2020-05-03

今月の桜フロマージュ。

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-Hamao「ショコラ」ワニマガジン社 ISBN:9784862697059
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

転校生男子にひと目ぼれの少女はやがて彼の強引なアプローチですっかり肉体を開発されて……連作3本+独立短編8本+フルカラーショート1本+カラーイラストギャラリー。ささやかだったり育ってたり、おこちゃまからお姉さんまで、多種多様なヒロインとイチャラヴ模様を展開しつつ恋人まんこにガッツリ膣内射精のスウィートな光景をたっぷりとお届けの作者最新刊は通算5冊めのコミックスだ。
誰にでも受容しやすいキャッチーな作画とこれまた万人受けの甘エロ和姦とのコンビネイションでデビュー以来ワニマガ王道路線を突っ走り作家活動は順調そのもの。これだけ長年エース扱いされていれば慢心もしがちなところ、けっしてテンプレにとどまらない細やかな作劇を心がけ常にヴィジュアル面での研鑽をおこたらない謙虚な姿勢は賞賛に値する。作品産出ペースも堅調であり、一昨年8月に上梓された前単行本「温かくて柔らかくて」から2年経たずの比較的短いインターヴァルでの再会とあいなった次第。
いくばくかのザックリ感を残しつつも端整で乱れのない描線は画力至上主義のワニマガ執筆陣にあってもひときわ映える。作者本人はしばしば「カラー彩色が苦手で……」と自嘲するのだけど、表紙/裏表紙ともファンシィな雰囲気で個人的にはぜんぜんOK。現本拠地の「COMIC快楽天」および系列誌の「コミックゼロス」誌上で2017-20年にかけての掲載分を収録と直近原稿で占められているものの、巻末著者あとがきにあるとおりかなり加筆修正がなされているので雑誌の初出分とはけっこう印象が変わるかも。例によって版元公式サイト内のコミックス情報ページで内容サンプルおよび一部ショップ購入特典を確認できるので、いきなり本屋へ直行する前にそっちをチェックしておくのをオススメ。
この新作では作品解説でわざわざ各回ヒロインの年齢が明記されており、それによると下はミドルティーンから最年長で20代中盤と比較的ワイドレンジな構成。ことに主戦場たる快楽天が中途でコンビニ誌→書店売りへ移行したことでおもに下方向へのシフトが進んだ感じだ。そんなわけで従来より平均バストサイズが若干下がっていて、青い果実スキー兼おっぱい星人たる自分にとっては痛しかゆし。多彩なルックスにあわせ彼女らのキャラ造形もまた慎重に細部を違えまことに個性豊かであり、読者はみな自分だけのオキニを見つけることができるはずだ。
お話面はこのさわやかなヴィジュアルでもって王道の甘口タイマンラヴをつむいでいくいつものHamao印。同世代だったり年の差カップルだったりと関係性も多彩で、真摯に想い合う彼氏彼女の恋愛プロセスをしっとりとつむいでゆく。そんなわけで口当たり良好の正統派和姦ではあるものの帯コピーほどベタ甘専科ではなくむしろときにビターだったり理不尽だったりのシリアスなラヴ・アフェアをからめてくるのが従来からの持ち味。さすがに表立ってバッドエンドに持ちこむ作品こそないものの、熱烈な恋がいつしか世間体に屈したり思い出となって昇華されたりとわずかばかりの苦みをともないながら締めくくるお話を配置してひと筋縄ではいかないところを見せる。このへんは今回設けられた充実の作品解説とともに読み解くといっそうHamaoの意図が明確になり、読解のほどよいヒントとしてこれを添えたのはグッド。
存分にラヴ模様をくり広げつつ濡れ場もけっしておこたらないのがこの人をして10年間ずっと最前線に立たしむることを可能としている理由。全作20ページ以下という昨今の快楽天にあってもむやみにタイトな分量のなかでも滑らかな肢体をフル活用しての汗だく汁だくファックてんこ盛りでなんら寂寥感などない。とりわけHamaoヒロインで絶品なのは貧乳/巨乳問わずぷっくりとたしかな存在感を持って立ち上がったニップル描写で、双丘を存分にこね回しつつ細腰をかき抱き子宮の最深部めがけ怒濤の勢いでザーメン斉射のすばらしき光景にシンクロしながら読み手の方も気持ちよくオタマジャクシ放出。
紆余曲折ありつつもようやく本当の気持ちを確認した2人は熱く口づけを交わしながら褥へダイヴイン。生まれたままの姿となりタイトに抱き合って互いに敏感な部分を刺戟し合うとたちまち甘い声が漏れ出す。すっかり準備万端の肉ヒダを広げいきり立つシャフトをねじこんで性器どうしの真剣勝負をスタート。クリクリと乳首を刺戟しながらストロークを刻むたびほおを朱に染めハートマークをまき散らす彼女の艶姿にいっそう興奮。いよいよ感極まりのぼりつめてゆくヒロインの子宮のその奥へ最後たっぷりと白くねばつく液体をプレゼント。
毎度ながらに高水準の作画/作劇を安定供給してくれる鉄板の抜きツールにして現代日本エロ漫画のひとつのメートル原器とも言える存在だ。惜しむらくはストーリー上の都合とはいえ今回やたらとゴム付きファックや外出しフィニッシュが多く中田氏チュチェ思想者たる自分としては随所で落胆し血涙を流すことがままあり残念。とはいえ書店売りとなり制約がいっそうゆるくなった現在の快楽天に対応すべくさまざまな試みを導入する姿勢は尊敬すべきものであり、そう遠くない時期にリリースされるであろう次回作のデキにも大いに期待。このたび収録の物件中では、ショート巨乳幼なじみの勘違いから2人して初体験の「Happily ever after…」と、純情同級生JCを度重なるファックですっかりエロエロに開発「1st Love」/「2nd Lip」/「3rd Lesson」連作のガッツリ膣内射精作品たちで愚息をハードユース。

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