今週のアタックチャンス。

-さいだ一明「Virgin Hunt」エンジェル出版 ISBN:9784873063843
話○ 抜○ 消極小 総合○

なかば脅され怪しい儀式に協力することになった主人公だが必要となるのはなんと6人の処女とのセックスで……表題作長編全8話。アニメ絵と写実調とのハイブリッドなタッチで描かれるしっとり艶めく女体たちがじつに扇情的なこの作家第4単行本は前作「ぱいぱいん」やそれ以前のコミックのような中短編集とはうって変わり初の1冊まるまる続きもの。
いかにもPC仕上げらしいみっちり密度の濃い彩色と彫像のような光沢がなんとも妖艶な雰囲気をかもし出す表紙はやけにサイバーな装幀ともあいまってエロ漫画らしからぬオサレテイスト。とはいえ中身はべつだん気取った風もなくひたすらちんこの摩擦運動に奉仕してくれるいつものさいだ一明印だ。
ょぅιﾞょから大年増までなんでもござれの全方位外交を誇る作家だが今回は学園ものということでヒロインの大半は女子高生。もっとも上方向には女教師を、下方向には妹分的年少さんを各1名配し、さらにはJK間でも幼い系から大人びたタイプまで用意してみごとに女の子の外観をバラけさせたのには感服した。必然的にちっぱいから爆乳までバストもきっちり6サイズとどんなニーズにも即応。性格づけもまた属性がかぶらぬよう六者六様味つけを違える周到な配慮はよくできたギャルゲーのごとし。
かくして舞台装置も整い語り出されるストーリーは著者あとがきで述べられるように一種のエロ漫画的王道であるハーレムもの。前半～中盤で各回1人の濡れ場ノルマをこなしつつ徐々に物語の謎を明かしてゆき、ラス前で一気に真相を暴露したのち最終話の全員集合同時多発エロに到達するまでの一連の流れはきわめてスムーズだ。早い段階で本命の娘は明らかにされるので誰エンドにたどり着くかわからないスリルを望む方は肩すかしを食らうかもしれないが、メインヒロインたるツンぎみ幼なじみ・桜子さんが徐々にデレていく過程や彼女を祝福しつつも割り切れぬ自分の思いに葛藤するサブヒロインたちの心象などのきめ細かい描写が豊穣な読後感を保証してくれる。
女性陣はその設定上みなさん未通女――といっても1人あからさまに犯りまくってるお方がいますが――なのだが、痛がりはするものの破瓜シーンをことさら強調せず比較的早くちんこになじんでくれサクサク快楽の虜となるので読み手もすみやかに自慰表明へ移行。濃いめのトーン処理や豊富に散りばめられる擬音などによりエロシーンでの画面密度は非常に高く、1on1の密着ファックとまんこ6つ勢ぞろいの乱交のどちらでも抜群のエレクチオン喚起力を誇る。
つきたてのお餅みたいな質感がすばらしい両の乳房や丸い輪郭に合わせて光沢を帯びた魅惑のヒップを執拗に揉みしだきながら未開通まんこを暴れん棒でこじ開けていくと、未知なる感覚に彼女らは苦痛と快感の入り交じった表情を見せ随喜の涙を浮かべる。そんな情景をいとおしく思いながら激しく腰を使えばこんどはたちどころに甘い吐息を上げ結合部を激しく締め上げるのだからたまらない。すっかりちんこの味を覚えたエロメスどもの懇願するままに怒濤の勢いで白濁液を膣内深く注入×複数マッチの濃密な交合の連鎖に精巣もすっかりカラカラだ。
ちびっ娘から妖艶レディまで等しくエロエロに乱れしまいには全員そろって主人公の精を搾取するといううれしいんだか恐ろしいんだかわからない性の全面攻勢にすっかり屈服のガチ実用物件。どちらかというと熟女より若い娘スキーの自分的にも今回のような女子高生メイン話はぴったりフィットで気持ちよく抜かせてもらった。いつもながらに弱点の少ない職人芸的な作品で、絵柄さえ受容できるなら誰が買っても損はないだろう。