今夜の飯盒炊飯。

• 天童一斗「人妻インモラル」竹書房 ISBN:9784812474167

話△ 抜△ 消大 総合△
ねっとり崩れかけの熟れた肢体を縦横無尽に駆使しながら
あらゆる手管で男の精を搾取しまくり短編10本。マークなし。
このペンネームを用いるようになってからの2冊めとなる
今回も黄色い楕円つきで刊行された前作に劣らぬ正調ガチ
エロ物件だ。タイトルどおりの人妻さんは半分ほどだが、その
他のヒロインも家庭教師/女上司/年上彼女/女性師範という
具合に年長系で統一。いまとなっては泥くさい90年代風
アニメ絵もまたこうした題材にはたいそうマッチしていて、
モデル的洗練とは対極の地母神めいたどっしりボディが男
どもの原初的な肉欲を喚起せしめる。コンビニ誌掲載分ゆえ
凌辱主体の前作に比べるとストーリー展開はずいぶん穏健で、
物語的うまみの希薄なライトエロコメに終始。そのぶん受容の
ハードルはこれまでになく低く、氏賀Y太名義のものはもちろん
ひとつ前のコミックスでも勇気をふるい起こせなかった向き
には格好の入門書だ。どの話をとってもイージーにまんこを
解放してはサクサク乱れてくれるのでもよおしたときすぐさま
実用になるのがうれしいところ。質量も容積もすべてが大
ぶりなエロパーツをブリブリ振り回す濡れ場はドメスティック
ながらもいたく扇情的であり、両サイドからマリのように
巨大な乳房を揉みしだきだらしなく濡らした蜜壷を激しく
突き上げるたび獣のように咆吼するメスどもの浅ましい姿に
交感神経を刺激されっぱなし。またことに人妻もので顕著
なのだが、彼女の夫とどちらのセックスが気持ちいいか感想を
強要して「アナタの方がいいのおっ」と服従の科白を吐かせる
のが読者の内なる征服欲を満たしてくれ興奮度アップに貢献
してくれる。1ページまるごと使っての大股開き膣内射精
フィニッシュが夢も希望もない白抜き修整によって台なしに
されるのがいかにも惜しいものの、行為そのものはマーク
つきになんら遜色のない優秀な精液分泌支援物資といえよう。