-氏賀Y太「デッドフラミンゴ」三和出版 ISBN:9784776991366
話◎-○ 抜○-△ 消小 総合○
吸血鬼となり突如訪れてきたクラスメイト女子に血を吸わせる代償として主人公は凌辱暴力やりたい放題前後編&描きおろし後日談+原作交換漫画2本+独立短編2本+ショートショート2本+巻頭イラストギャラリー。血しぶきと肉塊がそこらじゅうに行き交い少女の断末魔の絶叫が響きわたる壮絶なリョナ満漢全席を怒濤のごとくお届けの作者最新刊は今年に入り2冊めのコミックスだ。
いまや日本のみならず全世界にその名をとどろかせる猟奇エロの大家で、いっとき単行本リリースが途絶えていたのがこの数年来は未曾有の刊行ラッシュでファンを喜ばせている。これほどまでに発売が矢継ぎ早なのはひとつには新装版やベストセレクションなどが続いたというのもあるけれど、ジーウォークより年初に上梓された前単行本「Dr.乳児郎の憂鬱」は同人誌が初出の完全新作だった。そしてわずか半年弱の短いインターヴァルを経ての本作もまたうれしいことに全編ブランニューの作品集となる。なお三和出版物件としては2016年刊行の「絶望器官」以来およそ2年ぶり。
フォント遣いや訴求コピーなどでいかにもおどろおどろしい雰囲気をただよわせつつも、カヴァーイラストからは直截的なヴァイオレンス表現が注意深く排除されているのでちょっとキツめの調教系くらいのとらえ方をされそう。むろんそんな甘い認識は1ページ目からスプラッタなイラスト登場で雲散霧消するのだけど。それはともかく絵柄自体はむしろポップ&キュートな訴求力の高いもので、このへんは流行作品の二次創作なども抵抗なく手がけ世間のトレンドにも敏感な作者の誠実な姿勢がうかがえる。残念ながら収録作の初出一覧がないがググってみると最近になり同人で出したシリーズをまとめたもののようで作画の安定感は抜群。ちなみに著者pixivアカウントの発売告知でサンプル画像のみならず宣伝用動画まで用意して販促につとめているので、ぜひそちらを見て書店ないし通販で本作をゲットしていただきたい。
どのみちみな贓物をド派手にまき散らしながら悶死するとはいえ今回登場の女の子たちはエロ漫画的アピールもバッチリの童顔巨乳ティーンズ多めで、そのままノーマルな和姦ラヴコメに登場してもおかしくない萌えっ娘ぞろいだ。あと後述する事情によってこれまた愛らしいショタキャラまで出てくるので本作はさまざまな需要に対応できそう。いずれにしても彼ら彼女らを待ち受ける運命は総体として悲惨そのものなので読者におかれましては覚悟のうえ読み進めること。
収録コンテンツは大まかに三分され、無気力無関心風の主人公・灰江田蓮人(はいえだれんと)と、彼の前に突如吸血鬼として現れる一見クールじつはコミュ障級友女子・片霧椿(かたぎりつばき)とのハードコアな交流が描かれる長尺シリーズ「月光椿(がっこうつばき)」連作がまず冒頭から。次いでこちらも氏賀Y太に負けず劣らず強烈な個性を放ち続けるアングラエロスの第一人者・掘骨砕三との原作交換企画「屋上楽園(原作:氏賀Y太/作画:掘骨砕三)」/「人肛飼育(原作:掘骨砕三/作画:氏賀Y太)」2本が中盤に。そしてそれ以降が通常モードの読み切り群となる。
これら3つのパートのうち後半は完全にいつもの氏賀節なのでまあ読んでみてという感じだが、作画はまるで雰囲気が違うのに双方原作者の色が出まくる交換企画の2本には驚かされた。とくに掘骨原作/氏賀作画の異形生物飼育&ショタ男子人体改造もの「人肛飼育」の方は極度にグロテスクな設定なのにほのぼの感すらただよう掘骨ワールドがY太絵でさえも遺憾なく発揮されていて強烈な違和感。そしてそれらを抑え自分的にもっともグッと来たのは巻頭連作「月光椿」。巻末著者あとがきで自身述べているとおり本作はとりわけ対人恐怖症で自分から人を襲えないポンコツ吸血鬼少女・ツバキのキャラ造形が絶妙なのだ。まともに会話もできないのに主人公・レント宅へ転がりこんできては凶暴化した彼に凌辱の限りを尽くされ好き放題に肉体を蹂躙される彼女はひたすら従順に受難を受け入れる。そんな境遇に甘んじる理由はやがて徐々に明かされ、またツバキを常時殴打し四肢を引きちぎってと乱暴狼藉を尽くすレントもまたその秘められた本心が最後に垣間見えるのだが、それについては実際にみなさま自身の目でご確認を。いろいろあって最終的にこのブルータルな血と暴力の物語がどうしたわけか甘々ラヴコメっぽい空気さえまとうようになるさまに年甲斐もなくきゅんきゅんしてしまったり。
前作に引き続き横溢する暴力描写のなかにもそこそこの割合で濡れ場が含有されておりパートを限定すれば普通に股間を使役できる。もちろん手足を引きちぎり目玉をえぐり出し心臓をぶち抜いてというシーンの方が圧倒的に多いし、お話によってはエロス無視でひたすらヴァイオレンスに没頭するものもあるので注意すること。収録作のなかでもっとも抜き志向が高いのは前述の「月光椿」シリーズで、後半部の血しぶき炸裂スプラッタ絨毯爆撃に突入するまではオーソドックスな凌辱調教リョナとして受容可能。童顔巨乳オドオド系という私的嗜好にフィットしまくりなヒロインの魅力もあり、無抵抗な彼女を罵倒しビシビシ打ち据えながらガッツリ膣内へザーメン連続注入の光景で気持ちよくオタマジャクシを放出ですよ。
いつものように徹底的に救いを拒否し読者の心をどんよりさせる親子惨殺短編「遙かなる蛍が峰」のような氏賀Y太印グリグリの作品もあるけれど、原作交換企画だのちょっとハートウォームな長編だの、今回はこの人の作品としては変化球のお話が多くあって新鮮な読後感。こういうのが描けるのならスプラッタ要素皆無の純愛イチャラヴでもいけそう(まあ実際には絶対やらないと思うけど)。そんなわけで収録作のなかではワタクシ圧倒的に「月光椿」推しで、ボソボソ小声で消え入りそうな会話しかできない人間恐怖症おっぱい吸血っ娘・ツバキちゃんのドエロい痴態と一途な想いにオッサンやられっぱなしでした。
2018-06-29
2018-01-31
今年度のヘイズ・コード。
-氏賀Y太「Dr.乳児郎の憂鬱」ジーウォーク ISBN:9784862977434
話◎ 抜○-△ 消小 総合○
突如拉致された大人気アイドルは絶頂するたびに手足をもがれ無残な姿に変わり果てて/蒸発したボクサーの父に代わり弟たちを拳で養うヒロインは不条理な狂気の犠牲となり/瀕死の先輩女子を救うため彼女を愛する少女が下した苦渋の決断は……表題作シリーズ連作3話。暴力と血と内臓とが入り乱れる荒涼たる光景のなかを輪姦強姦中田氏妊娠のハードエロスが駆け抜ける前人未踏のブルータルワールドが読者の脳裡へ勢いよく叩きつけられる作者最新刊は2018年初お目見えにして当社からの第2弾コミックスだ。
この人が日本のみならず全世界にその名をとどろかせる猟奇エロ漫画の第一人者として長年君臨するリヴィング・レジェンドであることは誰もが納得するだろう。しかしながら世知辛いこの時勢を反映してか昨今はずいぶん活躍の場が狭まりいまの主戦場はどちらかというと薄い本。去年8月に同じ版元より上梓された前単行本「致死暦(ちしごよみ)」も過去単行本からの再録が中心のいわばリサイクルに近いものだった。それはそれで貴重だけれどもやはりまだ見ぬ漫画を読みたい……と思っていたところにふとリリースの報を目にしたこちら、そんなに期待せず注文し到着後いざ着荷をひもといてみたらなんとありがたいことに全品ブランニューの新作じゃないですか奥さん!
そんなわけで表紙/裏表紙をながめてみるとたしかにオーソドックスな一般青年誌調のいにしえの絵柄でなくもっと大胆に最新流行を取り入れたいま風のタッチ。ベースこそ古典的ながら二次創作等で旬の作品を次々ネタにしているだけにそれらのエッセンスを貪欲に吸収し最前線で戦えるキュートネスを自家薬籠中のものとしているのはさすが。残念ながら本文中に初出の明記がないがググってみると2017年に入りweb配信で連載されていたもののようでこれは間違いなく最新型の氏賀Y太絵。万全を期したい方は出版社提供の単行本情報ページで内容サンプルをおがめるので、そちらをチェックしたのちの購入を推奨。
後述するが今回はちゃんと抜きにも配慮した作品となっているので、登場するおにゃのこ連中も愛らしいフェイスに大ぶりのおっぱいが付属したエロ漫画購買層の最大公約数的需要にピンポイントでお応えした造形。連作それぞれに登場のヒロインいずれもリョナ要素抜きの漫画に出演すれば普通にヌキヌキしまくれるラヴリィかつ扇情的なボディデザインで個人的にも息子が辛抱たまらんですよ。もちろん氏賀Y太作品であるからには彼女ら全員に悲惨きわまりない運命が待ち受けているのですが。
本作コンテンツはやや変則的な形で、紙の雑誌だとおそらく数話構成の連載となる長めのエピソードが3つ並び、個々に異なるヒロインを配しつつ男性側の主人公としてタイトル・ロールたる赤ちゃんマスクのマッドサイエンティスト・乳児郎(にゅうじろう)博士が全編に君臨。ステージで喝采を浴びていたはずの新進気鋭のアイドル・まりなは手足を拘束され媚薬を投与された状態で目覚める。絶頂とともに身体の一部を切断される理不尽なルールのもと地下室で純潔を奪われ街中で犯されては無理やりアクメを迎えさせられその都度器官を切除される「絶頂ゲーム」、人質に取られた弟2人を解放するため私闘を強要された女子ボクサー・カンナ。一瞬の油断を突かれ敗北したのち身の毛もよだつ禁忌の罰を受けやがて妊娠した彼女にはさらなる地獄が……「血涙ゲーム」、自分をかばい瀕死の重傷を負った百合カップルの相方たる先輩を救う条件として大嫌いな男たちとのセックスを強いられる少女・秋菜(あきな)。やがてすっかり身体も癒えた先輩が目にした半月後の秋菜は一人前の黒ギャルビッチと化して「絶交ゲーム」の凄惨きわまりない物語が読者をお出迎え。いずれも氏賀Y太得意のシニカルな世界観のなか救いレスで悪意モリモリのどす黒い人間模様がくり広げられ読後感は最悪だ。とはいえその決着は三者三様で、読み手の心にただ殺伐とした印象のみを残すもの、狂気に彩られつつも登場人物たちにとってはある意味幸せな結末、博士さえも出し抜いて無残ななかにも一抹の平和を見いだしたヒロイン……これ以上述べるとネタバレになりかねないのでそれぞれのエンディングはぜひ買ってみてその目でご確認を。
四肢切断や肉体改造こそが本領でノーマルな性器どうしの摩擦運動は完全に脇役となるのがこの作家の常であるけれど、本作はめずらしくちんこまんこの合体シーンが多く描かれており女の子もちゃんとイキ顔見せて絶頂したりしていて実用性にも充分に配慮されている。むろん合間合間ではスプラッタだのリョナだのが炸裂するので暴力に耐性のない方にはまったく不向きだが、そこを注意深く避ければオーソドックスな凌辱/輪姦/近親相姦/援交ものと脳内で読み替えつつまっとうなセックスシーンを楽しむこともできるはずだ。愛らしいお顔をすっかり快感でトロけさせビッグバストを振り乱しながら子袋いっぱいに精液を注がれるさまが扇情的でたまらない。もっともその場面以上に顔面を腫れ上がるまで殴りつけられたりえぐられた眼窩へ怒張をねじこまれたり臨月のお腹から子宮を摘出されたりのホラーな行状が横溢するのだからこれまたたまりませんね(いろんな意味で)。
まったく人倫を欠いたデモーニッシュな性向と精緻きわまりない外科技術とが同居する偏執狂的な主人公に好き放題人権を蹂躙され周辺環境までメチャクチャにされるヒロインズの悪夢さながらな受難劇を頭からシッポまで味わい読後うなされること間違いなしのまいどおなじみ氏賀Y太節を今回も堪能。しかしながら同時にちんこのお供としても十全に活用することが可能という希有な物件であり、抜き至上主義の当ブログにおいてもふだんどおりの採点基準を適応できるありがたい結果に。この路線ならどうにか商業ベースに乗せていけると思うので、引き続いての新作供給を期待したいところ。収録エピソード3編のなかでは、表紙にも登場の売れっ子アイドルが薬のせいで全編イキっぱなしになりつつラージおっぱいを見せつけ景気よくまんこおっ広げながら膣内射精されまくりの(まあ同時に体躯のあらゆる部分を欠損させられまくってますが)「絶頂ゲーム」がいちばん使えましたです。
話◎ 抜○-△ 消小 総合○
突如拉致された大人気アイドルは絶頂するたびに手足をもがれ無残な姿に変わり果てて/蒸発したボクサーの父に代わり弟たちを拳で養うヒロインは不条理な狂気の犠牲となり/瀕死の先輩女子を救うため彼女を愛する少女が下した苦渋の決断は……表題作シリーズ連作3話。暴力と血と内臓とが入り乱れる荒涼たる光景のなかを輪姦強姦中田氏妊娠のハードエロスが駆け抜ける前人未踏のブルータルワールドが読者の脳裡へ勢いよく叩きつけられる作者最新刊は2018年初お目見えにして当社からの第2弾コミックスだ。
この人が日本のみならず全世界にその名をとどろかせる猟奇エロ漫画の第一人者として長年君臨するリヴィング・レジェンドであることは誰もが納得するだろう。しかしながら世知辛いこの時勢を反映してか昨今はずいぶん活躍の場が狭まりいまの主戦場はどちらかというと薄い本。去年8月に同じ版元より上梓された前単行本「致死暦(ちしごよみ)」も過去単行本からの再録が中心のいわばリサイクルに近いものだった。それはそれで貴重だけれどもやはりまだ見ぬ漫画を読みたい……と思っていたところにふとリリースの報を目にしたこちら、そんなに期待せず注文し到着後いざ着荷をひもといてみたらなんとありがたいことに全品ブランニューの新作じゃないですか奥さん!
そんなわけで表紙/裏表紙をながめてみるとたしかにオーソドックスな一般青年誌調のいにしえの絵柄でなくもっと大胆に最新流行を取り入れたいま風のタッチ。ベースこそ古典的ながら二次創作等で旬の作品を次々ネタにしているだけにそれらのエッセンスを貪欲に吸収し最前線で戦えるキュートネスを自家薬籠中のものとしているのはさすが。残念ながら本文中に初出の明記がないがググってみると2017年に入りweb配信で連載されていたもののようでこれは間違いなく最新型の氏賀Y太絵。万全を期したい方は出版社提供の単行本情報ページで内容サンプルをおがめるので、そちらをチェックしたのちの購入を推奨。
後述するが今回はちゃんと抜きにも配慮した作品となっているので、登場するおにゃのこ連中も愛らしいフェイスに大ぶりのおっぱいが付属したエロ漫画購買層の最大公約数的需要にピンポイントでお応えした造形。連作それぞれに登場のヒロインいずれもリョナ要素抜きの漫画に出演すれば普通にヌキヌキしまくれるラヴリィかつ扇情的なボディデザインで個人的にも息子が辛抱たまらんですよ。もちろん氏賀Y太作品であるからには彼女ら全員に悲惨きわまりない運命が待ち受けているのですが。
本作コンテンツはやや変則的な形で、紙の雑誌だとおそらく数話構成の連載となる長めのエピソードが3つ並び、個々に異なるヒロインを配しつつ男性側の主人公としてタイトル・ロールたる赤ちゃんマスクのマッドサイエンティスト・乳児郎(にゅうじろう)博士が全編に君臨。ステージで喝采を浴びていたはずの新進気鋭のアイドル・まりなは手足を拘束され媚薬を投与された状態で目覚める。絶頂とともに身体の一部を切断される理不尽なルールのもと地下室で純潔を奪われ街中で犯されては無理やりアクメを迎えさせられその都度器官を切除される「絶頂ゲーム」、人質に取られた弟2人を解放するため私闘を強要された女子ボクサー・カンナ。一瞬の油断を突かれ敗北したのち身の毛もよだつ禁忌の罰を受けやがて妊娠した彼女にはさらなる地獄が……「血涙ゲーム」、自分をかばい瀕死の重傷を負った百合カップルの相方たる先輩を救う条件として大嫌いな男たちとのセックスを強いられる少女・秋菜(あきな)。やがてすっかり身体も癒えた先輩が目にした半月後の秋菜は一人前の黒ギャルビッチと化して「絶交ゲーム」の凄惨きわまりない物語が読者をお出迎え。いずれも氏賀Y太得意のシニカルな世界観のなか救いレスで悪意モリモリのどす黒い人間模様がくり広げられ読後感は最悪だ。とはいえその決着は三者三様で、読み手の心にただ殺伐とした印象のみを残すもの、狂気に彩られつつも登場人物たちにとってはある意味幸せな結末、博士さえも出し抜いて無残ななかにも一抹の平和を見いだしたヒロイン……これ以上述べるとネタバレになりかねないのでそれぞれのエンディングはぜひ買ってみてその目でご確認を。
四肢切断や肉体改造こそが本領でノーマルな性器どうしの摩擦運動は完全に脇役となるのがこの作家の常であるけれど、本作はめずらしくちんこまんこの合体シーンが多く描かれており女の子もちゃんとイキ顔見せて絶頂したりしていて実用性にも充分に配慮されている。むろん合間合間ではスプラッタだのリョナだのが炸裂するので暴力に耐性のない方にはまったく不向きだが、そこを注意深く避ければオーソドックスな凌辱/輪姦/近親相姦/援交ものと脳内で読み替えつつまっとうなセックスシーンを楽しむこともできるはずだ。愛らしいお顔をすっかり快感でトロけさせビッグバストを振り乱しながら子袋いっぱいに精液を注がれるさまが扇情的でたまらない。もっともその場面以上に顔面を腫れ上がるまで殴りつけられたりえぐられた眼窩へ怒張をねじこまれたり臨月のお腹から子宮を摘出されたりのホラーな行状が横溢するのだからこれまたたまりませんね(いろんな意味で)。
まったく人倫を欠いたデモーニッシュな性向と精緻きわまりない外科技術とが同居する偏執狂的な主人公に好き放題人権を蹂躙され周辺環境までメチャクチャにされるヒロインズの悪夢さながらな受難劇を頭からシッポまで味わい読後うなされること間違いなしのまいどおなじみ氏賀Y太節を今回も堪能。しかしながら同時にちんこのお供としても十全に活用することが可能という希有な物件であり、抜き至上主義の当ブログにおいてもふだんどおりの採点基準を適応できるありがたい結果に。この路線ならどうにか商業ベースに乗せていけると思うので、引き続いての新作供給を期待したいところ。収録エピソード3編のなかでは、表紙にも登場の売れっ子アイドルが薬のせいで全編イキっぱなしになりつつラージおっぱいを見せつけ景気よくまんこおっ広げながら膣内射精されまくりの(まあ同時に体躯のあらゆる部分を欠損させられまくってますが)「絶頂ゲーム」がいちばん使えましたです。
2017-08-09
本日のミートクーポン。
-氏賀Y太「致死暦(ちしごよみ)」ジーウォーク ISBN:9784862976918
話○ モツ◎ 消小 総合△
四肢解体内臓摘出流血惨状短編10本(うち過去単行本未収録作1本)+巻頭フルカラーイラスト連作。出てくる女子みな理不尽な暴力をふるわれ臓腑をえぐられて大量出血のすえ絶命のハードコアな運命が目白押しの作者最新刊は2017年に入り初の成年向け仕様コミックスだ。なお帯コピーや各種メディアでの宣伝にも明記してあるが、本作は著者選定による傑作選集であり完全新作単行本ではないのでご注意を。
原則うちのブログではいわゆる再録集のたぐいを評価対象から外しており、本来ならこの作品もレギュレイションに従いスルーする予定だった。しかしながら購入後中身を確認すると40ページと長めの未収録作品1本が落ち穂拾いされているほか、こちらも商業では初出のイラスト類や既存作品に対しても充実した作品解説が新規に付属していたことで急遽レヴュウすることに。そんなわけで三和出版より去年刊行の、同人再録ながら商業未発表作を集めた前単行本「絶望器官」から1年弱と比較的短い間隔での再会となった。
この作家の元来の絵柄は少年漫画の流れを汲む健康的なタッチだったのだけど、エロ漫画界におけるトレンドの変遷や漫画一般の潮流を適宜取り入れ絶え間なく作画のアップデイトを果たしているのが執筆年代もバラバラなこの新刊を読むとよくわかる。今回はありがたいことに全作の初出単行本/刊行年が記されており、それによるといちばん昔の作品で2000年、直近のでは2015年と原稿にこれほどの新旧差があればヴィジュアルが変化するのは仕方のない部分。もっともそれは弱点などではまったくなく、むしろハッキリ各作の執筆時期を提示してくれたことで作風と年代との間連もわかりやすくなり、いっそうコレクターズ・アイテムとしての価値も高まろうというもの。なお出版社web内の単行本情報から内容サンプルが見られるので、表紙やこの紹介だけでピンと来ない方はまずそちらを確認すべし。
個人的にはたっぷり伏線を仕込み滔々と惨劇を描きつつ最後に驚天動地の結末を持ってきて再度ビックリな長編作にこそ氏賀Y太の真髄があると思っているものの、単なるグロでくくることのできない彼の芸風のさまざまな側面を見るには今回のような読み切り作品セレクトの方が好適だろう。もちろんどのお話だろうと流血沙汰は不可避なのだけどその関与の度合いは作品によりさまざまで、残虐行為そのものを主題に持ってくるかそれを物語の隠し味程度にとどめるかだけでもかなり印象が違ってくるのを実作品を通じ確認できるはずだ。加えて猟奇カテゴリーのなかのサブジャンル――食人/スプラッタ/刺激物責め/異物挿入/放火/頬姦/獣姦妊娠/人体切断などめくるめく人権蹂躙フルコースを目の当たりにして君のなかの人倫も良識もすっかりマヒすること必定。
そんな奇天烈な物語世界にあってセックスの要素はどうしても脇役に回りがち。さすがにノルマとして女の子の裸は全作出てくるけれど、性器挿入→膣内射精という一般的な性行為のシークエンスが描かれる作品は明確にマイノリティなのでちんこの活用には不向きだ。どちらかというと氏賀Y太作品の場合はエロス=タナトスの不可分な連鎖を改めて確認するためのスパイスとして情交が描かれるのであり、彼の描くヒロインにとってはお肌をザーメンで汚されるのもおのれ自身の血で染めるのもいわば等価なのですよ。このあたり多少は濡れ場らしいものも存在した前作より実用性は見劣りするので、黄色い楕円が付加されていても過度の期待はせぬように。
ストロングファック原理主義のこちらで本作のようなセックス要素を脇に置いた単行本を俎上に載せればどうしても総合評価は下げざるを得ず、そこは明らかにアンフェアでもあり作者さまに対してはまことに申しわけなく。しかしながら漫画作品としての評定はもちろん極上クラスで、とりわけ今回はゼロ年代前半のもはや入手不可能に近い旧作からの再録が多いぶん、最近になって氏賀Y太を知った方が改めて彼の足跡をたどるための教材としてこの上なく役立つこと疑いなし。2010年代に入ってからこの人の執筆活動は薄い本がメインとなり雑誌などではほとんどお目にかかれなくなっていたが、この単行本の版元であるジーウォークよりこのたびリョナ系アンソロジーが創刊されるので、もしそれが軌道に乗ればまた紙媒体ベースの新作が定期的に読めるようになるかも。自分自身は氏賀Y太作品はほぼコンプリートでありどの作品も楽しくもなつかしくもあったけど、とりわけ狂った世界観なのになにやら感動すら与える厳しくも愛情あふれる切断嗜好教師の物語「猿鳩先生の止事なき授業風景」や、圧倒的な膂力で少女をねじ伏せ大量のゴキブリをぶちこんでは体躯を裏返す恐ろしくももの悲しい短編「芥虫」などを感慨深く読み返した。
話○ モツ◎ 消小 総合△
四肢解体内臓摘出流血惨状短編10本(うち過去単行本未収録作1本)+巻頭フルカラーイラスト連作。出てくる女子みな理不尽な暴力をふるわれ臓腑をえぐられて大量出血のすえ絶命のハードコアな運命が目白押しの作者最新刊は2017年に入り初の成年向け仕様コミックスだ。なお帯コピーや各種メディアでの宣伝にも明記してあるが、本作は著者選定による傑作選集であり完全新作単行本ではないのでご注意を。
原則うちのブログではいわゆる再録集のたぐいを評価対象から外しており、本来ならこの作品もレギュレイションに従いスルーする予定だった。しかしながら購入後中身を確認すると40ページと長めの未収録作品1本が落ち穂拾いされているほか、こちらも商業では初出のイラスト類や既存作品に対しても充実した作品解説が新規に付属していたことで急遽レヴュウすることに。そんなわけで三和出版より去年刊行の、同人再録ながら商業未発表作を集めた前単行本「絶望器官」から1年弱と比較的短い間隔での再会となった。
この作家の元来の絵柄は少年漫画の流れを汲む健康的なタッチだったのだけど、エロ漫画界におけるトレンドの変遷や漫画一般の潮流を適宜取り入れ絶え間なく作画のアップデイトを果たしているのが執筆年代もバラバラなこの新刊を読むとよくわかる。今回はありがたいことに全作の初出単行本/刊行年が記されており、それによるといちばん昔の作品で2000年、直近のでは2015年と原稿にこれほどの新旧差があればヴィジュアルが変化するのは仕方のない部分。もっともそれは弱点などではまったくなく、むしろハッキリ各作の執筆時期を提示してくれたことで作風と年代との間連もわかりやすくなり、いっそうコレクターズ・アイテムとしての価値も高まろうというもの。なお出版社web内の単行本情報から内容サンプルが見られるので、表紙やこの紹介だけでピンと来ない方はまずそちらを確認すべし。
個人的にはたっぷり伏線を仕込み滔々と惨劇を描きつつ最後に驚天動地の結末を持ってきて再度ビックリな長編作にこそ氏賀Y太の真髄があると思っているものの、単なるグロでくくることのできない彼の芸風のさまざまな側面を見るには今回のような読み切り作品セレクトの方が好適だろう。もちろんどのお話だろうと流血沙汰は不可避なのだけどその関与の度合いは作品によりさまざまで、残虐行為そのものを主題に持ってくるかそれを物語の隠し味程度にとどめるかだけでもかなり印象が違ってくるのを実作品を通じ確認できるはずだ。加えて猟奇カテゴリーのなかのサブジャンル――食人/スプラッタ/刺激物責め/異物挿入/放火/頬姦/獣姦妊娠/人体切断などめくるめく人権蹂躙フルコースを目の当たりにして君のなかの人倫も良識もすっかりマヒすること必定。
そんな奇天烈な物語世界にあってセックスの要素はどうしても脇役に回りがち。さすがにノルマとして女の子の裸は全作出てくるけれど、性器挿入→膣内射精という一般的な性行為のシークエンスが描かれる作品は明確にマイノリティなのでちんこの活用には不向きだ。どちらかというと氏賀Y太作品の場合はエロス=タナトスの不可分な連鎖を改めて確認するためのスパイスとして情交が描かれるのであり、彼の描くヒロインにとってはお肌をザーメンで汚されるのもおのれ自身の血で染めるのもいわば等価なのですよ。このあたり多少は濡れ場らしいものも存在した前作より実用性は見劣りするので、黄色い楕円が付加されていても過度の期待はせぬように。
ストロングファック原理主義のこちらで本作のようなセックス要素を脇に置いた単行本を俎上に載せればどうしても総合評価は下げざるを得ず、そこは明らかにアンフェアでもあり作者さまに対してはまことに申しわけなく。しかしながら漫画作品としての評定はもちろん極上クラスで、とりわけ今回はゼロ年代前半のもはや入手不可能に近い旧作からの再録が多いぶん、最近になって氏賀Y太を知った方が改めて彼の足跡をたどるための教材としてこの上なく役立つこと疑いなし。2010年代に入ってからこの人の執筆活動は薄い本がメインとなり雑誌などではほとんどお目にかかれなくなっていたが、この単行本の版元であるジーウォークよりこのたびリョナ系アンソロジーが創刊されるので、もしそれが軌道に乗ればまた紙媒体ベースの新作が定期的に読めるようになるかも。自分自身は氏賀Y太作品はほぼコンプリートでありどの作品も楽しくもなつかしくもあったけど、とりわけ狂った世界観なのになにやら感動すら与える厳しくも愛情あふれる切断嗜好教師の物語「猿鳩先生の止事なき授業風景」や、圧倒的な膂力で少女をねじ伏せ大量のゴキブリをぶちこんでは体躯を裏返す恐ろしくももの悲しい短編「芥虫」などを感慨深く読み返した。
2016-09-04
今宵の焼肉叙々苑。
-氏賀Y太「絶望器官」三和出版 ISBN:9784776990901
話◎-○ モツ◎ 消小 総合○
行方不明の兄の消息をたどり秘密の地下闘技場へ足を踏み入れた少女は特殊な薬物を投与されて血まみれのバトルをくり広げ前中後編+両親の死後働きに出て生計を支える優しい姉に偏執狂的な愛情を抱く主人公は彼女を犯し隷属させるのみならず物理的に独占すべくある決断を……前後編+作者継続シリーズメイド漫画エピソード1本。抑えきれない破壊衝動そのままに凄惨な人体改造と流血のスプラッタワールドが横溢する作者最新刊はおよそ2年ぶりのコミックスだ。なお当該記事作成のためにググってみると本書はどうもアマゾン八分を食らっているようなので、代わりに書籍情報リンクはまんが王のサイトへ。
日本エロ漫画界の偉大なるダークマスターにしてグロ漫画家という存在へのパブリック・イメージを体現するこの作家も、世知辛い情勢ゆえか昨今は商業誌での活動をほとんど断念しもっぱら同人方面で執筆を続けている。紙媒体の単行本としてはじつに7年ぶりの新刊だった2014年刊行の前作「少女解剖学会」(当ブログでは未評価)も中身は以前に刊行したもののリイシューだったし、今回も収録されているのは雑誌掲載のものではなく薄い本で発表されたものだ。でも形はどうあれ一般的な流通ルートに乗る商業単行本として出てくれること自体がおそらくこのご時世では奇蹟に近いことであり、前単行本に引き続きふつうの書店で入手できる形で世に送り出してくれたことに感謝。
デフォ買いには至らずとも題材によってはときたま同人誌も購入させてもらっているので、氏賀Y太の古きよき少年漫画の流れを汲む作画がベースラインをそのままに上手いこと時代のトレンドを適宜附加して常にアップデイトを果たしているのをいつも感心しながら見つめている。二次創作もその時点で旬のネタを果敢にセレクトして、同時にもとの素材からちゃっかり最新の表現技法や女の子キャラの流行を取りこんでゆくさまはさすが長年この業界でサヴァイヴしてきた古強者の技。なお出版社公式サイト内の単行本情報ページで内容サンプルが確認できるので先にそちらを見たうえで購入可否を判断すべし。
当ブログで評価の俎上に載せるのは2007年に松文館より上梓された「女体解剖授業」以来9年ぶりのことで、帰宅後さっそく内容確認すると昔から変わらぬ流血沙汰の雨あられに気分は高揚。氏賀Y太漫画における箸休め的作品でいろんなところに顔を出す「まいちゃんの日常」エピソード1編以外は続きもの2本(前中後編1本/前後編1本)と、読み切りもしくは短編連作主体のこの作家としては比較的レアな構成だ。とくにもっとも多くの分量が割かれた姉弟相姦前後編「すず姉の墓」はヒキニート主人公の壮絶なクズっぷりと聖母のごとく彼を見守り尽くし続ける姉との対比が切なくもえげつなくて心にチクチク刺さる。すがすがしいほど人体破壊にフォーカシングしたもう一方の続きもの「暴発系三年生 森屋愛」が逆にジャンプ漫画的爽快感すらかもし出しているのとは対照的に性的執着のやるせなさ/業の深さをとことん掘り下げてゆくストーリーテリングは出色で、氏賀Y太作品のなかでもとりわけ臓腑をえぐるようなオハナシだ。ついに姉も自分も一体化しエクスタシーにひたっていた主人公を待ち受けるシニカルな結末はぜひみなさま自身の目でしかと見届けてもらいたい。
収録3編中で抜き物件として援用可能なのは実質「すず姉の墓」だけで、それ以外の作品はサーヴィスカットにもならない程度の裸しか出てこないので(内臓はイヤというほど露出しますが)ちんこを握るには不向き。そうはいっても別名義でスプラッタ要素いっさいなしのごくノーマルなエロ漫画も手がけるだけに、すず姉のキュート&ラヴリィな顔立ちに肉感的な肢体が組み合わさせるボディデザインはやけに煽情的で、彼女が最愛の弟にして本作主人公・ケンちゃんにさんざっぱら犯され休むいとまもなく精液注がれまくる光景が読者の勃起中枢をハードヒット。氏賀Y太漫画の常で彼女も無事ではいられず中盤以降はダルマ状態で延々ファックされることとなるのだが、それさえも彼女のたわわなバストやぷっくりふくらんだ秘部をむしろきわ立たせ交合シーンをいっそう艶やかに彩るのだ。眠る時間以外の日常すべてをセックスに充て脇目も振らず愛欲生活に没頭し互いの体躯をむさぼりあう2人の浅ましい情景を目の当たりにして股間の摩擦運動もはかどりまくること疑いなし。とはいえそれらは結局のところ服飾に過ぎず、最終的には大量の血漿が乱れ飛び肉片が四方八方へ飛び散るカタストロフへと収束するのでその前までにスペルマ放出をすませておこう。
ひさしぶりにじっくりと腰を据えてこの人の作品を堪能しブルータルな破壊衝動の臆面もない発露を目にして心身ともほっこり。この手の題材にもっとも理解のある出版社でさえもはや継続的に氏賀Y太作品を載せるのはタブーとなってしまっているらしき現状には嘆息するしかないが、ともあれ同人誌ででも作品を発表し続けてくれさえすれば本作のような商業単行本化のチャンスはあるはずで、次作以降のリリースにも大いに期待したいところ。収録作のなかでは抜きにお話に暴力にとひと粒で3度美味しい前後編「すず姉の墓」がやはり白眉で、すず姉の慈母そのものの言動やうって変わって淫猥な痴態をさらけ出す光景を前にすれば主人公の我執にも思わずシンクロしてしまうこと必至。
話◎-○ モツ◎ 消小 総合○
行方不明の兄の消息をたどり秘密の地下闘技場へ足を踏み入れた少女は特殊な薬物を投与されて血まみれのバトルをくり広げ前中後編+両親の死後働きに出て生計を支える優しい姉に偏執狂的な愛情を抱く主人公は彼女を犯し隷属させるのみならず物理的に独占すべくある決断を……前後編+作者継続シリーズメイド漫画エピソード1本。抑えきれない破壊衝動そのままに凄惨な人体改造と流血のスプラッタワールドが横溢する作者最新刊はおよそ2年ぶりのコミックスだ。なお当該記事作成のためにググってみると本書はどうもアマゾン八分を食らっているようなので、代わりに書籍情報リンクはまんが王のサイトへ。
日本エロ漫画界の偉大なるダークマスターにしてグロ漫画家という存在へのパブリック・イメージを体現するこの作家も、世知辛い情勢ゆえか昨今は商業誌での活動をほとんど断念しもっぱら同人方面で執筆を続けている。紙媒体の単行本としてはじつに7年ぶりの新刊だった2014年刊行の前作「少女解剖学会」(当ブログでは未評価)も中身は以前に刊行したもののリイシューだったし、今回も収録されているのは雑誌掲載のものではなく薄い本で発表されたものだ。でも形はどうあれ一般的な流通ルートに乗る商業単行本として出てくれること自体がおそらくこのご時世では奇蹟に近いことであり、前単行本に引き続きふつうの書店で入手できる形で世に送り出してくれたことに感謝。
デフォ買いには至らずとも題材によってはときたま同人誌も購入させてもらっているので、氏賀Y太の古きよき少年漫画の流れを汲む作画がベースラインをそのままに上手いこと時代のトレンドを適宜附加して常にアップデイトを果たしているのをいつも感心しながら見つめている。二次創作もその時点で旬のネタを果敢にセレクトして、同時にもとの素材からちゃっかり最新の表現技法や女の子キャラの流行を取りこんでゆくさまはさすが長年この業界でサヴァイヴしてきた古強者の技。なお出版社公式サイト内の単行本情報ページで内容サンプルが確認できるので先にそちらを見たうえで購入可否を判断すべし。
当ブログで評価の俎上に載せるのは2007年に松文館より上梓された「女体解剖授業」以来9年ぶりのことで、帰宅後さっそく内容確認すると昔から変わらぬ流血沙汰の雨あられに気分は高揚。氏賀Y太漫画における箸休め的作品でいろんなところに顔を出す「まいちゃんの日常」エピソード1編以外は続きもの2本(前中後編1本/前後編1本)と、読み切りもしくは短編連作主体のこの作家としては比較的レアな構成だ。とくにもっとも多くの分量が割かれた姉弟相姦前後編「すず姉の墓」はヒキニート主人公の壮絶なクズっぷりと聖母のごとく彼を見守り尽くし続ける姉との対比が切なくもえげつなくて心にチクチク刺さる。すがすがしいほど人体破壊にフォーカシングしたもう一方の続きもの「暴発系三年生 森屋愛」が逆にジャンプ漫画的爽快感すらかもし出しているのとは対照的に性的執着のやるせなさ/業の深さをとことん掘り下げてゆくストーリーテリングは出色で、氏賀Y太作品のなかでもとりわけ臓腑をえぐるようなオハナシだ。ついに姉も自分も一体化しエクスタシーにひたっていた主人公を待ち受けるシニカルな結末はぜひみなさま自身の目でしかと見届けてもらいたい。
収録3編中で抜き物件として援用可能なのは実質「すず姉の墓」だけで、それ以外の作品はサーヴィスカットにもならない程度の裸しか出てこないので(内臓はイヤというほど露出しますが)ちんこを握るには不向き。そうはいっても別名義でスプラッタ要素いっさいなしのごくノーマルなエロ漫画も手がけるだけに、すず姉のキュート&ラヴリィな顔立ちに肉感的な肢体が組み合わさせるボディデザインはやけに煽情的で、彼女が最愛の弟にして本作主人公・ケンちゃんにさんざっぱら犯され休むいとまもなく精液注がれまくる光景が読者の勃起中枢をハードヒット。氏賀Y太漫画の常で彼女も無事ではいられず中盤以降はダルマ状態で延々ファックされることとなるのだが、それさえも彼女のたわわなバストやぷっくりふくらんだ秘部をむしろきわ立たせ交合シーンをいっそう艶やかに彩るのだ。眠る時間以外の日常すべてをセックスに充て脇目も振らず愛欲生活に没頭し互いの体躯をむさぼりあう2人の浅ましい情景を目の当たりにして股間の摩擦運動もはかどりまくること疑いなし。とはいえそれらは結局のところ服飾に過ぎず、最終的には大量の血漿が乱れ飛び肉片が四方八方へ飛び散るカタストロフへと収束するのでその前までにスペルマ放出をすませておこう。
ひさしぶりにじっくりと腰を据えてこの人の作品を堪能しブルータルな破壊衝動の臆面もない発露を目にして心身ともほっこり。この手の題材にもっとも理解のある出版社でさえもはや継続的に氏賀Y太作品を載せるのはタブーとなってしまっているらしき現状には嘆息するしかないが、ともあれ同人誌ででも作品を発表し続けてくれさえすれば本作のような商業単行本化のチャンスはあるはずで、次作以降のリリースにも大いに期待したいところ。収録作のなかでは抜きにお話に暴力にとひと粒で3度美味しい前後編「すず姉の墓」がやはり白眉で、すず姉の慈母そのものの言動やうって変わって淫猥な痴態をさらけ出す光景を前にすれば主人公の我執にも思わずシンクロしてしまうこと必至。
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