2011-12-01
今月の委任状争奪戦。
話○ 抜○ 消小 総合○
気弱でヘタレな主人公の仕掛ける倒錯プレイの数々を口をきわめて罵倒し難詰する隣家の美少女とのねじくれた愛の行方はいよいよ混沌として表題作長編8話+プロローグ+描きおろしエピローグ。いくつもの単行本を股にかけて大活躍してきたドSヒロイン×ドM男子の一大サーガもクライマックスの通算7冊めは成年指定としての6th。
前作「仔づくりゴッコ」の発売からほぼ1年のインターヴァルを経てお目見えのこちらは、第2作「こいのり」および第4作「少女性徴期」へ分割して収録されたタイトル・チューンの続編にして(いまのところ)完結編。当初自分はそれら既刊分も組みこみコミックス1冊にまとめればいいのに……といぶかっていたのだが、今回こちらを読み終えてみるとやはりこの形で正解なのだな、と思い直した。
まず大前提として、この人が世に送り出してきた漫画作品は世界観や登場人物がみななんらかの形でリンクしている。過去作品のあとがきや人物相関図によって単発の読み切り群から今作のような長尺シリーズに至るまでが壮大なしらんたかしワールドのワンピースであると明かされているのだ。したがってストーリーの完全な理解のためにはどのみち「興味アリ」以外の物語たちも摂取が不可欠であり、そうであればよりぬきしてもさほど意味はなく全作読破が必須となるゆえん。
クセの強いアニメ絵で描かれるゴツゴツとしたボディの女の子たちはキャリアの蓄積とともに多少の洗練は加わったもののベースラインは不変。今作ヒロインにして畏敬すべき女王様・春日さんもまたシリーズの進展とともに少女から女性へと徐々に成長はしてもその強烈な個性は失われぬままだ。というかマシンガンのような言葉責めもいっそう苛烈さを増してイジメられたい願望の男子にはたまらぬごほうびに。
そんな春日さんのサド心をことさら刺戟してしまうかのように我らがヘタレ主人公・東郷くんの情けなさもパワーアップ。彼なりに策略をめぐらせて立場の逆転を図りそれはときに成功したりもするのだけれど、そうやって増長するのもつかの間、すぐさま彼女の周到なトラップにより出し抜かれこれまで以上に屈辱的な隷属を誓わされるハメになるのだ。とりわけほかの女子と関係し自信をつけた直後に春日さんから食らうしっぺ返しは強烈で、冷たく見下されノロマだクズだとののしられながら子羊のように震え寛恕を請う東郷くんのダメっぷりに被虐嗜好の貴方ならばシンクロしまくりなことだろう。
当然のごとく濡れ場においてもそれらの関係性はダイレクトに反映。寝込みを襲ったり強要ティックに押し倒したりと最初に変態行為を仕掛けてくるのはむしろ東郷くんサイドが多いのだが、大半はプレイの最中に春日さんの下克上がなされ主導権交替。ふがいない彼のおしりをペンペンしバカちんこを玩具のようにもてあそんでは射精を強いる彼女の強権発動におびえ服従する醜態を全面フィーチャーだ。
そんな2人の主従逆転ライフに思わぬ転機が訪れるのが今作最終盤。詳細についてはせっかくの物語のキモなのだからぜひ本編を読んでいただきたいが、このシリーズにいったんケリをつけるにあたってこれまで単発的にのみ表出していた春日さんの真の想いがそのきっかけとともに明るみになる。もっとも東郷くんの方はせっかくのそれをちゃんとした形で耳にできず最後はやっぱりイジメを食らうのだが、すべてを目にしたわれわれ読み手は一連の光景をニヤニヤしてながめられるってな寸法。おそらくは幾歳月が経過したのちであろうエピローグを読み終えたのちは充実感といくばくかの寂しさにふっとため息をついてみたり。
およそMっ気の希薄な自分はしらんたかしの真髄たるこの連作をずっと苦手としてきたものの、終盤の怒濤の展開にはさすが渾身のライフワークだと感慨を新たにした。恒例のカヴァー下詳細解説によると事情が許せば続きも描きたいということなので、彼のファム・ファタルである春日さんなきあとはどうするのだろうと要らん心配をしていた自分もホッと安堵。パワフルなエロシーンとヒリヒリするような心象描写とを存分に楽しませてもらったこのシリーズのとりあえずの完結にまずは祝杯を掲げたい。
2010-12-11
今月のエコポイント。
話○ 抜○ 消小 総合○
クラスになじめない同士の転校生男子女子が友達以上の関係へgo ahead中編5話+クラスの人気者女子を視姦し楽しむ変態男子の背後に当の彼女が迫り思わぬ展開に前後編+ドS女子×ドM男子カップルの倒錯ラヴ連作シリーズ番外編ショート。ゴツゴツした独特のボディラインに装着されたうごめく女性器の収縮にたっぷりザーメンしぼり取られまくる光景がまいど素敵な作者第6単行本はマークつきとしての5冊め。
今年8月に出た非成年扱いの前作「隣のあの娘をプロデュース」から黄色い楕円界へ戻ってきての今作はメインの中編がこちらでないと絶対できないプライマリースクールボーイ&ガールのガチンコファックで、デビュー作のおこちゃまカップル群像劇が大好物だった俺歓喜。一方後半部ではこの作家のライフワーク連作「興味アリ」につながる物語群をまとめて収録し、こちらでは過剰なほど詰めこまれた科白まわしと挑発的な絵面に彩られたエキセントリックな性のありようを露呈する。
ことほどさように単行本の前/後ろでまったく傾向の違う2系統の作品を貼り合わせた構成となっているので、甘く激しくラヴラヴの白しらん/偏執狂的SM言葉嬲り芸の黒しらんのどちらかしか摂取したくない人はすぐさまページを分割すること。私的嗜好としてはハッキリと前者なのだけれど今回後者で主役を張るショート快活女子の名城さんもルックス的には大好物なので俺は結局どっちも美味しく読みました。
冒頭からのインピオもの「ふたりの転校生」はラスト1話で不思議ちゃん系女子が闖入してくる以外は1on1の小学生男女イチャラヴに徹しており、インターヴァルの「興味アリ」番外編をはさんで末尾の前後編「タノシミ」では妄想男子と倒錯女子の掛けあいエロというように、登場人物2人の濃密なダイアローグのなか濡れ場が進行するのが大きな特色。稚拙ながらもまっすぐな愛情を互いにぶつけあう中編作/男子主導の妄想セックスから攻守逆転して女子のなすがままに情動を支配される前後編のいずれも密度の高い淫肉の交わりが画面いっぱいにくり広げられる。
骨ばった肢体を組み敷きバリバリ暴れん棒を侵入させてゆく迫力満点のエロシーンはデビュー当初からの変わらぬ美点で、ヒダヒダの奥深くまで見せつけながら結合部を大写しの扇情的なアングルを多用しつつちんこまんこの天下一武道会を延々実況中継。「ふたりの転校生」では臆面もなく愛の言葉を交わしあい、また「タノシミ」ではマシンガンのごとく一方的に淫語を叩きつけてとスタイルは異なるものの、豊穣なことばたちをBGMに従えながら愛液まみれの粘膜をグリグリとこすりあわせる点では一致。きつく包みこまれたヒダヒダをさらにかき分け最深部でいよいよ辛抱たまらず怒張の先からたっぷり白濁液を放出し2人してくずおれるとようやくラウンド終了だ。
これまで同様に大サーガの一環をなすお話ゆえ全容を堪能するには既刊読破が不可欠で、また補足説明たるカヴァー下注釈のあまりの細かさに気圧されはするものの、これらを乗り越えれば君はもう陰陽くっきりの奇妙にねじくれたしらんたかしワールドの囚われ人。今回収録のストーリーもまたこの先いくらでも続きが描けそうで、次回作でどんな大風呂敷を広げてくれるのか楽しみだ。
2010-08-28
今宵のポエトリー・リーディング。
話△ 抜○ 消小 総合○
魔法学園に転入してきたひとりの少女がその強力無比な魔力を用いて生徒や関係者を訊問凌辱表題作長編7話(以下続刊)+同一世界観短編1本。反則級のムチツヤ爆裂ボディを縦横無尽にむさぼってはあらゆる液汁ぶっかけまくりのすばらしき芸風でお送りする作者第4単行本にしてこの出版社からの2冊め。なお自分は通常版を購入したが同時刊行でおっぱいマウスパッド付属の限定版もリリースされている。
エロゲ調の非常にキャッチーな絵柄で頭身高め巨乳-爆乳っ娘大量投入という根っこの部分はそのままにいっそう乳首や淫裂の美味そうな色艶だとか飛び散る精液愛液唾液涙液のじゅくじゅくとしたシズル感がアップしてヴィジュアル面は万全。また今回はファンタシーものということもあり魔物たちまでもが画力向上の恩恵を受けてその逸物やら触手などがウェット感あふれる生き生きした造形になっております。
当社での前作「淫術の館」の舞台設定を引き継いで展開のストーリーは狂言回し役たる謎めいた雰囲気の美少女・シャリィにより各回のエロピンチ担当キャラが真実追究のための手段を選ばぬ荒技の犠牲になる構成。後半部の過去回想シーンでは隠されていた真実の一端が明かされ物語はいよいよ佳境に……というところでto be continuedなので全体的なお話評価はまだ保留。まあそのへんはひとまず脇に置いといてたわわな女体の上をひたすら男根とヌルヌルしたヒモが乱れ飛ぶゴージャスな絵面を堪能するのが吉。
無数の触手をうねらせた召喚獣に全身をからめ取られた各話ヒロインズが着衣を破られたわわな乳房を露出してスタートの凌辱劇はむろんこの作品のメインディッシュで、催淫効果のあるアイテムを仕掛けられ即座に全身性感帯と化した彼女らが濡れそぼつ秘所をこじ開けられていきり立つ怒張の侵入を許す。同時に口腔やら菊門やらいくつものウィークポイントを責められてたちどころにしびれる快感に脳裡を支配されハートマークを乱舞させるさまがじつに扇情的。なんども体内に白濁液を注入され気持ちよさのあまりよがり狂うそのはしたないアヘ顔を埋めつくすかの勢いでたっぷりホワイトパックを施せばすでにそこにいるのは単なる発情したメスブタだ。
個人的には触手ものがさほどで好みではなく、またショタ父様がアナルほじられ絶頂などうれしくないシチュもあったりするのだが、それをさっ引いてもこの怒濤のエロシーン絨毯爆撃の息もつかせぬ連鎖には圧倒され愚息もご満悦。来るべき続編では今回抜き的には活躍のなかったシャリィのエロとかを期待しつつまたしても精液のストックを枯渇させられてしまった。
-しらんたかし「隣のあの娘をプロデュース」少年画報社 ISBN:9784785934545
話△-○ 抜△ 消大 総合△
一見冴えない無職男が隣人女子たちの才能をみごとに開花させついでに身体もお召し上がり表題作中編4話+短編4本。マークなし。ひとくせありそな女の子とめくるめくセックスを今回はコンビニ誌でも展開の通算5冊めにして初の非成年扱い。
一般青年誌調の普遍的なタッチに少々ゴツゴツした肢体をプラスのいささかフェティッシュな造形がデビュー当初からの持ち味で、マークつきではガチロリも描くが今回はレイティングの都合もありオール18歳以上。みなさん立派なお胸をお持ちだが他作家の描く巨乳よりは現実的なサイズで、また前述したようにうっすらアバラが浮かんでいたり筋肉の微妙なラインが見えたりと3次元的リアリティを感じさせるボディ描写は好みが分かれるかも知れない。
ヘタレ風味男子がなぜかモテモテで……な典型的ハーレムもののパターンを踏襲する冒頭連作はきわ立って特徴的ではないが、後半収録の読み切り4本はヤンデレコスプレっ娘/言葉責めSっ気歯医者さん/もと男の子が性転換/熟れ熟れ人妻が魔女っ娘衣装という具合にフリーキーなキャラメイクをしてきていて、こちらの方が断然しらんたかしテイスト濃厚。お約束を効率よく摂取の前半部と作家性を思いきって打ち出した後半部と2つの味が楽しめお得感いっぱい。なお一部見覚えのある名字の方などがおられるところを見ると、明記はないが今回の登場人物もこの作家のそれの常としてなんらかの系統樹でつながっているものと推測される。
エロシーン自体もコンビニ売り誌のそれとしては比較的容量を割かれており、景気よくまんこをおっ広げてはグイグイ如意棒を侵入させてドーンと大ゴマで膣内射精フィニッシュの力強いファック。事後クタッと横たわり依然として呼吸を荒くしながらうつろな顔で快楽の余韻にひたる彼女たちの満ち足りた表情がまたさらなる劣情を刺戟する。
そんなわけでこの人のマークなし初挑戦はまずまず無難な滑り出しといえるもののフェイタルな弱点も。これまたありがちなことだがちんこもまんこもシルエットすら判別できぬほど大きくかつ真っ白けの修整がその消しを予期していなかったであろう元原稿のよさをスポイルしまくり。数コマに分割してねっとりフェラとかM字開脚くぱぁとか本来の意図が白抜きで台なしになる場面くらいネーム段階で編集が指摘すべきだろう。この問題に関しては俺も以前は作者にその責を負わせていたが、これだけ成年誌-非成年誌のクロスオーヴァーが広がると依頼する側がとうにノウハウとして持っておかなければならないと思うので。
2009-07-12
今月の婚活シート。
- しのぎ鋭介「委員長の恋人」ティーアイネット ISBN:9784887743137
話○ 抜○ 消小 総合○
口調も行状もしごくお堅いツリ目ぱっつん委員長が恋を知り
性の悦びを覚えて徐々に変貌連作4本&描き下ろしおまけ+
短編4本。甘々ラヴからせつない悲恋までド直球の和姦ネタを
取りそろえの作者2冊め。新しさこそないが健康的でイヤミの
ないアニメ絵がハートウォームなストーリーにほどよくマッチ
していて、TIよりむしろ穏健系のコンビニ売り誌が似合いそう。
とはいえそこは黄色い楕円つき、ねちっこい濡れ場としっかり
自己主張する性器描写とがラベリングの伊達でないことを
示している。またハイティーンから20代前半あたりの女性
キャラがもれなく装備するふにふに柔らかそうなほっぺの質感は
出色で、並~やや巨のこんもり魅惑的な美乳とともにたいへん
訴求力が高い。そんな彼女たちが蜜壷を濡らし柔肉をヒクヒク
痙攣させながら挿入をおねだりし、ハードに欲棒を抽送されては
半目を閉じ息を弾ませてあえぎつつ大量のザーメンを受けとめ
絶頂。てなわけでどのおにゃのこも非常にちんこの慰安に役
立ってくれたのだが、とりわけ表紙で全面フィーチャーのきまじめ
セーラーっ娘宮代さんが八面六臂の大活躍をする「委員長」
シリーズはさすがリキが入っていてグッド。ふと覗いた性行為に
興味津々のくせに反撥してみせたり、初めての快感が忘れ
られず夜通しオナったりの絵に描いたようなツンデレぶりが
ほほえましくもいとおしい。いちどつれなくして関係が気まずく
なるも最後にはようやく自分の気持ちに素直になりパートナー
たる小早川君の求愛を受け入れたときの幸せな笑顔がなぜか
やってる猫耳ウェイトレスのコスプレとともに印象的でした。
むやみに萌えっぽさを希求するのでなければすべての和姦
ガチエロスキーに対し自信を持って推薦。
- しらんたかし「少女性徴期」ティーアイネット ISBN:9784887743120
話○-△ 抜○ 消小 総合○
人前では秘密だけど脳内は性への興味でいっぱいカップル
連作3話+ドS女子にもてあそばれ罵倒される隣人M男子連作
2話(同社前単行本より続き)+行き場のない女の子を泊めて
からなし崩し的に同居生活連作3話。中盤の継続作品をはじめ
全収録作が過去のお話やキャラと密接に連関してひとつの
世界をなしているという永井豪や松本零士もビックリの構成
なので既刊購入を強く推奨。アニメ絵の範疇ではあるものの
ザックリした質感やゴツゴツした肢体描写がとても個性的な
タッチはあいかわらずで、年齢を問わず肋骨を浮き彫りに
させ大ぶりなまんこをヒダの奥まで見せつけるフリーキーな
画面構成がたいそうエロっちい。ワニで出た作者3冊めは
大学生~勤労女性主体だったがTIに戻っての今作は高校生
メインに回帰。彼氏彼女の奇妙な性癖をスパイスに濡れ場を
進行する独特の作劇はことに前半の2本に顕著で、医学書や
エロ本で得た知識を2人で実践する課程を逐一我々に見せ
つける「ナイフリモドキ」や弱みを握った隣人男性をののしり
貶めることでさらに発情する嗜虐ヒロイン春日さんが大活躍
する「興味アリ」の倒錯ぶりは好事家にとってたまらぬご褒美。
いずれもガマン汁出してもどかしげにうごめく男根を下のお口で
ガッツリ飲みこんでは激しくこすり合わせ、陰核から膣壁まで
余すところなくご開帳しながら膣内射精されてはイキまくりの
身もフタもないエロスがマシンガンのように連射される。そう
いいつつじつはその両者より子猫ティックなおだんご髪っ娘
藤野さんの奔放でいながら純粋な愛情の発露がいとおしい
「家出少女」3本が個人的フェイヴァリット。作者お気に入りで
世評も高い「興味アリ」シリーズがどうしても肌に合わないので
△をつけようかとも思ったがこの話の存在で点数アップ。



