2011-08-04

今夜のコーレーグース。

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-唐辛子ひでゆ「スウィート・ペッパー」ヒット出版社 ISBN:9784894655263
話○ 抜○ 消小 総合○

コケティッシュな食べごろティーンの甘酸っぱい性を美味しく頂戴短編8本+ショートコミック1本+前単行本宣伝漫画。かわいらしい絵柄とすっとんきょうなアイディアとの奇妙なミスマッチがまいどすばらしい作者成年向け3rdコミックスはおよそ1年あまりのインターヴァルを経て待望のお目見え。
劇画調からぷに絵まで執筆陣のタッチの振幅では当代一ではないかという阿呍のなかにあって、この作家はあえて奇をてらわずストレートな萌え絵を武器に活躍(もっともストーリーの方はしばしば萌えテンプレを逸脱してみせたりもするのだけれど)。あたかも宝石のごとく光をたたえる大きな瞳とぺかぺかの太陽みたいにとびきりの笑顔とがじつに愛らしい。
巻末の著者あとがきによれば今回の作品群を執筆する際に編集サイドから大人っぽくだの巨乳にしろだのサジェスチョンがあったとのことで、女性陣の年齢をロウ~ミドルティーン主体から高校生あたりをメインに引き上げおっぱいも心もち増量されているのはおそらくそれへの対応だろう。とはいえもとよりロリ顔っぽい描き方のうえバストの盛り具合も昨今の乳インフレを思えばずいぶん常識的で、結果これまでと見た目的にさほど差はなく従来型ファンもひと安心だ。まあ乳はともかく今回幾人か描いている年長キャラはやはりいくらか無理してる感がうかがえてしまうので、作者様におかれましてはこれまでどおり魅力いっぱいの10代女子を続々リリースしていただきたく。
物語の方も「等身大のお話を」という要請を受けオーソドックスな日常和姦ラヴが主流派。そうはいってもいくつかあるギャグものではワン・アイディアを突飛な方向へドライヴさせた唐辛子ひでゆ特有のトリッキーな作劇が堪能できる。膨大な下着コレクションを前に人間男子×幽霊女子が頭のネジの飛んだやりとりを披露する「パンツ~刻を超えて~」などはこの作家にしか描けない問答無用のバカコメだ。まああんまり暴走しすぎてエロが二の次になっては困るけれど、自制しつつたまにヤンチャするぶんには作家の個性の発露としてよろしいんじゃないでしょうか。
既刊ではいささか淡泊な印象だった濡れ場も今回収録分では充分な密度を誇り、こんなカワイイ娘があんなコトを的ギャップを楽しむ萌えエロのエッセンシャルな部分をじっくり味わえる。愛する彼の逸物をしっとり蜜をうるませたスリットで受けとめつつ端正な貌を朱に染めて熱い吐息をもらすヒロインたちのひかえめな痴態が我々の勃起中枢を効果的に励起せしめる。幾度となく体位を変え下腹部の侵入深度が増すたびに彼女らの嬌声もヴォリュームアップだ。辛抱たまらず内奥めがけて熱い精を放つその刹那2人して絶頂し、ヒロインがくたっとくずおれて全身汗みずくのままほてった顔をこちらに向け快楽の余韻にひたるその痴態でもう一杯おかわり。
試行錯誤の甲斐あって全体的には持ち味を殺しすぎずに作風のマイナーチェンジに成功しているといえよう。いささか濃口すぎる阿呍作家中のバランサーとしても貴重な存在であり、今後もより萌え萌えでよりガチエロでと邁進してほしいものだ。収録作のなかでは男子のわがままな性欲にけなげに応えるヒロインがなんともかわいらしい「ふたりよがり」と、漫研先輩女子との実体験を交えつつ漫画作成も恋の進展も一直線「妄想リアル」がマイフェイヴァリット。

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