2011-08-24

今宵の日の出食堂。

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-某零「薄幸少女凌辱物語・娼公女みゆき(2)」オークス ISBN:9784799001578
話△ 抜○ 消小-無 総合△

負債を返済し自らの焼き鳥屋を守るために小学生娼婦となって表稼業のかたわら店の2階で客たちに身体を売り続けるヒロイン生き地獄表題作長編(完結)。一貫してロリ凌辱調教を描き続ける作者入魂の最新刊は通算7冊めとなるロングラン長尺もの。なお物語の完全な理解のためには2分冊の前巻である「薄幸少女凌辱物語・娼公女みゆき」(2010年9月刊行)の読破がほぼ必須なので、可能ならば両者そろっての購入を推奨する。
現在の標準的なエロ漫画たちと比較すればえらくプリミティヴな前世紀風の素朴なタッチはしかしながら強力無比なエロ表現の容赦ない援用により非常にエロ喚起力が高く、画面いっぱいに呪文のごとく拡がる豊饒な擬音や泥くさくなるのもいとわない下品なアヘ顔の連発により我々の大脳旧皮質をダイレクトに駆動せしめる。たとえばこれをロリ漫画のニューウェイヴたちが集結するLO執筆陣と比較すればその表現はどうしようもなくドメスティックでオサレ感は皆無だが、この過剰なまでの性的記号大バーゲンによるド迫力ファック満漢全席が逆に萌え絵連中には望めぬ原初的パワーを体感させてくれるのだ。
前巻ラストで兄によりチンピラどもに売り飛ばされひとしきり輪姦されたヒロイン・美幸ちゃんが、これまでのAV撮影だけでなく実地で春をひさぐよう仕込まれる場面で今作はスタート。焼き鳥屋の店主としてけなげに働くその合間を縫って小上がりに行きずりの男を招き自らの肉体を差し出す、そんな行為が従来の常連客にバレないはずがなく、やがては彼らにもその幼い肢体を抱かせるハメになり売春地獄はエンドレス。途中からはすっかり希望を失いひたすら快楽に身をまかせて日々を送る美幸ちゃんの諦念に満ちた表情がせつなくもあり扇情的でもあり。ラス前まではどのページを手繰ってもひたすらこの基本設定をバックボーンにした濡れ場が延々続くので、ちんこの活用にはうってつけといえよう。
そんなわけで物語的コクを堪能するよりはたたみかけるように過剰供給されるエロシーンの無限コンボをそのまま脳裡に刻みつけていくのが正しい楽しみ方。プレティーンにして早くも男根の味を覚えた美幸ちゃんが見知らぬ男の股間に自分からがっついていき未発達な肢体をあらわにしながら少女らしからぬエロワードをささやきセックスを懇願するさまがじつにインモラルでよろしい。辛抱たまらずすべすべまんこに特攻すれば彼女もたちどころにアクメ顔をあらわにしてよがりまくりだ(もっとも途中からは演技を交えつつの媚態になるのだが)。果てしなくストロークを刻みこみながら小学生まんこの奥深くめがけて白濁液を大量リリース×来客数分のガチファックフルオート連射で今日も商売繁盛だ。閉店後グッタリと横たわり疲労とザーメンを洗い流しながら虚空を見上げる彼女の顔に浮かぶのは果たして……。
焼き鳥とセックスの日々はしかしながら強大なるDeus ex machinaの介入により唐突に終わりを告げることになる。詳細についてはネタバレになるので言及しないが、オチの処理は張ってあった伏線をストレートに活かしていて安堵を覚えるとともに、そのトリッキーな属性付与にはいささかの違和感が。そこまでこみ入った設定つけなくてもふつうに友情エンドでよかったのではと思っちゃうのは、いつもそうだが俺の性的嗜好が保守的すぎだからなのだろうな。ともあれいちおう彼女の過酷な運命は救済されることとなるので、最後まで凌辱の限りを尽くされていないと死んじゃう病の人は要注意。それ以外の方は元ネタよりはるかに不幸な美幸ちゃんがようやく手にした幸せにどうか心よりの祝福を。

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