今月のナロードニキ。

• 水上桜「ミダラナメス」東京三世社 ISBN:4812611970

話△ 抜○ 消小 総合○

オール短編全9本。前作で開眼して今回はデフォ買い。
地味なキャラ造形と新味のないストーリーテリングというネガティヴファクターを抱えながらも、肉感的な肢体描写といい感じのアクメ顔で抜きツールとしてはあいかわらず強力。
年齢も少女～熟女までと幅広く、制服プレイやら親子丼やら定番ながらもそれなりにシチュも充実。萌えっぽくないとダメな人にはオススメできないが、おとなしく目立たない娘がじつは淫乱で……なパターンが大好物な方にはこの作者はど真ん中ストライクかと。
まさしくその王道な展開の地味眼鏡っ娘妄想もの「窓の中」が個人的お気に入り。

• 瀬菜モナコ「イチャメチャ」ティーアイネット ISBN:4887741529

話○ 抜○ 消中 総合○

作者処女単行本短編7本+ボーナストラック3本。コミメガで知った人なのでTIでの掲載分はまったくの初見。
アニメ+エロゲ+少女漫画のいま風のタッチをいい感じにシャッフルしたようなキャッチーな絵柄で巨乳主体のガチンコエロという最新流行の作風。妙に濃い表紙の印象よりはもう少しさっぱりした感じなので注意。個人的には九巴昭彦っぽいと思ったがどんなもんでしょう。
やや大きめの乳輪とゴムマリのようにハリのある乳房ををフル活用して陥没乳首を勃起させたりミルク吹き出させたりと乳方面のエロ描写が充実。1本だけある凌辱輪姦ものとラストの2組カップルダークもの以外はおおむねライト系主体なのでまあ万人向けだろう。
例によって無粋な白抜き・黒抜き消しがなければさらによかったのだが、おそらくコアで出るであろう次作に期待。

• 葵ヒトリ「お姉さんのハズカシイコト」一水社 ISBN:487076606X

話○ 抜○ 消小 総合○

たゆんたゆんな巨乳系全8本。途中非成年をはさんで3年ぶりの単行本とのこと。
明らかに少女漫画・レディース系の影響を色濃く感じるスタイリッシュな絵柄で正直抜きにはどうかなあというのが前作までの印象だったのだが、抜きツールとしての充実を図るべく巨乳ものにシフトした甲斐があり、だいぶエロな男子たちのニーズに応えられるようになったと思う。おそらくは同社のゼロの者を見習えとか指導されたのだろうが、ぐずぐずな肉体の崩れ感を上手に移植しつつ微妙に違う世界を展開していていい感じ。
まだ多少レディース系の匂いは残すものの、これくらいなら個性として許容できる範囲。とにかく絵柄が第一関門なので表紙・裏表紙を見て大丈夫な方なら次のステップへ。