2019-12-01

今月の循環コード。

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-二三月そう「1LDK+JK(2)」茜新社 ISBN:9784863498037
話○ 抜○-△ 消小 総合○

突如はじまったオッサンと女子高生の同居生活もすっかり定着し2人の距離も徐々に縮まって……表題作長編7話(第8-14話、以下続刊)&描きおろしインターミッション5本。そっけないようでいて深く激しく求め合う年の差カップルの奇妙な同棲ライフをヴィヴィッドに描き出す作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ
これまでは自社の雑誌媒体に載ったものだけをコミックスにしていた茜新社が突如よそのweb配信漫画の紙単行本化を受注するようになったのが昨年のこと。その記念すべき第1弾となったのが去年10月に上梓されたこの作家の初単行本にして前巻にあたる「1LDK+JK」である。その後は別の作家による著書も前例にならって次々とリリースされ請負仕事も堅調のようだ。その間も本作の連載は続行しており、このたび無事にストックもたまってほぼ1年ぶりに無事2巻めの刊行となった次第。
絶世の美女というよりはガール・ネクスト・ドア風の素朴な雰囲気の少女が微笑みながら傘を差し出してくるカヴァーイラストはたちどころに男心をとらえること必至の強烈な破壊力。中身の白黒漫画もその印象を踏襲する訴求力抜群のヴィジュアルで、現代エロ漫画の美味しい部分をそのまま煮つめてエキスにしたみたくポピュラリティあふれる絵柄だ。前述したとおりネット配信の月刊エロ漫画誌「アナンガ・ランガ」掲載分を初出とするこの長編はすでに今回発売の2巻分を通り越し順調なら刊行されるはずの3巻へ収まるだろう話数まで進んでいる。なお版元提供のコミックス紹介では表紙画像と書誌情報のみにとどまるものの、著者自身のwebサイト内の単行本発売告知で各ショップ購入リンク/特典を確認できるほか記事をさかのぼれば大量の内容サンプルを閲覧できるので、二三月そう初挑戦の方は是が非でもそちらを覗いておくのをオススメ。
1巻発売の際にこちらでもレヴュウを書き物語のアウトラインを紹介しているので詳細はそちらへ譲り、この項ではその後のオハナシの進行状況をザックリと。ただ先回りして述べるとこの巻収録分では2人を取り巻く状況に大きな変化はなく、なにか波瀾万丈の展開を期待して読みはじめた向きには退屈と取られてしまうかも知れない。おそらくは1冊めの好評を受け長期連載化が決まったことでドデカいドラマはだいぶ先までお預けにしておくことにしたのだろうと思う。この巻を購入するにあたってはそれを頭のなかへ置いたうえでレジへ向かうこと。
アパート大家の勘違いで同じ部屋で暮らすことになってしまった会社員・波佐間健(はざまけん)と女子高生・美崎茜(みさきあかね)。互いそっけない態度を取りつつもなりゆきから同居当日に早くもセックスしてしまう。その後も顔を合わせては憎まれ口を叩きつつ夜ともなればどちらともなく誘っては身体を重ねる不思議な関係が成立したのだった――というわけでこの同棲ライフがそのまま頭からシッポまで続くのが今回収録分。そんななかでも茜の友だち連中にお付き合いがバレたり2人してデートに出かけたり、健の出張時にはさびしさで1人火照るボディうぃなぐさめたりと多彩なイヴェントをはさみ彼ら彼女らの距離はハッキリと縮まっていくのですよ。それをもっとも感じられるのはいかにもな大イヴェントではけっしてなくじつにささやかなちょっとしたシークエンス。ふだんは無愛想に「お前」「あんた」と呼び合う健と茜が特別な場面でのみは相手の名前を呼ぶことでとびきりの愛情をぶつけるのだ。それを耳にした方にも込められた熱い想いは明確に伝わり心ときめかせる、そのシーンがとっておきのシチュエイションでだけ一気に投入されるのを目にしては我々読者も「キター!!」と歓喜の雄叫びを発し股間を熱くする、これぞ恋愛ドラマの醍醐味。
ゴックンボディ(死語)のキュートなJKと24時間いっしょに暮らしているのだから健全な男子としては当然のごとくムラムラせざるを得ないところで、2人はまるで呼吸するかのように毎朝毎晩ヒマさえあれば交合にいそしむ。すでに胸もお尻もいっちょ前のレディのごとく成長しながらもお顔はあくまで純朴な少女のままの茜の、日常のあどけない笑顔がベッドのなかでだけ性に貪欲なメスのそれへと変貌するさまがたまらなく情欲を刺戟するのだ。パジャマ姿のまま起き抜けにえっちしたかと思えば放課後は制服姿で野合にはげみ、2人だけのお出かけののちはホテルでしっぽりとまさに時も場所も選ばずセックスセックスセックスセックスセックス。ついには友だちを自宅へ招いてお泊まり会の際にも両者辛抱たまらず人目を盗んで行為に没頭という絵に描いたようなバカップルぶりに読んでるこっちもおっきが止まりませんよ!
ブレザーの奥に隠された豊かな双丘を白日のもとさらけ出し先端にむしゃぶりつきながら下腹部を指先で刺戟するとたちまち甘い声が漏れはじめる。華奢な肩を抱き寄せながらきつく口づけなおも執拗に愛撫を続けるうち蜜壷も濡れそぼちすっかり準備万端だ。いきり立つ怒張をJKまんこへねじこみくり返しストロークを刻むたび彼女ははしたなく唾液を垂れ流しながらこみ上げる快感に夢中。ギュッと抱きつきながら全身を打ち震わせ身もだえするヒロインの狭隘な子宮めがけ最後に特濃ザーメンの奔流をお見舞いだ。
ストーリー的に大きな動きはなく物語の終着点はいまだ見えてこないけど、なんでもない日常を生きる2人がちょっとした出来事で心通わせ互いに笑い合う姿を目の当たりにして殺伐とした現実に傷ついたぼくらのハートもすっかり癒されること必定。こういうタイプのお話にふさわしい茜ちゃんの少々もっさりしたルックス(作者さますいません)も本作の大いなる魅力で、こういう娘と自分もいっしょに暮らしたい!とまことにキュンキュンさせられましたよ。ただ重箱のスミをつつくと1巻では景気よく膣内射精しまくってたのにこの新刊ではパンツに発射したり背中へぶっかけたりの外出し描写が増えていたのが若干うれしくなく実用度を一部ダウンさせてしまった。どうせフィクションなんだから来たるべき3巻では容赦なく100%ナマ中田氏三昧にしてほしいと切実に願う所存。

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