリーマン・佐藤敦尭(さとうあつたか)の安アパートへ転がりこんできたホームレスJK・高田美鶴(たかだみつる)。2人の奇妙な同居生活は紆余曲折ありつつもすっかり定着。そんななか敦尭の元カノがいきなりやって来たり美鶴の高校に三者面談で駆り出されたりとさまざまなイヴェントをはさみつつも比較的まったりと時間が過ぎてゆくほのぼの暮らしが継続だ。2巻分を費やしてもさほどドラマティックな展開とはならないので波瀾万丈のジェットコースタードラマをお望みの方には不向きかも知れないが、このユルいテイストが支持されて連載続行に至っているのだから路線変更などする必要はないだろう。
とはいえ刻が流れるとともに美鶴ちゃんはすっかりその華奢な体躯を開発され性の歓びに打ち震えるようになっているのだ。1話あたり20ページ内外のそう多くない分量ながら、毎回スムーズに本番シーンを挿入し使い勝手は良好。2人の愛の巣たるアパートでは当然のこと学校でもホテルでも我を忘れてつがいまくり、あまつさえ第三者がいるのにその目を盗んで情交にふける始末ですよ。けっして大ぶりとは言えないバストを揉みしだかれていやらしくニップルを屹立させては折れそうな腰をかき抱かれ未成熟な子宮に遠慮会釈なく白濁を叩きつけられ昇天する彼女の艶姿で精嚢のストックもスッカラカン。
自分から抱かれたがり身体をすり寄せてくるさまに辛抱たまらずルパンダイヴ。すべすべの素肌の感触を楽しみながら敏感な部分を執拗に刺戟するとたちまち甘い声。肌を火照らせ呼吸を荒げながらすっかり濡れそぼった秘密の花園をみずからM字開脚で見せつけつつ腰を沈めてくる光景が淫猥でたまらない。リクエストにお応えし屹立した怒張で激しく内奥を突き上げるたび全身を打ち震わせ委細かまわず周囲に嬌声をまき散らす彼女の痴態にいっそうエレクチオン。キツく膣内を締めあげながらトロトロのイキ顔さらし昇りつめてゆくヒロインのJKまんこめがけ最後に特濃ザーメンの奔流をたっぷりとお見舞いだ。
ゆったり流れる時間のなか物語はいっこうに進まず幾人か登場したお邪魔虫キャラもそっちのけでガツガツファックにいそしむ2人のドスケベ同居性活は続くよどこまでも。あんまり進展がなさすぎてお話をどこで収束させるのか心配になってくるけど、グダグダになる前にいちおうの決着をつけていただければ。フェミニンな絵柄のおかげで欲望ギラギラの脂っこいネタもさっぱり料理され心地よく摂取できるのもあいかわらずの美点であり、引き続きこのバカップルのまったりライフを堪能してゆく所存。
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