- かたりの犠牲「パンツを引き下げて」松文館 ISBN:4790118460
オール短編全10本。名字の部分だけひらがなにしたと思ったらいまは桃姫とかでまったく違うペンネームで描いていて、あとがきを信用するなら今後はそちら名義に完全移行だとか。
ちょっといびつですらあるディフォルメきつめの個性的なタッチは好き嫌いの分かれるところだが、極端にメリハリのきいたボディをアクション映画のように縦横無尽なパースで描くエロシーンはとにかく派手。
前作がやけに近親やショタ和姦多めだと思ったら今回は一転悪い人にガッツリ輪姦される系が増加(以前の路線もあるけれど)。とはいえこの人の凌辱系はラストにスチャラカなオチを用意したりしてさほど陰惨さがないのが救いでもあり、徹底バッドエンド嗜好の方にはもの足りなくもある。
個人的にはどっちもいけるクチだがあいかわらず目と目がやけに離れた顔の造作がまだ受容しづらくて評価を落としてしまった。ノリは好きなのでもう少し人間ぽい表情になるとうれしい。
- 藤ノ宮悠「姉のニオイと僕の汁」一水社 ISBN:4870766485
どこをとってもお姉さん×ショタな短編全9本。実姉から姉貴分、年上メイドから男勝りの魔道士までひたすら歳の差カップルでほのぼのラヴラヴと。
なつかしさを感じる往年の少年向けアニメ絵でありながらエロシーンは容赦なく。やんちゃ少年の暴走を鷹揚に受け止めながら包茎ちんこを優しく剥き剥きし、しとどに濡れたパックリまんこに導いて気持ちよく中田氏させてくれるお姉さんたちが素敵です。
ショタものを描く人にありがちなふたなりだの女装だのの夾雑物を断固混ぜていないのも性的嗜好が超保守的な俺には福音。とうに登場人物たちの倍は年食っているような貴方もこの本を手にすれば気分はヴァーチャル弟分。一部の作品を除けば直面する現実を軽やかに回避しておいしい部分だけをつまみ
食いできる甘美なおかず。
いまとなっては明らかにオールドファッションドな絵柄と(画力そのものはむしろかなり高いのだが)あか抜けない装幀がマイナス点だがそこが無問題な姉好きなら全力で確保のこと。
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