2010-09-21

本日の饒舌スタッカート。

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-NO.ゴメス「グラビティ・ダイ」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784860329761
話△ 抜○-△ 消小 総合△

とらわれの相棒を救出すべく謎の要塞に挑んだヒロインが遭遇する恥辱と快楽の甘美なトラップ表題作長編6話+短編3本。りりしくキュートなおっぱいっ娘が身体の自由を奪われ幾多の男どもにレイプされながらガッツンガッツン淫穴をほじくられては浅ましくイキまくるさまがなんともエロっちいこの人じつに2年ぶり刊行の2冊め。
エロゲーの世界からそっくりそのまま抜け出てきたみたいなアニメ調の絵柄でもって乳首や女性器などエロパーツをやたらと強調したじつに合目的的なボディバランスがいかにもこれから抜かせてやるぜ!という風情で頼もしい。処女単行本にあたる前作では端正ながらいまいち股間に訴えかけてこないキレイキレイした肢体描写だったのが、このへんの急速な進歩には目をみはった。1本だけ初出の古い巻末短編と直近のものであろう冒頭長編とを見比べるとその成長ぶりがよくわかるだろう。
ストーリーラインはこの出版社伝統のガチ凌辱定型展開で、未来舞台の表題作および現代もの+αの読み切り群のいずれにも触手だのTSだの魔法少女だのアサシンだのの非日常的エレメントを附加した二次ドリ王道路線。異形どもの圧倒的な力に屈した誇り高き女性キャラが屈辱に身を震わせつつも誘惑にあらがえず肉欲の虜にその身を堕としてゆくという黄金パターンをゲップが出るほど堪能できる。
デビュー当初からの達者な筆致で豪快なアクションシーンからおどろおどろしい超常現象までこなしてみせるその力量を今回は濡れ場においても遺憾なく発揮。ことにほどよく肉が乗りテラテラと光沢を帯びたぷっくりまんこの蠱惑的な描写は出色で、しとどに濡れたそれをはしたなく押し開いてしきりに挿入を懇願するヒロインのとろけた表情に果てしなくエレクチオン。
肉棒もしくは触手の侵入を許すやいなやこみ上げる快感にハートマーク混じりの嬌声をあげ、M字開脚で読者の目前に結合部をご開帳しながら激しくピストンされるたびにいっそう淫語のレスポンスが速くなる。菊門までをも貫かれわずかばかりの理性も消滅した彼女らが涙とよだれにまみれつつ目玉をひん剥きケダモノのごとく咆吼する光景はすでに人類であることを放棄した1匹のメスだ。
個人的にはこの白目剥きアヘ顔の大胆なフィーチャーが趣味に合わず、また鬼門の性転換ネタがあったせいで評定を下げてしまったものの、おそらく多くの人にとってはなんら障害ではないはず。またなによりも抜き漫画としての完成度を上げるべくこうしたギミックを惜しみなく導入した作者の真摯な姿勢を高く評価したい。前作を読み終えたときはその妙に取りすました作風に「この人、エロで食っていく気ないんじゃないの?」とすら思ってしまったものだが、かくのごとくベタさを恐れないプロフェッショナリズムが芽生えたならばもう大丈夫。

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