- 大見武士「月刊 哀川編集長(1)」少年画報社 ISBN:9784785932602
話○ 抜△ 消大 総合△
エロ漫画誌ヒラ編集の主人公のところにやってきた敏腕女性
編集長はとっても純情可憐で表題作長編7話(以下続刊)。
マークなし。ローション漫画で有名なこの人をしかし俺は
題材の特殊さゆえに敬遠していたのだが、各所でやたらと
評判がいい本作品の紹介を目にしてこれならいけそうと初
チャレンジ。なお今回はその代名詞であるところのローション
プレイ皆無なので、そっち目当てで購入予定の方は注意。
物語の主軸はタイトル・ロールのスタイル抜群長髪メガネ
女子・哀川さんと彼氏たる部下・今井くんとの社会人同士
とは思えないほのぼのラヴなのだが、これはストーリー漫画の
体裁を採りつつその本質は哀川さんのキュートな喜怒哀楽
百面相を心ゆくまで堪能するツール。サムライ口調の哀川
さんがキリッとしたりデレてみせたりとクルクル表情を変える
さまがたまらなく愛らしく、すっきりスマートで魅力的な描線
ともあいまって読んでるこっちが思わずニンマリ。爆乳すぎず
小さすぎずのジャストサイズおっぱいをプルプル揺らしながら
ほおを真っ赤に染めて快楽にもだえる濡れ場もまたグッドで、
知識先行で実践がともなわないのを彼氏のリードで徐々に
開花させられてゆくさまが王道ながらよろしい。他の編集部員
にはナイショのこの恋もすっかり進行したところでライヴァル
らしきヤサ男を出し次巻突入の巧みな手綱さばきで2巻を
買わざるを得なくさせる近江商人ばりの豪腕はライトエロ
長編のお手本だ。慎太郎シールつき誌のなかではマイルドな
部類のヤングコミック中でもひときわ穏健な性交描写で抜き
的には正直期待薄ではあるものの、キャラ立てに成功すれば
読みものとして勝ったも同然というのをこの単行本で実感
できることだろう。
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