-伊沢慎壱「姉妹いずむ」富士美出版 ISBN:9784799500033
話×(ホメ言葉) 抜◎-○ 消小 総合○
後輩に告白されたヒロインは実兄とただれた関係を結んでいて……前後編+母のアシストを得てお兄ちゃんと初体験前後編+セックスに乗り気でない姉貴をエロエロに開発前後編+短編7本。道徳観念ゼロの犯りざかりカップルがトライアスロンのごとく延々交わり続ける光景のみを連続蒸留した純度100%の抜きツールを安定供給のこの作家10冊めとなる最新刊だ。
うるし原智志直系のアニメ絵フェイスに少々だらしないおっぱいや使いこまれてドドメ色に変色したまんこなどやけに写実的な肢体を結合することで2次元世界に生のリアリティを附与する特有の作風は今単行本においても健在。さすがに新鮮味こそ薄れたが前世紀からの遠大なキャリアを持つわりに古びて見えないのは立派。
昨年刊行の前作「中出し人妻会」をはじめここ4、5年ほどは母親や人妻といったいわゆる美少女漫画の範疇では上限に近い年齢層のキャラに特化した作品群を提供していたのだが、今回は一部痕跡はあるとはいえミドル~ハイティーン主体と大幅に若返りを果たした。といっても乳サイズはみなさん平均値以上だし下の毛は盛大に生い茂っているしと夢見る萌え嗜好男子向きとはとうてい言えないヒロインだらけなので過剰な期待は抱かないこと。
一方でお話はというとタイトルが示唆するような姉弟/兄妹ものの含有率は思ったほど高くないものの、そのぶんを従来路線の母子ネタや複合型のオール家族参戦などでおぎなう近親和姦天国。しかしながらいきなり前振りもなにもなくこれらの関係が冒頭で提示されたあとはひたすらセックスシーンの無限リプレイゆえ物語的うま味はほぼ皆無。速攻で衣服を脱ぎ散らかしては身体を重ねるのでページあたりの全裸率が異様に高く、またちちしりまんこ等のエロパーツやそれらの結合部にばかり焦点を当てる画面構成により摩擦運動に必要なヴィジュアルをムダなく脳裡に伝えてくれる。
こんな風に書くとAVのダイジェストみたいな味気ないものを想像しがちだがそこはさすがヴェテラン、えげつなくお口を変形させるフェラチオや陥没乳首を舌技で隆起させてゆくオーラルプレイなどの前戯でほどよくアクセントをつけつつそれらの行為を女の子に実況中継させることで効果的に興奮を励起。ヒダヒダをいやらしく拡げて挿入を懇願する彼女らの内奥へ如意棒をインサートすればたちどころにクリトリスを屹立させ随喜の涙を流すヒロインズの痴態にぼくらもエレクチオン。粘膜がめくれ上がるほど激しくピストンをくり返しシメはエロメスどもの近親まんこへたっぷり白濁液を種つけだ。
初期からの欠点だった変化に乏しい表情もずいぶんヴァリエーションが増え、また個人的には行きすぎと感じていたおばさん偏向がだいぶ是正されたことでここ数年の伊沢慎壱作品のなかではもっとも高く評価。情緒もクソもないストーリー展開で甘々ラヴスキーにはさすがにお勧めできないが、問答無用のガチンコファック満漢全席に包皮が破けるほどせがれを酷使できること疑いなし。今回収録分では近年絶滅危惧種と化していた推定ミドルティーンの妹ちゃん全面フィーチャー「結衣の初体験」前後編がマイフェイヴァリットでございました。
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