2006-11-10

本日のグルッポ63。

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  • 小暮マリコ「夕立が止む前に」ティーアイネット ISBN:4887742045
話○ 抜○ 消中 総合○

大柄女教師×小柄男子生徒純愛前後編+オンボロアパート舞台ラヴコメ中編3話+短編5本。
下はミドルティーンからだがメインは比較的年齢高めで(まあ童顔キャラだからさほど年相応には見えないが)、みなさん巨大なマシュマロ装備。ジェームスほたて名義ではあんまりガチエロを描いてくれなくなったがこちらの名前ではあいかわらずドエロでうれしい。ただTI登場直後のような犯るだけ漫画ではなく、よりキャラの内面や心の動きを掘り下げた造りの作品が増えてきて作劇の深化がうかがえる。
もちろんこの人の最大の美点であるところの、ざっくりしたタッチで描かれるほわほわ丸顔キャラの愛らしさやむしゃぶりつきたくなるような巨乳描写だとか快感で表情もうつろに喘いでいるところに気持ちよく膣内射精したときのたしかな抽送感などは健在。
貧乳スキーには絶対向かないのとTIの宿命の白抜き消しが興ざめではあるがいつもニコニコ安定銘柄。
話○ 抜○-◎ 消中 総合○

オール短編全6本+描き下ろし後日談ショート×3。いまはMujinを定期購読していないので新人作家はギャンブルなのだがこれは大当たり。
この出版社にしてはめずらしくいま風のタッチで、第1印象としては水上桜+RAYMON÷2ってなとこ。漫画以外の映像メディアにとんとうとい俺ですら見たことのあるようなキャラがけっこういるのが気になるがキャッチーさは充分。表紙/裏表紙のカラーよりもむしろ白黒の方がムチムチ感がはっきりするめずらしいパターン。
1本だけ貧乳ものがあるが資質的には明らかに巨乳作家で、柔らかそうな肢体やぷっくりまんこを存分に活用する良質の抜きツール。収録本数は少ないがそのぶん1本あたりのヴォリュームが尋常でなく、どれも複数回こなしまくる充実度の高い構成。どちらかというと女子主導型でウブな男子を経験豊富な女の子がリードするのがメイン。
ことに気に入ったのが完璧超人系彼女に童貞を奪われた主人公との身体だけの関係から始まるラヴストーリー「キモチイイの好き?」。ときおりデッサンが狂ったコマがあったり初期作品は現在の絵柄とちょっと違ったりと若干の疵はあるがこの作品をはじめとして光る要素多数。今後はぜひデフォ買いで。
話○ 抜○-△ 消極小 総合△

偽装恋人連作2話+短編10本。まいどおなじみ表題にちなんだ装幀は今回もばっちりで、紫ベースの繊細な色遣いが美しい。
アニメ絵とBL系のアマルガムのさわやかなタッチでありながらグロくならない程度にリアル系のちんこまんこ描写で抜き度をアップというレンリマジックが今回も冴えわたる。ミドルティーン~大人、並乳~巨乳と各種取りそろえの全方位外交で、こっ恥ずかしいくらいにラヴに満ちあふれたストーリーラインが萌え嗜好の貴方にはぴったりフィット。
とまあ美辞麗句を並べつつ評価が前作までより低いのは、ことにアダルト寄りのキャラの話になると完全に見た目も作劇もレディコミそのものになってしまっているから。完成度がさらに高くなっているのは認めるけど、これはもはや「野郎用抜き漫画」ではない。ラストの大人系キャラの初期作品2本の方が未熟だけどまだ節度を感じられる。ちんこを握るための漫画でまで馬ヅラ男やウザ思考女見たくないんだよ俺は!(女性の方すいません)。だからといっていっしょに収録されていたショタ話とかベタオタネタに走られるのももっと困るが。
ちゃんとそのどちらでもない従来路線の抜き喚起力抜群の作品もあるだけに非常に複雑な気分。
話△ 抜○-△ 消極小 総合△

お嬢様×奉公人ラヴもの正編&続編フルカラーショート+幼なじみ同士連作2話+短編7本。
処女作は前述の鈴玉レンリと比較検討してレディコミ臭の強さゆえ回避したが、いい意味で媚び媚びな表紙とメガストアHに載った短編がよかったので今回購入。
とはいえじっくり読むとやはり通常の男性向けとは一線を画したストーリーライン&萌えポインツで、強めの乙女回路を保有していないと対応は厳しそう。描写そのものはばいんばいんな乳&しっかり描写されたちんこまんこで過不足はないのだが。
「ばんがいち」のようなある意味隔離病棟みたいなところだけで活躍するのならこれで問題ないけど、今後も成年誌で描いていくのならもうちょっと野郎マインドを身につけてもらいたいところ。進歩は着実にしていると思うので期待。
話△ 抜○ 消極小 総合△

女生徒×男性教師オムニバス連作2本+短編8本。もろ少女漫画系の絵柄でありながらゴリゴリの凌辱調教長編でおなじみの人だが、これはそれ以前に描いていた(1本最近のがあるが)単発和姦もの拾遺集。
絵柄と作風のギャップを楽しむ「未熟な果実」シリーズとはうって変わって見た目どおりのほのぼのラヴを堪能できる。旧作主体ながらエロシーンはかなり実用寄りに振ってあって、巨乳メインのちょっと頭ゆるめヒロインたちにバリバリ中田氏。長編ではお目にかかれない崩し顔なんかも豊富で、ちゃんとギャグ描写もできるんだと感心しきり。
男子キャラが露骨にBL/レディコミまんまなのと今日の比較対象の作家たちに比べると性器描写が甘いのが弱点だが、これまでのガチンコSM路線に食傷ぎみだった人にはよい癒しツール。てかこっちが本性じゃないかと疑っちゃうのだが。


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