2009-09-06

今夜のロシア的倒置法。

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  • まよねーず。「少女型性処理用肉便器」ティーアイネット ISBN:9784887743199

話◎ 抜○ 消小 総合○

全女性が性奴隷となり共同生活を行う近未来での愛と友情

中編3話+肉便器として従事した10年のクロニクル1本&描き

下ろし別エピソード+短編3本。クールなタッチでシュールな

シチュをありふれた日常のように淡々と描ききる作者2冊め。

前作はOLものということでろくにチェックもせず回避したが

ティーン中心らしいと知りおずおず挑戦の今単行本を読んで

己の不明を深く恥じる次第。のっぺりとして華のないやや

古めの絵柄はカラーでも白黒原稿でも印象は大差なく、表題や

帯の惹句で顧客を引きつけようとするも店頭でのインパクトが

見劣りするのは否めない。しかしいざ手に取らせればこっちの

もの、冒頭から全裸の女性が立ちんぼで精液たれ流している

絵ヅラでツカミはOK。物語によって多少設定を違えてはいる

ものの、どれをとっても女の子の人権が限りなく制限/侵害

されてるのに誰もそれを変と思わない不条理ワールドばかりが

展開されていて思わずクラクラ。そんな世界では肉便器や性

処理の道具になることが事務職とか販売員に就くのと職業

倫理上ではほとんど変わらずに一般的な事象として受け入れ

られている。よって器具で乱暴にまんこ拡げられようがフィスト

ファックでガバガバになろうが若干ハードめのお仕事こなした

程度の意識しかないのがすごい。そんななか女子どうしの助け

合いや彼女たちの心の成長が並行して描かれ、最後に新しい

一歩を踏み出すに至ってはなにやらふつうに感動させられて

しまったり。こういう異常な状況下では情感に乏しい独特の

画風がむしろ最適に思えてきて、プレイは過激ながら妙に

朴訥としたエロシーンが心安らかな抜きを保証してくれるのだ。

萌えとかそういうのをお望みの方には間違ってもお勧めでき

ないが、なにものにも似ていない創作料理のような食感は

クセになりそう。

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