-久遠ミチヨシ「ヒメゴトマタニティ」竹書房 ISBN:9784812476482
話△ 抜○-△ 消大 総合△
交際を認めてもらうため妊娠しているとウソをついたカップルが公約実現のため中田氏三昧表題作長編7話&描きおろしおまけ+独立短編2本。マークなし。ガチエロ誌から一般漫画まで多岐にわたり活躍するこの作家最新刊はこの名義での抜き物件としての8thにして当社からの2冊め。
現在他社で好評連載中の長編シリーズ「絶対★は~れむ」はむろん楽しく読ませてもらいハードにちんこを活用させてもらっているが、こちらの連載についてはまったく知らなくてレヴュワぶっている人間としてはお恥ずかしい限り。巻末の初出一覧を見ると完結即単行本化のあわただしい流れになっていて、旬の作家のイキのいいお仕事をすぐさまパッケージングの編集さんにまずはGJのひとことを贈りたい。
キュートさと淫猥さを兼ね備えた非常にキャッチーな絵柄は久遠ミチヨシの最大の武器と認識しているが、前述のとおり直近の執筆ゆえそのすばらしきタッチの最新型が味わえる。前単行本レヴュウ時に指摘した女性キャラの幼少化はやはり見られるものの、この作品に関してはヒロインが当初から童顔寄りのデザインなのでさほど不自然さなく受容できた。
コンテンツの主体となる冒頭長尺ものおよび巻末読み切り2本のいずれも、ストーリーラインは慎太郎シール誌の想定読者層にぴったりフィットの穏健和姦ネタで統一。10代ラスト~20代前半とおぼしき食べごろヒロインズが人畜無害な相方と1on1のイチャラヴにいそしむ甘口仕立てのそれは殺伐とした日常を送る成人男子のささくれたハートに優しく染みわたるヒーリングポーション。表題作の方はさすがに長丁場ゆえ試練や葛藤を適度に盛りこみはするものの、最終的には登場人物全員めでたしめでたしの安全地帯へ到達する修羅場フリー設計でラヴコメスキー歓喜。
一方で濡れ場の方は生でバリバリ膣内射精を合法化した「ふたりエッチ」ライクな基本設定ゆえ、毎回きっちり子宮の奥底へザーメンを叩きこむフィニッシュで締め。1話開始時点ではちんこの味も知らなかった純情お嬢さま・ひめちゃんが物語の進行とともに性感を開発されセックスの気持ちよさに溺れてはトロトロのアクメ顔さらして中田氏をおねだりしまくるさまが読者のスケベ心をきゅんきゅん刺戟してたまらん気分。紆余曲折はありつつも互いを想う気持ちはいっそう強固になり幾度となくメイク・ラヴをくり返す主人公カップルの熱愛ぶりに脳みそまでピンク色に染まること疑いなし。
not黄色い楕円物件の宿命とはいえせっかく妊娠ネタなのに肝腎の子胤注入シーンが白抜きにされるのは残念きわまりなく、また物語ごとのヒロイン造形により自分的チンピク度が変動するため抜き評価にも幅を持たせてしまったが、訴求力抜群の作画にマークなしとしては水準以上のエロがプラスされコストパフォーマンスは良好。エロカワイイ女子へのヴァーチャル種つけを心ゆくまで堪能したい貴方へ頼もしい援軍だ。
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