-久遠ミチヨシ「絶対★は~れむ(2)」双葉社 ISBN:9784575838329
話△ 抜○ 消大 総合○
男1人女4人の子作り実験に新メンバーが押しかけ乱入し関係に大波乱表題作長編7話(第8-14話、以下続刊)&おまけ漫画2本+独立短編1本。マークなし。キャッチーで好感度の高い絵柄とコンビニ誌の枠を越えた濃密エロ描写のコンビネイションが冴えわたる作者通算6冊めはnot黄色い楕円としての3作めだ。
アニメ系の親しみやすいタッチを基調にていねいなトーンワークと細やかな髪や服の描きこみのアシストを得ていっそうの華やかさをプラスしたゴージャスな絵面は綿密な背景などを含め非成年誌でもなかなかお目にかかれない充実感。ぺたっ娘から爆乳さんまでよりどりみどりのヒロイン造形もまたこれらたしかな描き分けテクによりみなさん個性を発揮。おっとり系からツンデレ、姉御肌から妹タイプまで各種属性取りそろえの女の子ドリンクバーだ。
前巻ラストで思わせぶりに登場の5人め被験者・天音たんのKYな行状がハーレムをかき回すこの巻前半部からアダルトな魅力の実験助手・和湖さんとのなりゆきHを経て本命女子の彩花と仲直りファックという具合に流れるようなエロスを自然に展開。ただ最初からある程度序列のついていたヒロイン間の格差がいっそう拡大して一部のキャラがずいぶん出番を減らしたのでそれら不遇の彼女らに入れこんでいた向きはご愁傷さま。毎話のセックスノルマは過不足なくこなしているので抜き的には無問題だけどストーリーはもう先が見えてきた感じ。
前巻レヴュウ時には彩花たんが外出し専科だったことでえらく文句をたれた俺だけど、今作はようやく物語上の障害もなくなって彼女へ膣内射精解禁。ぷっくり美味そうなバストを揉みしだきながらガシガシ濡れそぼつ蜜壷を貫くたびにほおを真っ赤に染めあげ甘い吐息をもらしながらアンアンあえぐ彩花たんのキュートなアクメ顔をじっくりながめつつキュンキュン締めつける膣内めがけてたっぷりザーメンをお見舞いだ。
またしてもなにやら怪しげなヒキを用意して3巻への興味をつなぐ手腕もお見事で、慎太郎シール誌における連載長編としてはその抜群の使い心地も含めロール・モデル的存在。お話でまたひと波乱起こすにしてもすでにヒロインレースの勝者は決まっているようなものなのでさほどサプライズはないだろうが、真っ白けの修整をものともしないまんこ周辺のジューシィ感が維持される限りは優良抜き銘柄としての評価にいささかの揺らぎもないだろう。
-前田千石「櫻田さんと僕の事(1)」双葉社 ISBN:9784575838305
話○ 抜△-○ 消大 総合○
下宿先の未亡人さんと酒の上の過ちからいつしか関係が深まり表題作長編9話(以下続刊)。マークなし。健康的なタッチで描かれるドーンとリッチな爆乳ヒロインとくんずほぐれつの濃厚エロスが的確に勃起中枢をヒット&アウェイする作者9thコミックスだ。
デビュー作から一貫してコンビニ売り誌で活躍するこの作家、シンプルかつ磨きこまれた描線と破綻のない筆致は一般青年誌でもそのまま活躍できそうなクオリティの高いもの。今回は設定の都合上大ぶりボディの完熟レディ専科だが、巨乳でさえあれば童顔ティーンから子持ちアダルトさんまでなんでも描きこなす才能の持ち主。ただ今作を含め年上系でも匂い立つ色艶よりはコケティッシュなかわいらしさがきわ立つので酸いも甘いもかみ分けた熟女スキー向きではないかも。
お話はこれまで双葉社のお仕事でやっていた軽快エロコメとはいささか異なり、他社での過去作品のようにシリアスな恋愛ものにちょっとだけ踏みこんだかのような趣。従来どおりギャグテイストは方々で挿入されるのだが、メインヒロインたる櫻田さんとヘタレ大学生・洋介くんが家主と下宿人の枠を越えて結ばれるまでのシークエンスの描き方は息がつまるほどの重苦しさを感じさせる。今巻ラストでそれとなく示唆される転機を経てどのような結末が待ち受けているのか不安と期待でいっぱいだ。
お話の中盤までは合体にまで至らずオナニー幇助や素股でお茶を濁すのでちんこ的には少々不満が残るが、バイト先の女性オーナーがエロ補強担当および関係進展の触媒として付属。彼女および櫻田さんのいずれもダイナミックな肢体をハードに使役してコンパクトな男子から精液を搾取しまくるノミの夫婦プレイが炸裂する。長身女子×短躯男子のガチンコエロというマニアックな趣向でひたすら攻める作者のチャレンジャブルな姿勢に最敬礼。安産型ヒップを抱え上げ渾身のほとばしりを深淵めがけて注ぎこむと同時に歯を食いしばり全身をのけぞらせて絶頂に達する彼女らの妖艶なアヘ顔にいっそう放精の勢いも増そうというものだ。
自分的には直近の数作が煮え切らないデキで前田千石ブランドの堅牢性が揺らぎぎみだったのだけれど、かように渾身の骨太エロスを目にして再び作者への信頼度MAXへ回復。抜き的にはむしろ2巻以降で本領を発揮するはずなので続刊が待ち遠しい。まったくもってこの人の描くエロキュートな大人女性は最強ですな!
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