- まよねーず。「少女型性処理用肉便器」ティーアイネット ISBN:9784887743199
話◎ 抜○ 消小 総合○
全女性が性奴隷となり共同生活を行う近未来での愛と友情
中編3話+肉便器として従事した10年のクロニクル1本&描き
下ろし別エピソード+短編3本。クールなタッチでシュールな
シチュをありふれた日常のように淡々と描ききる作者2冊め。
前作はOLものということでろくにチェックもせず回避したが
ティーン中心らしいと知りおずおず挑戦の今単行本を読んで
己の不明を深く恥じる次第。のっぺりとして華のないやや
古めの絵柄はカラーでも白黒原稿でも印象は大差なく、表題や
帯の惹句で顧客を引きつけようとするも店頭でのインパクトが
見劣りするのは否めない。しかしいざ手に取らせればこっちの
もの、冒頭から全裸の女性が立ちんぼで精液たれ流している
絵ヅラでツカミはOK。物語によって多少設定を違えてはいる
ものの、どれをとっても女の子の人権が限りなく制限/侵害
されてるのに誰もそれを変と思わない不条理ワールドばかりが
展開されていて思わずクラクラ。そんな世界では肉便器や性
処理の道具になることが事務職とか販売員に就くのと職業
倫理上ではほとんど変わらずに一般的な事象として受け入れ
られている。よって器具で乱暴にまんこ拡げられようがフィスト
ファックでガバガバになろうが若干ハードめのお仕事こなした
程度の意識しかないのがすごい。そんななか女子どうしの助け
合いや彼女たちの心の成長が並行して描かれ、最後に新しい
一歩を踏み出すに至ってはなにやらふつうに感動させられて
しまったり。こういう異常な状況下では情感に乏しい独特の
画風がむしろ最適に思えてきて、プレイは過激ながら妙に
朴訥としたエロシーンが心安らかな抜きを保証してくれるのだ。
萌えとかそういうのをお望みの方には間違ってもお勧めでき
ないが、なにものにも似ていない創作料理のような食感は
クセになりそう。
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