2010-11-19

今月のフレンチ・コネクション。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-こけこっこ☆こま「ちるるぷれ」久保書店 ISBN:9784765934633
話○ 抜○ 消小 総合○

キュートガールズ&ボーイズの背伸びいっぱいほのぼのラヴ短編全10本。牧歌的かつ透明感あふれるさわやかなタッチを武器にしておもにおこちゃま同士のストレートな愛の交歓を長年にわたって描き続けるこの作家3冊めだ。
前世紀からこの業界で棲息している大ヴェテランだが、どちらかというと同人誌での活動メインの人で今回の商業新刊はじつに8年ぶりのごぶさた。最初発売のニュースを聞いたときはどれだけ古い原稿が載るのかと思ったのだけれど、初出を見ると2008-10年のかなり新しいものばかり。単行本形式のロリアンソロ「ぺたふぇち」掲載作とのことでチェックしていなかった俺の不勉強ぶりに反省しきりだ。
まるで年少向け少女誌か低年齢学年誌から抜け出してきたかのように可憐なぷに絵で描かれるくりくりお目々にまんまるフェイスのロリっ娘どもは犯罪的なかわいらしさで、ことに水浴びごっこに興ずる濡れ下着&丸裸ょぅι゙ょ2人をフィーチャーの今単行本表紙ときたら拙者速攻エレクチオン。華奢な手足に凹凸の少ない胴体という第2次性徴直前ボディのみずみずしさがぼくらの股間を絶え間なく刺戟する。
砂糖菓子のように柔らかく繊細な口当たりのプレ/ロウティーン専科のヒロインズたちとこれまたピュアな同世代±数才差の純真ボーイズたちとでくり広げる小さな恋のメロディが物語のメインディッシュ。成人男子登場のお話もなくはないがやはりストーリーテリングの冴えを見せるのは子供同士エロにおいてであり、柔和な絵柄の印象どおりに明朗快活なラヴ・アフェアから息苦しいくらいのせつない恋愛、そして苦い余韻を残すダーク系までおよそ考え得る限りの愛のスタイルを洗練された語り口で見せてくれる。イノセントな恋心の成就に破顔一笑したりついぞ実らなかった想いに胸を痛めたり、幼さゆえのまっすぐな感情の発露が読者の遠い昔に失われた童心をふいに生起させシンクロせしめるのだ。
むろんエロ漫画であるからには股間の活用もおこたりなく、絶対量はさほどでないもののなかなかに扇情的なメイク・ラヴが展開される。小さな肩を抱き寄せ甘やかに口づけを交わしたのちフラットな胸の谷間におずおずと指を這わせるや真っ赤にほおを染め恥じらう少女の初々しいお顔がたまらない。なんら視界をさえぎるもののないスリットをゆっくり押し広げ静かに怒張を侵入させはじめるとそこで見いだすのはひと筋の破瓜の印。涙を浮かべる彼女を気遣いながらも次第にピストンの深度を増し、ようやく気持ちよさげな嬌声をあげはじめた少女の小さな内奥めがけたっぷり白濁液を放ち両者ダブルノックアウト。きつく両手でしがみつきながら息を荒げて快楽の余韻にひたるおにゃのこの艶姿に君のちんこも再度元気を取り戻すことだろう。
ガツガツ結合部を酷使するハードなファックをお望みのお方にこそ向かないものの、キュートネスを前面に押し出したキャラ造形がもたらす萌えエロの破壊力が脳髄をダイレクトにドライヴする少年少女イチャラヴの殿堂入り物件。個人的には衆人環視のなかカップルが互いの真摯な愛を見せつける「僕らの独立宣言」が青くさくも爽快でたいそうよござんした。

0 件のコメント:

コメントを投稿