2011-05-12

今夜の民事介入。

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-炭山文平「恋する代紋~修羅椿乱れ華~」少年画報社 ISBN:9784785935986
話○ 抜△ 消大 総合△

平凡なリーマン主人公が見せた思わぬ侠気にいなせな女若頭がひと目ぼれ表題作長編全8話。マークなし。変幻自在なタッチと疾走感あふれるストーリーを武器に青年誌などで執筆していた作者がエロ漫画界に初お目見えの1冊だ。
絵柄のクセは強いもののなかなかにキュートな女の子を描ける人で、前作にあたる一般作品「プラトニック・インベイド」(秋田書店)でも奇抜な設定の宇宙人ヒロインがちょいエロ混じりの物語をダイナミックに駆動していたのを気持ちよく読ませていただいたものだ。しかしながらそこからほとんど間を置かずに慎太郎シール誌とはいえ抜き漫画界に突如参戦したのには心底ビックリ。どうやら好調に連載が続き無事に単行本を手に取ることができて、以前からのファンの1人としては感無量だ。
表紙を飾るツリ目ポニテ巨乳任侠娘・椿さんの八面六臂な活躍と、ひょんなことから恋仲になった一般人・誠くんとのほほえましいイチャラヴで本編スタート。途中で彼の同僚OLやら組長の愛人やら雑誌記者やらとのタナボタエロがありすわハーレム突入と思いきや、終盤はいきなり切った張ったの超弩級シリアス展開にもつれこみちんこ以外がドキドキ。連載をたまにしかチェックしていなかった俺は後半を読んでいなかったのでまさかこうなるとはつゆ知らず、最終話におけるジェットコースターもかくやの急転ぶりに手に汗握ってしまいましたよ。シメはまるで往年の映画みたいでいくばくかは想定内だったとはいえ思わずホロリ。このへんの緩急の冴えはさすが一般誌経験者とうならされる。
濡れ場の方はコンビニ売り誌のなかでもマイルドな部類のヤングコミック掲載分ゆえさほど過激ではないのだけれど、大胆にパースをきかせはち切れんばかりの肢体を縦横無尽に駆使する結合シーンがとても印象的。激しくシャフトを打ちこまれるたび大ぶりのバストをブリブリ揺らしながら全身をのけぞらせ快楽を享受するヒロインたちの艶姿がたまらない。ねっとり舌を絡めあいハートマークを乱舞させながらしきりに膣内射精を懇願する彼女らの完熟まんこめがけたっぷり白濁液をリリースだ。
本命以外とのアヴァンチュールが続く中盤もエロ漫画的に悪くはなかったが、やはりメインヒロイン・椿さんの魅力が全面フィーチャーされる序盤/終盤がきわ立ってグッド。並み居る男どもにニラミを効かし任侠道をひた走る表の顔と、ステディな彼の前ではすっかり心を許しかわいらしい年ごろの女の子の素顔をさらすそのギャップがたいそう素敵なのだ。仕事がおして待ち合わせに遅れた彼氏にお疲れさんのナデナデをキメるひとコマはとりわけマーヴェラスで、このときばかりは作中人物に成り代わりたいと真剣に思った次第。当ブログの評価基準では実用性にプライオリティを置くので採点はこんなことになったが(作者さますいません)、この甘酸っぱくも真摯なラヴは読後感もさわやかでぜひみなさまにも一読をオススメ。

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