2011-06-14

今年度の神宮例大祭。

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-蛹虎次郎「あそばれ」富士美出版 ISBN:9784799500279
話△ 抜○ 消極小 総合△

養護教諭のストレス解消用玩具として性的にいたぶられる冴えない主人公がタナボタで懸想する女子と結ばれめくるめく愛欲生活のはじまり表題作中編4話+グータラヒロインが彼氏を見返すために始めたバイト先で輪姦乱交連作2本+全校生徒あこがれの生徒会長が性奴隷として恥辱の限りを尽くされ連作2本+独立短編2本+フルカラーショート1本。キュートなおっぱいっ娘たちがバリバリ調教され下品にアヘりまくる光景をマシンガンのごとく読者の脳裡に叩きつける鮮烈なデビュー作。
俺はこの作家がホームグラウンドとする桃姫-ペンギンセレブ系列にはあまりなじみがなく今回のコミックスも当初はスルーしたのだが、随所でレヴュられているのを目にしてむくむくと購入意欲が湧き遅ればせながらのチャレンジ。すっきりと描線の整理された一般青年誌絵/アニメ絵のハイブリッドなタッチは健康さと淫靡さがほどよくバランスされていて、いますぐにどっかのマニア誌でメディアミックス用にお声がかかっても不思議ではない。昨今のエロ漫画シーンはこの人のようにしょっぱなから一定以上の画力を持つ作家ばかりで10年前くらいには考えられない事態だ。
今回メインの冒頭長編をはじめとして学園舞台のお話が大半を占めるので、女性陣も主流は高校生でそれプラス上方向数名という趣。おっとり系からいわゆるツンデレ、高飛車タイプにちょいアホの子とキャラ造形はさまざまながら、ボディラインはみなさんマリのようにたゆんと張り出したおっぱいのグラマラスさんで統一されている。そんな彼女らが景気よく胸の谷間をまろび出し、クッションのようにそのたわわな双丘を壁やガラスに押しつけてたわむ描写がじつにエロいやらしい。
いっぽうストーリー展開をざっくり分類するならやや凌辱寄りということになるのだろうが、彼女らがプレイに対し負の感情を抱くことはあまりなく、むしろポジティヴに行為を受け入れ貪欲に性をむさぼるようになるのがひと味違うところ。ことに武田弘光ライクなアヘ顔を多用しヒロインたちのセックスへの耽溺ぶりやこみ上げる幸福感というものを十二分に見せつけることでウェッティな感傷を排しあたかもスポーツのように快い達成感すらかもし出すことに成功している。
そんなわけで身もフタもない寝取り寝取られや非道ティックな調教シーンが横行するというのに単行本全体ではスカッと明るい雰囲気ばかりがただようこの不思議。あまりに快楽志向すぎてしっとりした余韻を楽しむのには不向きではあるものの、洋ピン的あけっぴろげさを好む層にはこの軽やかさがジャストフィット。
みずから自慰をおっ始め股間を濡らす淫乱女子どもに誘われるままたぎるシャフトをインサートすれば彼女らたちどころにハートマークをまき散らし桃源郷。ゴリゴリGスポットを刺戟されるたび全身をのけぞらせ白目剥いてベロ出しヨダレ出してプレミアムアクメ。忘我の態でワンコロみたいにハッハッ息を吐きながらザーメン発射を懇願するエロメスたちの内へ外へとちんぽみるくを際限なく放ち続けて全員ゴーゴーヘヴン。
最大のウリであるアヘ顔は同時に人によってはハードルになりかねないのと抜き優先で少々お話がとっ散らかりぎみなのとでわずかに評定を落としたがほとんど○に近い採点。とりわけハードコアNTRを描いても暗くならない独特のテイストは得がたい個性で、今後どんどんこの路線を極めてもらいたい。これであと女体描写に汁だく感が増してくれば言うことなしだ。収録作のなかでは正ヒロイン・粟国さんの清楚な雰囲気と裏腹の乱れっぷりがすばらしい表題作「あそばれ」が自分的にもっとも使えたです。

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