2020-02-23

本日の向正面解説。

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-ポン貴花田「隣のパパの性欲がスゴくて困ってます!」エンジェル出版 ISBN:9784873068930
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

離婚し子連れで地元Uターンの主人公は常時爆発しまくりの過剰な性欲を偶然再会した元同級生女子に処理してもらうことに……表題作長編9話+番外後日談。とびきりキュートな短髪巨乳幼なじみの豊満ボディを朝昼晩と思うがままにむさぼりまくり射精しまくりのすばらしき光景を頭からシッポまでみっちり充填の作者最新刊はガチ成年向け物件としての第9弾コミックスだ。
長らくマークなしエロを舞台に活動してきたこの人も掲載誌の方向転換で昨今は黄色い楕円ワールドへ復帰してますますお盛ん。キュートネス炸裂のナイスな絵柄と明るく楽しくドエロくのマーヴェラスな作劇とを武器に20年以上にわたり最前線で執筆しているこの業界のリヴィング・レジェンドのひとりだ。ここ数年はもっぱら当版元の「アクションピザッツ」に腰を据えあいかわらずのハイペースで作品を量産している。そんなわけで前単行本「おっとりみだらな三上さん」刊行からちょうど1年のインターヴァルを経てニューエスト・モデルのお目見え。
ピザッツ誌上でもおそらく最長クラスの作家歴を誇るにもかかわらずそのみずみずしく愛らしいタッチはなにひとつ古さを感じさせない。けっして同じ絵に安住せずに年々ブラッシュアップをおこたらず常に最新のトレンドへ追随できているのが長寿の秘訣だろう。収録作すべて2019-20年にかけてのピザッツ掲載分と最新原稿ばかりゆえクオリティも高値安定。なので表紙のみ見てのジャケ買いでもなんら支障はないけど、万全を期すのなら試し読みへのリンクが付属した掲載誌公式ツイッターアカウントの発売告知から作品の雰囲気を確認できるかと思うので先にそちらのチェックをば。
1冊まるまる単独ヒロイン制の長尺ものにつきキャラ造形分析はすっ飛ばしいきなり内容紹介へ。妻と別れ小さな息子を連れて実家近くのアパートへ越してきた主人公・竹谷健人(たけたにけんと)。新入居のあいさつへ訪れたとなりの部屋から出てきたのはなんと小さいころからの顔なじみ・咲希(さき)。出会ったころは少年のようだった彼女がすっかり女らしく成長しているのを目にして健人は突如ムラムラと……そう、彼はふとしたことでギンギンに勃起し幾度も抜かないとおさまらない性欲魔神と化していたのだ――というのが物語の発端。デリヘル嬢だの会社の同僚だので性欲解消していたものの彼のたぎる情欲は止むことなくついには咲希と結ばれ、以後は気のおもむくままおうちでお外で実家でとひたすらサルのごとく犯りまくりの肉欲DAYSでございますよ。とはいえファック一辺倒ではなく咲希を慕う息子・悠斗(ゆうと)を交えてのほのぼのとした交流からいっそう関係は深まりやがて真に思い合う2人は改めて永遠の愛を誓い……とまあまいどおなじみポン貴ハートフルラヴストーリーを美味しく摂取。想定読者層のなかばご都合主義的な欲望を具現化のいささかインスタントな体裁ではあるもののそこは大ヴェテラン、お話運びそのものはまことによどみなくハッピーエンドへ一直線で読後感もほっこり。いっときワニで執筆していたときのような尖りまくったアイディアの爆発はもう見られないけれど、この円熟のお仕事ぶりはこれはこれで立派なプロの職人芸といえよう。
冒頭2話では他者の介在があるもののそれ以降はもっぱら1on1のベタなラヴ模様と一見単調になりがちに思えそうなところ、緩急自在のシチュ構築と各種エロ演出を惜しみなく駆使した多彩な濡れ場で最後まで飽きさせない。1話あたり18-20ページの比較的コンパクトな容量ながらポン貴花田の熟達の技にかかればたちまち抜きどころ満載のドエロいファックがてんこ盛りだ。とりわけピキピキちんこが蜜壷の奥深くまでねじこまれ柔肉でギュッとシャフトを締めつけられながら子袋の許容量いっぱいに特濃ザーメンを叩きつけられるに至る性器結合/膣内射精断面図の充実ぶりとその際のとびきり淫猥なヒロインのアクメ顔百面相がまことに辛抱たまらぬできばえで、ドスケベボディをブリブリ揺らしながら執拗に中田氏されイキ狂う咲希ちゃんの艶姿で精根尽き果てるまで自慰表明ですよ。
始終勃起しまくりの主人公ちんこを慈母のごとく優しくなだめるうち彼女もいつしか発情モード突入。着衣ではとうてい隠しきれないたわわな肢体を白日のもとさらけ出し2人は熱く激しく情交にいそしむのだ。豊かな双丘を揉みしだき敏感な部分へ口づけながらゆっくり秘密の花園へと指を伸ばすとそこはすでに準備万端。辛抱たまらず暴れん棒をねじこみ激しく内奥を貫くたび周囲に甘い吐息がもれその都度トロトロのイキ顔さらすさまがなんとも淫猥でたまらない。いよいよ感極まり四方八方へハートマークをまき散らしながらしきりに膣内射精を懇願する彼女のご要望どおり、最後はヒロインの幼なじみまんこの最深部めがけ疾風怒濤の勢いで白くねばつく飛沫を叩きつけフィニッシュ。
もとよりこの作家の描くヒロインはたいそうラヴリィかつド淫乱なのだけれど、今作の主演女優たるショートヘア巨乳幼なじみ・咲希ちゃんの造形は個人的にポン貴ヒロイン中ベスト3に入るくらい私的嗜好ド真ん中で愚息の休まるヒマもなかったですよ。これでおっぱいサイズはそのままに年齢設定が10歳くらい下がってさらにパイパンだったら抜き評価を青天井までアップしたかも知れない。それだけに物語上の要請とはいえ最初の方の抜きキャラ2名ははっきりいって夾雑物でありそのぶん実用度が下がってしまった(作者さますいません)。この連載が単行本にまとまったのちは間を置かずただちに新作がスタートと通常どおりのサイクルが回っているので、来年のいまごろはまた新しいコミックスをレヴュれることだろう。ピザッツ本誌の告知を見る限りまた熟女寄りヒロインなのは正直あまりうれしくないのだけど。

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