- う~とむ「妹大好き」松文館 ISBN:4790113523
短編9本+ショート2P。リアル系とぷに系のハイブリッドな作風でガチンコエロなロリものという基本線に変化はないが、今回は非ロリが2本混入しているのでピュア幼女嗜好の方は注意。
そろそろ絵柄の古さを隠しきれなくなってはいるけどいくつかの作品(とりわけ巻末のショート)で描線を今っぽくしようという試み(「もえたん」調?)がかいま見れる。
個人的にはこのへんのマイナーチェンジがうまくいけばまだまだ延命できる作家だと思うので、エロ濃度は保ちつついい方向に変わってもらいたいところだ。
まだ古いタッチが主流なのと松文館の単行本の宿命で消しがひどく評価は落としたが、次作以降に期待。
- あきひこ「Hな楽園」桃園書房 ISBN:4807839705
学園連作4話+親子丼2話+兄妹相姦2話+母子相姦短編。表紙の絵柄に忠実な、モリスをさらに泥臭くしたような80年代アニメタッチの描線。内容らしきものはほとんどなくてひたすら性交一点張りとはなはだ実用的な作品。
エロ漫画に作品性を求める向きには間違ってもオススメしないが、抜きツールとしては立派な仕事。たぶん俺を含めてレヴュウを書いたりそれを読んだりするタイプの人間には敬遠されそうで、その手のインフォメーションをほとんど脳裏に入れない一般人へアピールする系統の作品。
ほぼ巨乳一辺倒なのと和姦オンリーなのでそのへんが好みでない人以外は大丈夫かと。
- 昭嶋しゅん「NATURAL SCIENCE」晋遊舎 ISBN:4883804321
学園ラヴコメ表題作全8話+短編2本。作者の前の単行本のキャラが乱入していたりするので予備知識として既刊2冊を購入しておいた方がいいかもしれない。
ドタバタな導入で始まって最後はしんみりという王道なストーリーだけど、ゲストキャラのエロを毎回挿入という縛りのせいかいまいちまとまりのない印象で話評価減点。これまでの単行本を読んでいても長編よりは1話完結系の方が向いている感じ。
ただ個人的にはこの人の最大の魅力だと思っているM字開脚で中出しフィニッシュがしっかり貫徹されていてそこは好印象。このフックがあるからデフォ買い作家をやめられない。多少人体のデッサンが狂っていたって「それはそれ、これはこれ!」さ。
- 大林森「魔法少女マヂカルペンチ」晋遊舎 ISBN:4883804313
オール短編全11本。前作はサイバーパンク調の比較的暗い話が多かったけど今回はやや日常寄り・ライト系の比率が増えた印象。
冒頭の表題作をはじめとする徹底的なバカ話なんかは新しい傾向。しかしながらその分抜きツールとしてはお得度が下がってしまい、○×式評価だとややつらい結果に。CG絵は華やかだし基本的な画力は水準以上の人なのでそこらへんの評価軸を盛りこめればもっと高得点になるところ。
ただ前作からそうだけど男子も女子もやたらとマッシヴというかメリハリのありすぎる肢体描写なんで、フィジカルオリエンテッドなタッチが嫌いな人には向かない。あとロシア・ソヴィエトスキーの俺としてはシベリア育ちの許婚っ娘のロシア語が思いっきり間違っているのが気になるのだがほとんどの人には関係ないので無問題かと。別の短編のなかのスペイン語に関しては俺には正誤のチェックはできません。
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