-みこくのほまれ「クラスめいと」実業之日本社 ISBN:9784408173528
話○ 抜△ 消大 総合△
青春真っ盛りJK'Sが恋の橋渡しをしたりされたりオムニバス連作9話+描きおろしおまけ4コマ。マークなし。ぱっちりお目々のムチムチガールズがたわわなボディをブリブリ揺らしながらステディな男子とイチャラヴ三昧のドリーミンなHを安定供給のこの人記念すべき10冊めはこの出版社からの第7弾コミックス。
いかにも女性作家らしい繊細な筆致が活かされた魅惑のフェイスにこちらはいかにも野郎どもの劣情をそそる肉づきのよい肢体描写がプラスされるというじつに美味しいところ獲りの画風を武器に長らく男性向けエロで活躍する作家。最近ではガチ成年誌での活動はほぼ途絶えてしまいもっぱら慎太郎シール誌での執筆となるが、レギュラー掲載枠をガッチリ確保してここ数年は最初から単行本化を見越した余裕のある話づくりをしている。
てなわけで前作「ボク☆すき」同様にシリーズ完結までのちょうど1冊ぶんをそのまま編纂の今作は表題が示すとおり高校同級生女子たちの持ち回り制ラヴストーリー。どこかの話で主演した女の子が別の物語ではサブに回り恋愛サポート役をするというヒロインローテーションはもはやみこくのほまれ漫画の根幹をなす特色と言ってもいいだろう。1本だけ彼女らのうちのひとりの姉が出演するものの、それ以外は男女ともクラスのなかだけで恋愛が完結する同い年えっちの殿堂だ。
そんなわけで年齢層の描き分けこそほぼないけれども、そのぶんをワイドレンジなキャラ造形の妙でカヴァー。イノセントな元気っ娘から男勝りクール系、華やかなアイドルさんに地味メガネ女子などなど多彩な属性をお持ちの彼女らからみなさまも誰かお気に入りを見つけられるはず。もっともこの作家得意のボーイッシュ八重歯ボクっ娘がどういうわけか今回おらんのは激しく納得がいかないんですけど先生!
ともあれ例外なくもちもちの柔肌を標準装備する彼女らとくり広げる甘美なセックスは分量こそいささかもの淋しいもののムードは満点。互いに経験の浅い彼氏彼女がぎこちなくも熱く抱きあいゆっくりと着衣を外してゆく初々しい光景に思わずほっこり。ぽよぽよのおっぱいに吸いつきながらスリットをまさぐりすっかり屹立したシャフトをゆっくりとインサートしていくと初めての痛みにうっすら涙しながらもそれが徐々に快感へと入れ替わり吐息を荒くしてゆく。ようやく行為に慣れ2人して汗みずくになりながら性器結合部の往復スピードを上げてゆくたび嬌声もいっそう高らかになり、シメはいよいよ初アクメを迎えんとする彼女の子宮へたっぷり愛の証を種つけだ。
無慈悲な白抜き修整およびエロシーン絶対量の少なさはいかんともしがたく抜き評価はかんばしくないものの、たまにやる誰得なNTRやカップリングのシャッフルなど想定訴求層にとって困惑しかもたらさない要素を今回は注意深く抑制したおかげで読後感のよさは直近数作のなかで随一。今後は掲載誌のキャンドール休刊もあり製作体制の変化を余儀なくさせられるかもしれないが、どんな媒体に移ってもこの爽快な作劇は維持してほしいものだ。そのうえでキャリア初期のようなガチンコファックまで再度こなしていただければ重畳きわまりない。今回登場のヒロインズでは少々鈍くさいけどそこがキュートなお下げっ娘・吉乃ちゃんと、演技のはずがほんとうの恋愛を知り困惑するさまがなんとも甘酸っぱい演劇少女・かずはさんのお2人が俺にグッドでございました。
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