2011-01-10

今月のウェルナー報告。

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-羽村わたる「中姦試験」久保書店 ISBN:9784765934701
話△ 抜△ 消小 総合△

入部希望に訪れた部室でいきなり先輩たちのHに参戦させられ連作2本+股間になにやら生えちゃったヒロインが親友に相談連作2本+独立短編6本。まるで童話の挿絵みたいに牧歌的なタッチでありながらプレイはえげつないダーク風味というミスマッチが素敵な作者この名義2冊めのコミックスは前作「少女は挿入たがり」からじつに4年以上のごぶさた。
くら☆りっさ(一般作品)→栗東てしお(ライトエロ)→現PN(和姦/強姦ミックス)となんどか筆名表記が変わっている人だが、絵柄自体は一貫してシンプルなもの。多少なりとも色気を演出しようとしたのかカヴァー表側のタッチは微妙に雰囲気が違ってしまっているので、中身を想像するには裏表紙や折り返しを参照した方がベター。
ロウ~ミドルティーンで固定のヒロインズは華奢なボディにささやかなお胸&すべすべなスリットをデフォルトで装備する。凝りまくったトーンワークと執拗な描きこみが当たり前になった昨今にあってはあまりに昭和的プリミティヴさのきわ立つ彼女たちだが、その適度な脱力感にホッとするのも事実。とはいえ2011年ともなれば時代への適応は不可避で、以前はたてすじサッと描いておしまいだったまんこはきちんとパーツが造り分けられ、簡素ながらも断面描写まで導入されているのには驚いた。10数年前にこの人のほのぼの非エロ漫画を楽しんでいた読者がそのイメージのままこの本を開くと卒倒するかもしれない。
その種の変化はとりわけ作劇面で顕著に出ていて、一般作品の空気を引き継いだ和姦ものの含有率が前作より減って凌辱ネタがずいぶんと優勢に。そのうえカップルどうしのイチャラヴといった合意系のお話にすら第三者がしばしば乱入し、またそいつらがひどい目のプレイを施していくので読後感がどうもダークへ偏る。むろん正調レイプ話のときはテンパったツラのクソガキor親父どもが待ってましたとばかりに少女の無垢な肢体を犯しまくるので一読後ドンヨリ。なまじピュアな絵柄だけによけい反動がきつく、甘々ラヴ大好きっ漢には速攻回れ右を強く推奨する。
原初的な描線ゆえ濡れ場のインパクトはどうしても見劣りするが、純真無垢なアリスたちを容赦なく組み敷いては純潔を汚してゆくドキドキ感が勃起中枢を効果的にドライヴ。苦痛の声をいつしか快感混じりのそれへと変貌させてゆく少女らの痴態を堪能しつつ前人未到の子宮めがけて毒液ドプドプ注入だ。
現代エロ漫画としてはやはり力不足を感じ総合評価は落とすものの、ティーンズのあどけない身体を思う存分蹂躙したい向きには好適かと。個人的にはここまで凌辱が増えるとむしろ少数派に転落した和姦ものが貴重に思えるので、押し入れに勝手に居候していたおにゃのことタナボタエロの「お引っ越し忘れ物」をフェイヴァリットに挙げたい。

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